【ヒューストン2020年3月6日PR Newswire=共同通信JBN】Axiom Spaceは6日、国際宇宙ステーション(ISS)への史上初の完全な民間有人宇宙飛行を計画していると発表した。
Axiomは、同社で専門訓練を受けたコマンダーと3人の民間宇宙飛行士を国際宇宙ステーションに輸送するCrew Dragonのフライトのため、SpaceXと契約を締結した。早ければ2021年後半にも打ち上げられるこのミッションによって、乗組員はISSで生活し、大規模で安定したステーションだけでしか十分に味わうことができない少なくとも8日間の微小重力と地球の眺望を体験できる。
Axiomのマイケル・スフレディニ最高経営責任者(CEO)は「この歴史的なフライトは、宇宙への普遍的、日常的なアクセスに向けた進展における重要な転機となる。これは、民間企業として初めてAxiom Spaceが全面的にクルーを乗せて管理するISSへの多数のミッションの中の第1歩にすぎない。輸送手段を調達できたのは、その目標への重要な進展であり、この取り組みでSpaceXと提携できることをうれしく思う」と語った。
これは、NASAと締結した2016 Space Act Agreement(SAA)で計画され、Axiomが提案した初の「先駆的ミッション」である。ISSへの民間宇宙飛行士のミッションについての追加的な合意締結に向けてNASAとの話し合いが継続している。
Axiomは、NASAが提供するフライト機会に応じて最大年2回のペースで、ISSへの専門および民間宇宙飛行士によるフライトを提供するとともに、同社独自の民間所有の宇宙ステーションを建設することを計画している。
SpaceXのグウィン・ショットウェル社長兼最高執行責任者(COO)は「2012年からSpaceXはNASAと提携して国際宇宙ステーションに貨物を運んでおり、今年中にはNASAの宇宙飛行士を初めて飛行させる。AxiomとNASAのサポートのおかげで、今や民間有人飛行は宇宙ステーションへの前例のないアクセスが可能となり、宇宙の商業化を促進するとともに、人間による探査の新しい時代の幕あけを推進する」と語った。
Axiomのチームが誇る有人宇宙飛行の幅広い経験によって、同社はこのミッションの全ての要素を監督するワンストップショップとしての機能を果たす。Crew Dragon運搬手段が乗組員をISSに運ぶためにSpaceXと締結した契約に加え、このミッションのためのAxiomのターンキーサービスである輸送の2日間とISSでの少なくとも8日間には、トレーニング、ミッションプランニング、ハードウエア開発、生命維持装置、医療支援、乗組員の食料、ハードウエアおよび安全性認定、軌道上のオペレーション、全体的なミッション管理が含まれる。
NASAは最近、2024年後半からISSにAxiomの宇宙ステーションモジュールを取り付けるという同社の提案を採用しており、これによって宇宙ステーションの使用可能および居住可能スペースを拡大する新しい「Axiom Segment」が完成することになる。ISSが退役時期にくると、Axiomコンプレックスは切り離されて、自由に飛行する商用宇宙ステーションとして機能する。
宇宙への即時アクセスのための市場にサービスを提供し、世界のユーザーベース向けの将来のプラットフォームを構築することによって、Axiomは現時点と将来に向けた低周回軌道の開発および定住をリードしている。
▽Axiom Spaceについて
Axiom Spaceは、宇宙に人類の基地を構築し、世界の全ての人に豊かな未来を保証することを目的に掲げて2016年に創設された。将来、国際宇宙ステーションのAxiom Segmentを構築・提供し、世界初の商用宇宙ステーションを形成することを目指して、Axiomは現在、専門および民間宇宙飛行士向けの有人宇宙飛行を実行することでISSへのアクセスを提供する。Axiomに関する詳しい情報はウェブサイトwww.axiomspace.com を参照。
▽問い合わせ先
Beau Holder
beau@axiomspace.com
ソース:Axiom Space