【ジョホールバル(マレーシア)2019年7月31日PR Newswire=共同通信JBN】当地のフォレストシティ(Forest City)/Country Garden Pacificview Sdn Bhd(CGPV)は、マレーシアからの唯一の参加者として第5回International Data Corporation(IDC)Smart City Asia Pacific Awards(SCAPA)(IDCスマートシティアジア太平洋賞)を受賞し、新たに重要なマイルストーンを達成した。
ジョホール州に位置するこのプロジェクトは、全部門で57件の選ばれたプロジェクトから抜きん出ていた。その革新的な「Smart B.I.A」システムで他の競合者より優れていた。
今年受賞した他のプロジェクトは、ニュージーランド、シンガポール、オーストラリアなどの国々の公共プロジェクトで、シンガポール入国管理局(Immigration and Checkpoint Authority)のNational Digital Identity Facial Biometric System(国家デジタル身分証顔認証システム)、Suzhou Wujiang Public Security Bureau(蘇州呉江公安局)のトップスマートシティ・プロジェクト(スマート警察部門)、オークランド評議会のNew Zealand Smartest Street(持続可能なインフラストラクチャーのためのトップスマートシティ・プロジェクト部門)があった。
CGPVの開発部門担当ゼネラルマネジャーのシャルル・イザム・サリフディン氏は、フォレストシティはスマートビルディング向けの優れたソリューションの創出にコミットしていると述べた。革新的な「Smart B.I.A」システムはBIM-IOT-AIなどの新たなテクノロジーを統合する。これはビルディング・インフォメーション・モデリング(BIM)、IOTセンシング・プラットフォームとAIシティアプリケーションなどを統合し、環境に優しいドリップ式かんがい(水利)システム、ビルオートメーションシステム、インテリジェント・セキュリティーシステム、スマートメーター、緊急システム、コミュニティーロボットおよび多数のシステムを含む。
シャルル・イザム氏は「それに加え、フォレストシティの開発にビルディング・インフォメーション・モデリング(BIM)を導入することはプロジェクトデザイン品質の向上、持続可能な建設、施設および資産のマネジメント(FM/AM)に極めて重要な役割を果たす。現場でのエラーとやり直しを最小限にとどめるよう、全てのデザイン変更がプロジェクトデリバリーへの適用前にチェックされることを期すため、バーチャル3Dビルディングモデルの製作により、BIMモデルは建設されたプロジェクトの経過を追跡する。フォレストシティはBIMデータを標準化生産に活用する。建築部材の中にはIndustirialised Building System(IBS、工業化ビルシステム)プレハブ・ファクトリーで事前に完成可能なものもあり、これによってビルの品質と水準を効率よく向上させ、建設現場からの環境汚染を低減する」と述べた。
スマートビル管理の観点から、フォレストシティはスマートメーター、ビルモニタリング、Green WallなどのIOTセンシング・プラットフォームによって遠隔デジタル管理を組み込んだ。フォレストシティのビルの外壁は、自動かんがいシステムを備えた垂直緑化に完全に覆われている。このシステムは、自動オンライン監視ネットワークにより植物に理想的な量の水を与え、建物の効率と生態系および環境上の利点を大幅に強化する。さらに、ビルセキュリティーとエネルギー消費の総合管理などの高効率管理は、AIシティアプリケーションによって実現可能である。
IDCのスマートシティ担当主任リードアナリストのジェラルド・ワン氏は、フォレストシティの「Smart B.I.A」システムは先進技術によってインフラストラクチャーの構築を支援し、一般市民にサービスを提供し、経済発展を推進しており、このことはマレーシアのデジタル経済の焦点であると述べた。
「スマートシティのコンセプトは、既存および未来の都市が直面する課題を克服するために、いかにデジタル技術が革新的でインテリジェントなソリューションを提供するかの解釈である」
2015年以来、これらの賞の毎年の競合者には、シンガポールのGovernment Technology Agency、台北市政府、中国のさまざまな市政府(深セン、上海、北京)、Digital Economy Promotion Agency(タイ)、韓国の複数の市政府(仁川、大田、釜山)、ニューサウスウェールズ州政府(オーストラリア)、ニュージーランドのさまざまな市政府(オークランド、クライストチャーチ、ウェリントン)などがある。
この賞の贈呈に臨んだジョホール州教育・人事・科学技術委員会のアミノルフダ・ハッサン委員長は、B.I.Aスマートシステムを支える、献身的で勤勉かつ熱心な労働力を抱えていることも祝福の対象であると述べた。
「スマートシティの構築には強いコミットメントと財源が求められる。また政府、管理者、民間デベロッパーおよびコミュニティーの協力も必要なため、容易なことではない」
授賞式には、IDCのASEAN担当マネジングディレクターのスデーブ・バンガー氏、Iskandar Regional Development Authority(IRDA、イスカンダル地域開発庁)のプランニング・コンプライアンス担当責任者のマイムナ・ジャーファー氏、CGPVエグゼクティブ・ゼネラルマネジャーのヒューゴ・ウー氏が出席した。
▽フォレストシティ(Forest City)について
フォレストシティはCountry Gardenとジョホール州政府が支援するEsplanade Danga 88 Sdn Bhd(EDSB)が共同開発する。急成長を遂げているマレーシアのIskandar Development Region(イスカンダル開発地域)に戦略的に位置し、ASEAN(東南アジア諸国連合)に新たな成長源をもたらしている。フォレストシティはトゥアス・セカンドリンクに隣接し、開発は約30平方キロメートルにおよび、4つの人工島、ゴルフゾート、IBS産業パークがある。フォレストシティは、観光とMICE、ヘルスケア、教育訓練、地域本部、ニアショア・ファイナンス、eコマース、最先端技術、グリーン・スマート産業を含む8つの主要産業の開発を計画するスマートで環境に優しい産業都市として位置付けられ、理想的かつ技術主導の生活と就労のスペースを確立するために、環境、テクノロジー、産業統合デザインコンセプトを組み合わせ、未来都市の最良のモデルを構築している。
Photo - https://photos.prnasia.com/prnh/20190730/2537955-1?lang=0
ソース:CGPV