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ジョンソン・エンド・ジョンソンがCOVID-19の有力ワクチン候補を発表

Biomedical Advanced Research and Development Authority
2020-03-31 16:01 1836

【ニューブランズウィック(米ニュージャージー州)2020年3月31日PR Newswire=共同通信JBN】

*米厚生省と画期的な新パートナーシップを結び、10億投与分の緊急パンデミック用ワクチンの全世界への供給を約束

*ジョンソン・エンド・ジョンソンとBARDAが共同で10億ドル以上を新型コロナウイルスワクチンの研究・開発に投入。遅くとも2020年9月までに、ワクチン候補の第1相臨床試験を開始する予定

*ジョンソン・エンド・ジョンソンは米国内でのワクチン生産設備の新設と米国外での生産設備の増強を実施、世界的なワクチン供給確保のためリスクを取り生産を開始する

ジョンソン・エンド・ジョンソン(Johnson & Johnson、NYSE:JNJ)(同社)は30日、2020年1月から取り組んできた構成モデルからの有力なCOVID-19ワクチン候補の選択と、ジョンソン・エンド・ジョンソン傘下のヤンセンファーマ(Janssen Pharmaceutical Companies)と生物医学先端研究開発局(BARDA)の既存のパートナーシップの大幅な拡大、 10億投与分以上のワクチンを世界中に供給することを目標とした同社の生産能力の急拡大、を発表した。同社は、遅くとも2020年9月までに有力ワクチン候補のヒト臨床試験を開始する予定で、通常のワクチン開発プロセスより大幅に期間を短縮、COVID-19ワクチンの第1陣は2021年初頭に緊急使用認可を受けられるようになると見込んでいる。

画期的な新たなパートナーシップを通じて、米厚生省事前準備・対応担当次官補局(ASPR)の一部門であるBARDAとジョンソン・エンド・ジョンソンは、ワクチンの研究、開発、臨床試験に充てるため、共同で10億ドル以上の資金を拠出した。ジョンソン・エンド・ジョンソンは、実証済みのワクチンプラットフォームを使用し、今回の取り組みに重点的に取り組むため、必要に応じて世界中から人員やインフラなどのリソースを振り向ける。これとは別に、BARDAと同社は、新型コロナウイルスに対する潜在的抗ウイルス治療法を同定する継続中の作業の拡大を可能にする追加資金を提供した。

ジョンソン・エンド・ジョンソンは同社の取り組みの一環として、米国内のワクチン生産設備の新設や他国での生産設備の拡充など、同社のグローバルな生産能力を拡大している。生産能力増強は、ワクチンの迅速な生産に役立ち、安全かつ効果のあるワクチンを世界中に10億投与分以上供給することを可能にする。同社は切迫したリスクを抱えながら生産開始を計画、緊急パンデミック用の手頃な価格のワクチンを非営利ベースで一般に提供すると約束している。

ジョンソン・エンド・ジョンソンのアレックス・ゴルスキー会長兼最高経営責任者(CEO)は「世界は公衆衛生の危機に直面しており、当社はできるだけ早くCOVID-19ワクチンを世界中で手頃な価格で入手できるようにするべく全力を尽くしている。世界最大のヘルスケア企業である当社は、日々、世界中の人々の健康を向上させるという重責を感じている。ジョンソン・エンド・ジョンソンは、科学的専門知識、経営規模、財務力の組み合わせを通じて、他者と協力して当社のリソースを投入し、このパンデミックとの戦いを加速させていく態勢が十分整っている」と語った。

ジョンソン・エンド・ジョンソン経営委員会副委員長兼最高科学責任者のポール・ストッフェルズ医学博士は「われわれは、当社の研究・開発への取り組みに対する米政府の信頼とサポートを非常に大切にしている。ジョンソン・エンド・ジョンソンのグローバルエキスパートチームは当社の研究・開発プロセスをかつてないレベルに引き上げており、BARDA、科学パートナー、世界の保健当局と力を合わせ、たゆまぬ努力を続けている。1月から取り組んできた構成モデルから有力なワクチン候補を同定できたことは非常に喜ばしい。遅くとも2020年9月までの第1相ヒト臨床試験に向けスケジュールを加速しており、臨床試験と並行して増強しているグローバルな生産能力の支えがあれば、2021年初頭にワクチンは緊急使用できるようになると見込んでいる」と語った。

