【上海2020年4月15日PR Newswire=共同通信JBN】アルミニウム展示会「ALUMINIUM CHINA 2020」の準備が進んでいる。Novelis、日本軽金属、CHALCO、Nanshan、ALNANといった世界の大手アルミニウムメーカーがリサイクリング分野における最新の資材と経験を展示する。また大手のアルミニウム・リサイクリング企業のLizhongやシグマグループおよびOTTO JUNKER、Bobby Bartz、TOMRAなどのテクノロジーサプライヤーがアルミニウム・リサイクリングに関する技術を共有するために招聘される。このイベントはReed Exhibitionsが主催し、2020年7月8日から10日までShanghai New International Expo Center(上海新国際展示センター)で開催が予定されている。
来場者は「Future Aluminium Plant - China Aluminium Recycling Innovation and Development Conference(将来のアルミニウム工場-中国アルミニウム・リサイクリング・イノベーション・開発会議)」に参集し、中国のアルミニウム再生・再利用分野が直面している機会と課題を討議する。
アルミニウム合金での従来等級の再生がこれからの焦点となっており、一次および二次アルミニウム生産者がエネルギー効率を推進するために密接に協力している。
中国は世界最大のアルミニウム生産国、消費国、輸出国であるが、アルミニウムメーカーによるスクラップアルミニウムの消費は低水準にとどまっている。またかつて高品質だった鍛造アルミニウム合金の大部分は等級が低下している。この結果、現在進んでいる高品質クローズドループ・リサイクリングシステムの構築と、従来等級の再生に向けた主導が極めて重要である。
世界の主要なクローズドループ・リサイクリングシステムの中には、Novelisによる自動アルミニウム板リサイクリングシステムとHydroの消費者廃棄物リサイクリングプロジェクトがある。中国の各主要企業もリサイクリング業を推進している。一例を挙げれば、Weiqiao Pioneeringとシグマグループが年間30万トンのアルミニウム・リサイクルプロジェクトで提携している。NanshanとMingtaiによるアルミニウムスクラップ・リサイクリングシステムのグレードアップも挙げられるだろう。
需要の増大を受け、国内でリサイクルされたアルミニウム供給が輸入に取って代わる可能性があり、リサイクリング技術の必要性が増していく。
Antaikeによる統計では、二次アルミニウムの原材料に占める輸入アルミニウムスクラップの比率は2010年の50%から18%に低下し、その一方で国内スクラップの比率は28%から55%に上昇した。
政策面の制約だけでなく、COVID-19(新型コロナウイルス感染症)の流行により2020年にはアルミニウムスクラップの輸入が一段と減少する可能性がある。国内供給が輸入に代わってアルミニウムスクラップの一次供給源となる可能性があり、リサイクリング技術の必要性が増していく。
ALUMINIUM CHINA 2020に出展するNanshan Groupのグー氏は「中国のアルミニウム・リサイクリング業界は現在、過渡期にある。国内のアルミニウムスクラップの適切な活用をいかに確実に行うかが、業界全体にとっての新たな課題である」と述べた。
事前登録および詳細情報は以下の公式ウェブサイトを参照: http://www.aluminiumchina.com/
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