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マイクロソフトとBMWグループがOpen Manufacturing Platformを発表

Microsoft Corp.
2019-04-03 20:34 1547

【ハノーバー(ドイツ)2019年4月3日PR Newswire=共同通信JBN】

*企業はオープンな産業用IoTの推進、そして将来のインダストリー4.0ソリューション構築のためにコミュニティーの成長を支援し、新たなイニシアチブで提携する

*自動車産業と製造業セクターにわたるスマートファクトリー・ソリューションを共有するテクノロジーフレームワークとオープンコミュニティーは、産業用IoTのさらなる発展を大きく加速する

*産業のユースケースとサンプルコードを活用することで、コミュニティーのメンバーとパートナーは独自のサービスとソリューションを開発する能力を手に入れる

*Microsoft Azureの産業用IoTクラウドプラットフォーム上に構築されたOpen Manufacturing Platformは、オープンな産業規格とオープンデータモデルをベースにしたオープンソースコンポーネントを備えた参照アーキテクチャーを提供することを意図する

*2019年末までの目標は4から6の初期パートナーを整備し、最低15のユースケースが選ばれた生産環境で展開される

*自動車産業以外の企業を含む製造業とサプライヤーはコミュニティーに加入していただきたい

マイクロソフトとBMWグループは2日、Hannover Messe(ハノーバーメッセ)で、製造業セクターがより速くて優れた費用対効果を実現する新しいコミュニティーイニシアチブを発表した。現在の製造業では、生産と収益性はデータサイロと低い生産性を発生する複雑なプロプライエタリーシステムによって妨げられることがある。このOpen Manufacturing Platform(OMP)はオープンテクノロジー・フレームワークと産業間コミュニティーを創設することで、こうした障壁を除去するために設計されている。このイニシアチブは、自動車セクターと広範な製造業セクターにわたるOMP参加者により共有されるスマートファクトリー・ソリューションの開発をサポートするものと期待されている。その目標は将来の産業用IoT開発を大きく加速し、価値を生みだすまでの時間を短縮し、共通の産業的課題に対処しながら生産効率を押し上げることである。

OMPはMicrosoft Azure産業用IoTクラウドプラットフォーム上に構築され、コミュニティーのメンバーにオープンな産業規格とオープンデータモデルがベースのオープンソースコンポーネントを備えた参照アーキテクチャーを提供する。このプラットフォームのアプローチは協力を促進することに加え、アナリティクスと機械学習のシナリオを可能にするデータモデルを解放・標準化するよう設計されている。こうしたデータは、従来はプロプライエタリーシステムで管理されていた。産業のユースケースとサンプルコードを活用することで、コミュニティーのメンバーと他のパートナーは自分のデータの制御を維持しながら独自のサービスを開発する能力を持てる。

Microsoft Cloud + AI Groupのエグゼクティブ・バイスプレジデント、スコット・ガスリー氏は「マイクロソフトはBMWグループと力を合わせ、産業全体のデジタル生産効率を変革する。われわれのコミットメントは、製造業全体のバリューチェーンで協力のための新たな機会を作るオープンなコミュニティーを構築することである」と述べた。

現在、BMWグループのIoTプラットフォームはMicrosoft Azureのクラウド、IoT、AI機能上に構築され、3000以上のマシン、ロボット、自律輸送システムが接続している。BMWグループは関連する初期のユースケースをOMPコミュニティーに提供する計画である。一例としてはBMWグループが全世界で展開する30の生産・組立施設の1つ、ドイツ・レーゲンスブルクのBMWグループ工場における同社第2世代自律輸送システム向けIoTプラットフォームの使用である。このユースケースにより、BMWグループは輸送システムの集約的な調整を行って物流プロセスの大幅なシンプル化が可能になり、物流の効率性が大きく向上した。将来的には今回の、あるいはデジタルフィードバックループ、デジタルサプライチェーン管理、予知メンテナンスといった他のユースケースが利用できるようになり、そして実際には、OMPコミュニティー内でさらなる開発が行われている。