ジョンソン・エンド・ジョンソンの有力COVID-19ワクチン候補

ジョンソン・エンド・ジョンソンは2020年1月、新型コロナウイルス(COVID-19)の配列を入手すると直ちに、潜在的ワクチン候補研究の取り組みを開始した。ヤンセンの研究チームは、ハーバード大学医学部のベス・イスラエル・ディーコネス・メディカルセンターと協力し、ヤンセンAdVac(R)テクノロジー(AdVac® technology )を使用した複数のワクチン候補の生成、試験を行った。

その後、複数の学術機関の科学者の協力を得て、ワクチンの構成モデルの試験が行われ、前臨床試験で免疫反応の発現が最も有望なモデルを同定した。

ジョンソン・エンド・ジョンソンはこの研究をベースに、初めて生産段階に進む有力なCOVID-19ワクチン候補(2つの予備候補付き)を同定した。同社はスケジュールを加速させ、2020年9月の第1相臨床試験開始を目指しており、安全性と有効性に関する臨床データは年末までに得られる予定である。そうすれば、2021年初めには緊急用のワクチンが使えるようになる。ちなみに、一般的なワクチン開発プロセスでは、候補薬の承認を検討する前に、5-7年にわたる様々な研究段階を経なければならない。

ジョンソン・エンド・ジョンソンは20年以上にわたり、抗ウイルス剤やワクチンの機能に数十億ドルを投資してきた。COVID-19ワクチンプログラムは、新たなワクチン候補の迅速な開発と、最適なワクチン候補の生産拡大を可能にする、ヤンセンの実績あるAdVac(R)とPER.C6(R)テクノロジー(AdVac® and PER.C6® technologies )を活用している。この技術は、同社のエボラワクチンの開発、生産や、現在、第2相あるいは第3相の臨床開発段階にあるジカ、RSV、HIVワクチン候補づくりに使用された。

抗ウイルス研究の拡大

ワクチン開発の取り組みに加え、BARDAとジョンソン・エンド・ジョンソンはパートナーシップを拡大し、ヤンセンが行っている、他の製薬会社の化合物を含む化合物ライブラリーのスクリーニング作業も加速させている。同社が目指しているのは、新型コロナウイルスの潜在的治療法の同定である。ジョンソン・エンド・ジョンソンとBARDAは共に、このパートナーシップの一環として資金を提供している。こうした抗ウイルススクリーニングの取り組みは、ベルギーのレガ医学研究所(KUルーベン/ルーベン大学)と共同で実施されている。

2020年2月に発表されたように、同社とBARDAはグローバルパートナーと緊密に連携し、ヤンセンの抗ウイルス分子ライブラリーをスクリーニングし、可能性のあるCOVID-19治療法の発見を加速させている。

COVID-19は、呼吸器系を攻撃するコロナウイルスと呼ばれるウイルスグループに属している。現在、COVID-19の承認済みワクチン、治療法、治療薬はない。

パンデミックと闘うジョンソン・エンド・ジョンソンの多面的アプローチの詳細については、www.jnj.com/coronavirus を参照。

▽ジョンソン・エンド・ジョンソン(Johnson & Johnson)について

ジョンソン・エンド・ジョンソンは、健康は豊かな人生、地域社会の繁栄、発展の基礎だと考えている。当社が130年以上にわたり、あらゆる年齢、人生のあらゆる段階にある人々の健康維持を目指してきたのはそのためである。当社は今日、世界最大かつ最も広範囲にわたるヘルスケア企業として、その影響範囲と規模を良いことのために活用すべく取り組んでいる。当社は、アクセスや値ごろ感の改善、より健康的なコミュニティーづくり、手の届く全範囲内の全ての人に健全な心、体、環境を届けるべく努力している。当社は、人類の健康の軌跡を大きく変えるため、われわれの心、科学、創意工夫を融合している。詳細については、www.jnj.com を参照。@JNJNews(@JNJNews )で当社のフォローを。

▽ヤンセンファーマ(Janssen Pharmaceutical Companies)について

ヤンセンが創造しているのは、病気が過去のものとなった未来である。当社はジョンソン・エンド・ジョンソン傘下の製薬会社で、科学で病気と闘い、創意工夫でアクセスを改善し、絶望を愛情で癒すことで、あらゆる場所の患者にとってそうした未来が実現するようたゆまぬ努力を続けている。当社は、心臓血管および代謝、免疫学、感染症およびワクチン、神経科学、腫瘍学、肺高血圧症といった、当社が抜きん出ている医学領域に重点的に取り組んでいる。詳細については、www.janssen.com を参照。@JanssenGlobal(@JanssenGlobal )で当社のフォローを。

ロゴ - https://mma.prnewswire.com/media/403394/Johnson_and_Johnson_Logo.jpg

 

ソース: Johnson & Johnson
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