【北京2019年9月11日PR Newswire=共同通信JBN】第1回China-ASEAN AI Summit(中国-ASEAN人工知能サミット)の出席者の大方の見方は、人工知能(AI)は中国-ASEAN自由貿易地域(China-ASEAN Free Trade Area)のより良い発展を促進する推進力だというものである。
中国は、ASEANの最大の貿易相手国としての地位を10年連続で維持した。2019年の上半期、ASEANは初めて中国の第2の貿易パートナーとなり、相互貿易額は前年同期比4.2%増の2918億5000万米ドルだった。
堅調な貿易は、広範に導入されたAI技術の恩恵を受けている。例えば、中国中部の河南省・鄭州にある新鮮なメロンのチェーンストアのオーナーは、タイの果樹園のドラゴンフルーツの生育状況と使用される農薬のブランドと投与量を、果樹園に設置されたHikvisionのカメラを通じて直接知ることができる。
農業分野以外では、AI技術は災害支援分野にも適用されている。
2018年7月、ラオスが深刻な洪水に見舞われた際、アッタプー県に建設中の水力発電所の補助ダムが決壊し、多数の人々が住居を失った。
中国企業が提供した無人航空機(UAV)制御のマッピング技術とAIデータ分析により、ラオスの救援チームはそれまで見つけられなかった多くの被災地を発見し、ルートを再計画した結果、閉じ込められていた多数の村民を救出した。
在南寧タイ王国総領事館のチャイラート・ポルンティプワラウェト総領事は、ASEANと中国がAI分野で相互接続し協力するためのプラットフォームは極めて重要で、それは双方の幸福を高める新たな発展の機会を提供するだろうと述べた。
サミットでは、中国-ASEAN間の金融情報サービスプラットフォームを立ち上げ、多数の専門家は、このプラットフォームが中国-ASEAN自由貿易地域内の金融と実体経済との「正確なドッキング」のための重要なルートを提供すると確信している。
プラットフォームの担当者によれば、このプラットフォームは、「一帯一路」構築にサービスを提供する経済情報プラットフォームであるXinhua Silk Road(新華シルクロード)との相互接続を通じて、金融情報、データ、分析、コンサルティングなどの専門的な情報サービスを海外へ進出する中国企業と中国へ進出するASEANの企業に提供する。それは中国・ASEAN間のビジネス発展に役立つだけでなく、2地域間の人的交流を促進することにも資するだろう。
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