BMW AGの取締役会メンバー(生産担当)、オリバー・ジプセ氏は「個別化された高級製品を生産する複雑なタスクを習得するには、革新的なITとソフトウエア・ソリューションが必要だ。生産施設とシステムの交互接続とともに、パートナーとサプライヤーのセキュアな統合はとりわけ重要である。われわれは2016年からクラウドに頼っているが、常に新たなアプローチを開発している。次のステップとしてOpen Manufacturing Platformを使用することでわれわれのソリューションを他社も使えるようにして、長期的には市場におけるわれわれの強力な地位を確実にするために協力し、可能性を生かしたい」と述べた。

OMPは、BMWグループとマイクロソフトの長期的な技術提携と、イノベーションおよび集団的成功のための産業全体の機会創生への共通コミットメントにおける新たな進化である。コミュニティーのメンバーはOMPによって彼らのデータの可能性を解き放つ、より大きなチャンスを得て、これまでよりも迅速・セキュアな産業用ソリューションの構築・統合が可能になり、その一方で他の組織から学んだり、そこに貢献することにより恩恵を得る。

OMPはマシンコネクティビティーやオンプレミスシステムのインテグレーションといった業界共有の課題に対処するよう設計されている。これはOEM、サプライヤー、他のパートナーの間でソフトウエア・ソリューションの再利用を促進し、実装コストを大きく低減する。例えば生産と物流用自律輸送システムのROSベースのロボットシステムはOMPで誰もが利用できるよう提供される。OMPは既存のインダストリー4.0参照アーキテクチャーに対応し、産業の相互運用規格OPC UAを活用する。

OPC Foundation(https://c212.net/c/link/?t=0&l=en&o=2421744-1&h=3897011523&u=https%3A%2F%2Fopcfoundation.org%2Fabout%2Fwhat-is-opc%2F&a=OPC+Foundation )の社長兼最高経営責任者(CEO)、ステファン・ホッペ氏は「これは製造業界にとって吉報である。OMPコミュニティーでのOPC UAのように、オープンな国際産業規格を使用することで、製造業者、機械メーカー、サプライヤーは既存の機器とシステムを効率的・安全に統合することが可能になる。企業は長い間、自社の閉じたエコシステムを促進してきたが、オープンな発展に向けたOMPのコミットメントは明日の製造業を形成するだろう」と述べた。

製造業の要求とともに基本的なプラットフォームも時とともに進歩を続け、アナリティクス、人工知能、デジタルフィードバックループなどの分野のイノベーションを取り入れる。

現在、新たなパートナーの採用が進んでいて、より広いOMPコミュニティーが形成されつつある。2019年末までに初期段階として4から6のパートナーを整備し、最低15のユースケースを選ばれた生産環境で展開した状態でOMP Advisory Boardが運営を開始すると期待されている。2つの初期パートナーであるマイクロソフトとBMWグループは自動車業界以外の企業も含めた他の製造業者とサプライヤーに、コミュニティーに加入するよう呼び掛ける。

▽BMWグループについて

BMWグループにはBMW、MINI、ロールス・ロイス、BMW Motorradの4ブランドがあり、世界をリードする自動車とモーターサイクルの一流メーカーで、高品質の金融、モビリティーサービスも提供している。BMWグループの生産ネットワークは14カ国で30の生産・組立施設から成る。同グループは140カ国以上にグローバルな販売ネットワークを持つ。

BMWグループは2018年に249万台以上の乗用車、16万5000台以上のモーターサイクルを全世界で販売した。2018年度の税引き前利益は98億1500万ユーロで、収益は974億8000万ユーロに達する。2018年12月31日現在、BMWグループは13万4682人の従業員を擁する。

BMWグループの成功は、常に長期的な思考と責任ある行動に基づいている。それによって同グループはバリューチェーン、総合的な製品への責任、同社戦略の不可欠な事案としての資源保護の全体を通し、環境に優しい社会的な持続可能性を確立した。

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▽マイクロソフトについて

マイクロソフト(Nasdaq "MSFT" @microsoft)はインテリジェントクラウドおよびインテリジェント・エッジの時代に向けたデジタルトランスフォーメーションを実現する。同社の使命は、地球上のあらゆる人々、あらゆる組織がより多くを達成するように支援することである。

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ソース: Microsoft Corp.
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