- 窒化ガリウム(GaN)半導体技術を用いたEVインバーター共同研究開発の取り組み
- ZFの高性能EVドライブラインシステムとRds(on)の低損失を組み合わせたヴィスICのD3窒化ガリウム技術が電気自動車の幅を広げ、システムコストを低減
ネスシオナ(イスラエル)、フリードリヒスハーフェン(ドイツ), 2020年5月14日 /PRNewswire/ -- 世界をリードする自動車サプライヤーのゼット・エフ・フリードリヒスハーフェン(ZF Friedrichshafen AG)と、自動車用高電圧窒化ガリウム機器のグローバルリーダであるヴィスICテクノロジーズ(VisIC Technologies Ltd)は本日、自動車用次世代型高性能電気ドライブライン開発のための提携を発表しました。
この提携により、ヴィスICのD3窒化ガリウム半導体技術を用いた両社の開発の取り組みが強化します。連携の取り組みにおいては、電気自動車市場で大部分を占める400Vドライブラインのアプリケーションに重点が置かれます。
ヴィスICのタマラ・バクストCEOは次のように語りました。「窒化ガリウムを用いた電気自動車のパワーインバーター開発におけるZFとの提携は、自動車業界の窒化ガリウム技術の突破口と言えます。ヴィスICのD3窒化ガリウム技術は、自動車業界の高い信頼性基準に合わせて開発されたもので、Rds(on)の損失は最小になっています。また、システムソリューションを簡略化し、高効率で手頃な駆動系ソリューションを可能にします。自動車電気ドライブラインの次の段階になるに違いありません」
ZFは、炭化ケイ素や窒化ガリウムなどのワイドバンドギャップ半導体技術を迅速に取り入れたことで、最低コストで高効率の電気ドライブライン開発をリードするようになりました。研究開発提携の拡大で、ZFとヴィスICの両社は、窒化ガリウム半導体をインバーターに使用するというこれまでの共同の取り組みを強化します。
窒化ガリウム半導体は、ハイブリッドから完全電気自動車まで、電気自動車の効率と性能をより一層向上させるための鍵となります。この技術はスイッチング速度を大幅改善し、可動域を広げ、サイズを縮小、軽量化して、システムの総コストを削減します。「ヴィスICと協力できることは喜びであり、両社で窒化ガリウム技術を用いた未来の電気駆動システムをより一層改善できることを確信しております」と、ゼット・エフ・フリードリヒスハーフェンの企業研究開発担当バイスプレジデント、ダーク・ヴァリザー博士は述べました。
このプレスリリースと更なる情報が、http://www.visic-tech.com/ とhttp://www.press.zf.com/ でご覧になれます。
ヴィスICテクノロジーズ(VisIC Technologies Ltd)
ヴィスICテクノロジーズは、ハイパワーの自動車ソリューションに特化したxEV向け窒化ガリウムエレクトロニクスで世界をリードしています。高効率でスケーラブルな同社の製品は、窒化ガリウムの技術的知識と長年の経験に基づくものです。ヴィスICは、エネルギー変換システムのサイズやコストに関して段階的な改善を提供するよう取り組んでおり、全開発段階で質の高いカスタマーサポートに努めています。ヴィスICは、コスト効率が良く高性能な自動車インバーターシステムの供給を目指して、化合物半導体の窒化ガリウム(GaN)材料を用いたハイパワーのトランジスタ製品を提供しています。
ゼット・エフ・フリードリヒスハーフェン(ZF Friedrichshafen AG)
ZFはグローバルなテクノロジー企業であり、次世代型モビリティを可能にすべく乗用車、商用車、産業技術向けのシステムを供給しています。広範な技術ポートフォリオを有する同社は、有名自動車メーカー、モビリティプロバイダー、輸送とモビリティ分野の新興企業に統合ソリューションを提供しています。車が見て、考えて、行動できるようにするため、ZFは常にデジタル接続と自動化の領域でシステムを強化しています。
2019年にZFは売上高365億ユーロを達成。世界41か国、約240か所に14万8000人の従業員を雇用しています。ZFは、売り上げの7%を研究開発に投入しました。
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