【上海2019年8月7日PR Newswire=共同通信JBN】第3回上海アイザック・スターン国際バイオリンコンクール(Shanghai Isaac Stern International Violin Competition、SISIVC)が2020年8月4日から25日まで上海で開催される。コンクールの組織委員会は7日、世界的なエントリー受け付けを正式に開始したことを発表した。2020年はマエストロのアイザック・スターン氏の生誕100周年であることを祝い、ガラコンサートを追加で開催し、中国の長年の友人であった同氏を追悼する。
大きな期待が集まる中、組織委員会はオールスターの審査委員会の名前を公表した。13人全てが異なる芸術分野を専門とし、コンクール参加者が多様で総合的な審査とサポートを受けられるよう万全を期す。著名指揮者のデービッド・スターン氏とバイオリニストで教育者のベラ・ツー・ウェイリン教授が共同委員長を務める審査委員会のメンバーは、伝説的なアーティストマネジャーのマーティン・キャンベルホワイト氏、バイオリニストで教育者のグレン・ディクテロウ氏、Philharmonie de Paris(フィルハーモニー・ド・パリ)公演ディレクターのエマニュエル・オンドレ氏、バイオリン奏者で上海弦楽四重奏団を創設したウェイガン・リ氏、著名バイオリニストのニン・フェン氏、バイオリニスト、教育者でエマーソン弦楽四重奏団を創設したフィリップ・セッツァー氏、バイオリニストで教育者のハガイ・シャハム、ジョエル・スミルノフ、竹澤恭子の各氏、世界で最も偉大な存命の弦楽器奏者の1人でグラミー賞受賞者のマキシム・ベンゲーロフ氏、著名なチェロ奏者のジャン・ワン氏である。
2019年8月6日に受け付けが開始され、応募者は2020年1月20日23時59分、GMT+8までにオンライン登録を完了し、2020年2月28日23時59分GMT+8までに予備選考のためのビデオを提出する必要がある。上海で開催されるパブリックラウンドにはクォーターファイナル、セミファイナル、ファイナルが含まれる。フェディナ・チョウ氏は「記者会見からガラコンサートまで全22日間となり、コンテスト参加者は最長のコンペティションを経験することになる。期間が長くなったのは主にガラコンサートのためだ。それは、中国と米国の文化交流大使としての役割を果たしたアイザック・スターン氏に敬意を表するため新たに創設された」と述べた。
2020年の特別な記念の年に、同コンクールはドキュメンタリー映画「From Mao to Mozart(毛沢東からモーツァルトへ)」に捧げるガラコンサートを開催する。これは全3回のSISIVCの受賞者数名による演奏と、このドキュメンタリーの中でアイザック・スターン氏が指導した、審査員のジャン・ワン氏を含む複数の音楽家の演奏を目玉とする。
世界最高額の賞金10万ドルを授与する国際バイオリンコンクールであるSISIVCは、中国の作曲作品を世界の他地域へ広めることにコミットし、この取り組みを推進するために「Best Chinese Work Performance Award」を創設した。過去2回のSISICVで演奏された2つの中国の協奏曲―何占豪氏と陳鋼氏作曲の「Butterfly Lovers(梁山泊と祝英台)」と陳其鋼氏作曲の「La Joie de la Souffrance(悲喜同源)」―に続き、コンクールは2020年開催のために、上海交響楽団(SSO)の2019/20シーズンのアーティスト・イン・レジデンスを務めるジョウ・ティエン氏が新たに作曲した中国作品「Violin Concerto No. 2(バイオリン協奏曲第2番)」を公表した。
2015年に創設されたSISIVCは、世界の国際バイオリンコンクールの中ではまだかなり若い。しかし「若者」が、厳格で一貫したルール、卓越性への明確かつ絶え間ないコミットメントを通じて若い音楽家に提供できる素晴らしいサポート、活力、資源を世界に証明してきた。フェディナ・チョウ氏は「上海アイザック・スターン国際バイオリンコンクールは上海交響楽団の国際化と共に誕生した。SSOのグローバルな影響力の高まりはコンクールの影響力の強化にも役立つ。今年、交響楽団は創設140周年を迎え、われわれはネットワークを通じて若いアーティストを支援し続ける」と述べた。この一貫性はコンクールの進歩的な発展、従ってより多くの機会、より堅固なプラットフォームを実現可能にし、世界中の音楽家のキャリアを前進させる。
ソース:Shanghai Isaac Stern International Violin Competition(SISIVC)