omniture

マイクロソフトがMicrosoft Buildですべてのクリエーター向けに新しいクラウド体験、開発者ツールを紹介

Microsoft Corp.
2019-05-08 19:08 2327

【レドモンド(米ワシントン州)2019年5月8日PR Newswire=共同通信JBN】

*マイクロソフトはMicrosoft 365およびMicrosoft Azureにおける新しいAI駆動のコラボレーションとハイブリッドクラウド・イノベーションをリリース

マイクロソフトは6日、恒例の開発者カンファレンスであるMircosoft Build 2019で、あらゆる分野の開発者がインテリジェントかつ生産性向上ソリューションを開発できる新しいテクノロジーを紹介した。スターバックス、JPモルガン、Kroger、Spatial、Epic Gamesなどを含むマイクロソフトの顧客およびパートナーが、よりインテリジェントで顧客中心の体験を提供する新しいソリューションを紹介している。

今回の発表には、変化する仕事の性質に対処するためMicrosoft 365におけるアプリ、ウェブ、AI能力に関するコラボレーションおよび生産性向上サービスが含まれている。さらに、マイクロソフトはAzure、Windowsの新しいオープンソース・テクノロジーおよび開発者ツールも提供する。インフラストラクチャー、データ、AI、mixed reality(複合現実)、プロダクティビティー、コラボレーション、ビジネスアプリケーション、ゲーミングに及ぶマイクロソフトの信頼される広範なクラウドプラットフォームは、世界中の開発者およびテクノロジー能力のすべてを結集し、組織および個人向けの画期的に新しい体験を生み出す。マイクロソフトのサティヤ・ナデラ最高経営責任者(CEO)は開幕の基調講演で、Microsoft Azure、Microsoft Dynamics 365 およびPower Platform、Microsoft 365、Microsoft Gamingにおけるマイクロソフトのビジョンおよび開発者のチャンスを説明した。

サティヤ・ナデラCEOは「コンピューティングがわれわれの日常生活のあらゆる側面の一部になっており、開発者の選択はわれわれが住む世界を規定することになる。マイクロソフトは、最新のテクノロジースタックのあらゆるレイヤーに及ぶ信頼されるツールおよびプラットフォームを開発者に提供し、すべての人に新しいチャンスを生み出す魅力的な体験を形成する」と語った。

▽Microsoft 365:世界の生産性向上クラウド

Microsoft 365は、大企業から小企業まで、知識労働者から第1線労働者まで、すべての人にとって統合されたセキュアな生産的体験を提供する。Microsoft 365の基礎を成すMicrosoft Graphは、市販されている中で最も総合的な組織活動のグラフの1つである。Microsoft Graphは、組織の中の人、情報、活動の関連をセキュアに描き出し、人々が働く方法を向上させ、一致協力できるコネクトポイントと洞察を示す。

▽本日のニュースは以下の通り。

*現在、われわれはMicrosoft Graphデータコネクトを一般提供することによって、開発者がMicrosoft Graphに基づいて開発を進める新しい機会を生み出している。Microsoft Graphデータコネクトは、組織がAzure Data Factoryを使ってMicrosoft Graphの生産性向上データと自らのデータとをセキュアかつ大規模に統合することを支援するサービスである。これは、大規模なデータセットで動作する新しい種類の洞察活用アプリケーションを求める顧客の要望と、大量の組織データの移動、管理に伴う課題を考慮しなければならないIT管理者のニーズとを両立させるものである。

-Microsoft Graphデータコネクトは現在、Workplace Analyticsの機能および独立系ソフトウエアベンダー(ISV)向けのスタンドアローンSKUとして一般提供されている。

*協力して開発する新しい方法を人々およびチームに提供するため、われわれは本日、Fluid Frameworkを発表する。これは、共有されるインタラクティブな体験向けの新しいウェブベース・プラットフォームで、コンポーネント化されたドキュメントモデルである。Fluidは今日ある従来型ドキュメントの限界を打ち破り、自由志向のカンバスの始まりを告げるものである。Fluidはソフトウエア開発キットを通じて今年中に開発者に提供される予定である。また、今年中にFluidによって駆動される最初のMicrosoft 365も提供する予定である。その機能は以下の通り。

-例えばウェブ、生産性向上アプリのコンテンツを分解、再構成してモジュラーコンポーネントにし、人々が容易に協力して開発することを可能にする

-まだ業界では達成されていないハイパフォーマンスでマルチパーソン、かつ共同作成の体験を迅速に提供する

-人間と行動を共にするインテリジェントエージェントの余地をつくり出し、共同制作し、コンテンツを取り込み、写真のヒントを提供し、専門家を特定し、データを翻訳する

*本日、われわれはブラウザーの基本的な不満に対処するMicrosoft Edgeの次世代バージョンを発表する。

-IEモード:マルチブラウザーを使用する企業の60%以上に対処するため、IEモードはタブによってInternet Explorerを新しいMicrosoft Edgeに直接統合する。これによって、企業はレガシーInternet Explorerベースのアプリを最新のブラウザーで動作させることができる

