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Xinhua Silk Road:国家電網が1000KV GIL共同溝事業の中国東部での供用開始

Xinhua Silk Road Information Service
2019-09-27 16:50 3037

【北京2019年9月27日PR Newswire=共同通信JBN】中国国家電網公司(State Grid Corporation of China)の特別事業である1000KVガス絶縁送電線(GIL)共同溝事業がこのほど中国東部で供用を開始、世界の超高電圧(UHV)送電分野における同社の主導的地位をさらに強固にした。

江蘇省にある国家電網の子会社が手掛けた江蘇省の2都市、蘇州と南通を結ぶ事業は、世界最高の電圧、最大の送電容量、最も複雑な地形をまたぐ最長距離を誇り、世界初の渡河トンネルを通るUHV送電線である。

蘇州・南通GIL共同溝事業
蘇州・南通GIL共同溝事業

同事業は世界トップレベルの1000KV GIL技術を採用、UHV送電分野における大きな技術革新となった。

長さ5.8キロの単相GILと計35キロの6相GILを備えた同事業は、エネルギー革命の中で変化する需要に対応するまったく新しい選択肢を提供する。

架空線より安全で柔軟性のある選択肢であるGILは、景観への影響が少なく、電磁放射が最小限なため、重要度が増している。

また、世界的なエコ志向の下、変動の大きい再生可能エネルギー源から電力網への供給は増える一方で、ほとんどの発電が配電施設から離れた場所で行われているという事情もあり、送電網の強化、刷新が不可欠になっている。

GILの事業箇所は、中国東部地域のUHV ACリングネットワークを完成させるため、電力需要の大きい江蘇省の適所が選ばれており、受電能力を6980万キロワットに引き上げることで、準東(新疆)- 皖南(安徽)線といった中国西部から東部への既存の送電線経由での受電が改善される。

しかし、こうした巨大な電力システムづくりには細部にまで細心の注意を払う必要があり、業界の空白を前例のない試みで埋めるため、中心部にはイノベーションが組み込まれている。GIL事業は、129の発明、実用新案特許、18の技術基準、および独自開発した設置、技術仕様を導入することで、山や海のシナリオが介在する世界のエネルギーコネクティビティーとエネルギートンネル建設にとって貴重な参考資料を提供している。

同事業はまた、ユビキタスパワー・インターネット・オブ・シングス(IoT)を試験適用して、柔軟で機能的、インテリジェントな制御システムを確立し、機器の診断自動化と要員のインテリジェント制御を実現、より確実に安全な運用ができると期待されている。

パフォーマンスと安全制御を向上させたエネルギーの回収、伝送、変換、利用の中心として機能するGIL自体が、利益共有のためのハブやプラットフォームとして機能するワールドクラスのエネルギー相互接続企業になり、強力なスマートグリッドをユビキタスパワーIoT構築と統合する旅を続けるというパワーバロンのビジョンを示している。

国家電網は世界最大の公益事業会社として、世界中の11億人以上の人々に電力サービスを提供している。

オリジナルリンクは、https://en.imsilkroad.com/p/308570.html を参照

Photo - https://photos.prnasia.com/prnh/20190927/2594274-1?lang=0

ソース: Xinhua Silk Road Information Service