-プライバシーツール:追加のプライバシーコントロールによって、顧客はMicrosoft Edgeの「規制なし」「平均的」「厳格」という3つのレベルから選択可能になる。どのオプションを選択するかによって、Microsoft Edgeは第3者がウェブでユーザーを追跡する方法を調整し、よりパーソナライズされた体験のための選択および透明性をユーザーに提供する

-Collections:ユーザーが現在ウェブに感じている情報過多に対処して、Collectionsはユーザーが効果的に、かつOfficeインテグレーションによって、コンテンツを収集、編成、共有、エキスポートすることを可能にする

-これらの機能は、次世代バージョンのMicrosoft Edgeのより広範な提供が近づけば展開を開始する

*本日、われわれは将来のインテリジェントエージェントに関するわれわれのビジョンを発表した。この新しいアプローチは、ルール、目的、コードではなく、データや機械学習による強力な対話型インターフェースの開発に重点を置いている。われわれは、あらゆる組織がウェブサイトを保有する現代と同じように、あらゆる組織がエージェントを保有する世界を心に描いている。そして、この体験は、マルチドメインにわたり、さらに重要なことにマルチエージェントでも動作するマルチターン対話を完全に対処できる。Semantic Machineチームが加わることによって、われわれマイクロソフトはこの取り組みを加速している。このテクノロジーはいずれは、Cortanaなどの当社の対話体験に組み込まれ、Microsoft Bot FrameworkとAzure Bot Serviceで開発者に提供される。

Windows、Office、マイクロソフトチームの新しい開発者ツールの詳細を含むMicrosoft 365に関する本日のニュースの詳細は以下のブログポストを参照。

this blog post

▽クラウドからエッジまでのインテリジェントアプリを開発する新しいオープンソース・テクノロジーおよび開発者ツール

Azure Kubernetes Service(AKS)はASOSなどのグローバル企業がAzureで大規模なクラウドアプリ・コンテイナー・インフラストラクチャーを管理するために使用する急成長のサービスの1つで、より大きな信頼性および柔軟性を提供する。マイクロソフトはBuildで、Kubernetesワークロードを駆動し保護する以下の新しい機能、能力を提供している。

*Kubernetes Event-driven Autoscaling(KEDA)はオープンソース・コンポーネントで、Kubernetes上で動作する、Red Hatと協力開発のサーバー不要のイベントドリブン・コンテイナーの展開をサポートする。まだ公開プレビュー段階のKEDAは、Kubernetesクラスターのコンテイナーとして展開できるAzure Functions向けの新しいホスティングオプションを提供し、Azure FunctionsプログラミングモデルおよびスケールコントローラーをあらゆるKubernetes実装に提供する。Azure Functionsプログラミングモデルおよびスケールコントローラー両方ともOpenShiftを備えるクラウドないしはオンプレミスにある。

*AKS向けのAzure Policyは集中的かつ一貫した方法で大規模に施行し、AKSクラスターの保護を支援する。Azure Policyはランタイム中に発生するあらゆる違反を阻止し、環境の最新の可視性を確保するためにすべての既存クラスターにおけるコンプライアンス評価を行う。

量子は開発者にとってワクワクするようなニューフロンティアである。マイクロソフトは量子プログラミング向け専用の言語Q#を考案し、量子ビット、オペレーター、アブストラクション向けのネイティブタイプ・システムによって、親しみやすく高度なプログラミング言語を提供する。マイクロソフトはBuildで、Q#コンパイラーおよびシミュレーターをオープンソース化し、Q#開発者のコミュニティーを成長させるとともに、パートナーおよびスタートアップ企業が自らのビジネス製品を強化する新しいチャンスを切り開く。

開発者はアプリケーション、サービス、ツールをとっかえひっかえして1日の大半を費やす。マイクロソフトは世界で最も使用されているエンタープライズ・アイデンティティー・システムAzure Active Directory(Azure AD)をGitHubに提供した。これによって、GitHub Enterprise顧客はシステム全体のアカウントのシンクロナイゼーションに加え、Azure ADアイデンティティーマネジメントおよびセキュリティーの恩恵を受けることができる。開発者は今後、Azure PortalおよびAzure DevOpsなどの既存のGitHubアカウントも使用でき、Azureにサインインすることができる。

アプリケーションデータの急拡大をサポート・管理してAI能力の基盤を構築することは、最新のクラウドアプリケーションを開発するための不可欠な要素である。PostgreSQL向けのAzure Databaseにおける新たなHyperscale(Citus)オプションがAzure SQL Database Hyperscaleに加わり、開発者が既存のスキルを使って高度にスケーラブルで低レイテンシー・アプリケーションを開発することを可能にする。Azure Database Hyperscaleは必要とされるコンピュート、ストレージ、メモリーのリソースを大幅にスケールアウトするので、開発者は性能と規模の限界を心配することなくアプリ体験の構築に専念することができる。Azureは独自のSQLデータベースおよびPostgreSQLなどのオープンソースデータベースの双方のマルチエンジンでスケールアウトさせる唯一のクラウドである。

▽選挙プロセスをセキュアにするソリューションの開発

われわれはテクノロジーが選挙をセキュアにするうえで極めて重要な役割を果たすことができ、テクノロジー企業は選挙をサポートする責任があると確信している。現在、マイクロソフトは世界中の投票方式のセキュリティーに対処することを目的とする2つの新しいソリューションを発表した。

*ElectionGuardは無料のオープンソース・ソフトウエア開発キットで、Galoisと提携して開発され、選挙のためのセキュリティーおよび国民検証可能性に加え、より身近な投票方式を確立するためのガイダンスおよびツールを提供する。マイクロソフトは世界中の開発者に対し、ElectionGuardを足場にして、既存および新規の投票方式にElectionGuardを統合するように呼び掛けている。ElectionGuard SDKはGitHubで今年の夏には入手可能になり、マイクロソフトはいくつかの有力選挙テクノロジープロバイダーと提携し、将来の選挙の準備に向けてこのサービスを試験運用してきた。

*マイクロソフトはMicrosoft 365 for Campaignsも発表した。この新しいサービスは6月に利用可能になり、Microsoft 365 Business製品の高度なセキュリティー機能を政党および選挙に提供するが、当初は米国の連邦政府機関向けである。このサービスはこれを効率的かつ低価格で実行し、速いペースや高いセキュリティーリスクの特徴を含め、選挙が直面するユニークな運動環境向けに最適化するように事前設定されている。Microsoft 365 for Campaignsは、われわれが2018年発表したAccountGuard脅威検知、国家国民攻撃告知サービスに基づき構築され、専用ウィザードを提供することによって、政党のセキュリティーを簡素化し、選挙運動が容易かつ効率的にセキュリティー態勢を徹底強化することができる。関心のある選挙運動は、ウェブサイトhttps://m365forcampaigns.microsoft.com で参加の意を表明できる。

▽パートナーへの投資を強化

パートナーは顧客の業界固有のニーズを満たすソリューション開発に不可欠であり、マイクロソフトはパートナーをサポートすることにコミットしている。マイクロソフトの世界規模の販売員を当社のパートナーコミュニティーに提供するマイクロソフトの共同販売(co-sell)プログラムを導入して以来、Azureを活用する約3000のISVは過去12カ月で50億ドル以上の売上高を達成した。このオリジナルプログラムは、AzureベースのISVパートナーの関連するソリューションを紹介することによって、デジタル変革でエンタープライズ顧客を支援するために考案された。本日、マイクロソフトはこのプログラムの2つの拡大を発表する。

*共同販売をMicrosoft 365、Dynamics 365、Power Platformに拡大し、ラインオブビジネス(LOB)アプリケーションの販売におけるより緊密なコラボレーションを生み出す

*マイクロソフト・チャンネルパートナーがマイクロソフトのクラウドソリューション・プロバイダー(CSP)プログラムを通じて認定ISVソリューションを再販した際、チャンネルパートナーへの販売インセンティブを拡大する。小規模、大規模を含めすべてのISVにとって、これは「チャンネル・アズ・ア・サービス」を効果的に提供し、世界最大の流通チャンネルの1つを通じた顧客獲得を加速する

AppSourceおよびAzure Marketplace向けの取引可能なシートベースSaaS機能の導入によって、マイクロソフトはマイクロソフトのクラウドマーケットプレースないしは同社の世界規模の再販売業者チャンネルを通じてパートナーのイノベーションへの迅速なアクセスを141カ国の顧客に提供する。

マイクロソフト(Nasdaq "MSFT" @microsoft)は、インテリジェントクラウドとインテリジェントエッジ時代のデジタル変革を可能にする。当社の使命は、地球上のすべての人とすべての組織がより多くのことを達成できるようにすることである。

ソース:Microsoft Corp.

▽問い合わせ先

Microsoft Media Relations

WE Communications

+1 (425) 638-7777

rrt@we-worldwide.com

Logo - https://mma.prnewswire.com/media/24227/microsoft_corp_logo226_9217jpg.jpg

 

ソース: Microsoft Corp.
Related Stocks:
NASDAQ:MSFT
Related Links: