新竹（台湾）、2018年12月6日/PRニュースワイヤー/ -MediaTek Inc. (本社：台湾新竹市、日本法人:メディアテックジャパン株式会社、以下:MediaTek)は、本日世界市場で大きなシェアを得ている音声アシスタントデバイス(VAD)用SoC:MT8516上で、NTTドコモ社（以下「ドコモ社」と表記）のドコモAIエージェントAPIを使用する準備が整ったことを発表致します。MediaTekはVAD向けチップのトップサプライヤーであり、MT8516はスマートホーム機器の開発、および先進の音声入力機能を持つ革新的なAIサービスの導入を容易にします。
ドコモAIエージェントAPIとは、先読みエンジン、多目的対話エンジン、IoTアクセス制御エンジンから構成されるドコモ社のAI基本システムです。当社のMT8516はそのドコモAIエージェントAPIを利用可能とすることで、製造メーカーや開発事業者様に革新的なAIサービスを開発する使い易いプラットフォームを提供し、AIにより高度にサポートされた音声やテキストを介した新しいサービスを実現します。
"日常生活における機器の操作や自動化を音声アシスタント機器を使って行うユーザーが増えてきています。MediaTekは、これらの機器にデバイスを供給し、市場の先導役としてスマートホームの革新の中で中心的な役割を担って参りました。ドコモ社のドコモAIエージェントAPIを利用することで、同社がリードしている日本市場のユーザーの皆様に、様々な音声入力機器を活用した新しいAIサービスを提供することを可能にします。"(MediaTek Corporate Vice President and General Manager of the Intelligent Devices Business Group、ジェリー・ユー 談)
この開発における主要な取り組みは、ドコモ社の長年に渡る音声アシスタントサービスの中で培われたスムーズな対話のためのASR(自動音声認識)、NLU(自然言語理解)、TTS(音声合成)といった機能を含む、同社の多目的対話エンジンをMT8516上に実装したことです。このプラットフォームにより、スマートデバイスはより高精度に指示を理解し、ユーザーのデバイスとのシームレスなコミュニケーションを可能にします。
MT8516は高い電力効率をもったアプリケーションプロセッサです。この製品はクラウドサポートの音声アシスタント製品向けに特別に開発されており、オーディオやマイクによる入力処理など、幅広いインターフェイス・コネクティビティを備えています。
MT8516は4つの 64-bit ARM(R) Cortex-A35 MPCore(TM) を搭載し、1.3 GHz.の周波数で動作します。また、このSoCはWiFi 802.11 b/g/n とBluetooth 4.0.を内蔵した非常にシンプルなデザインであり、製品開発を行うお客様に短期間での製品開発・市場投入、小型のフットプリントによる魅力的な製品開発などのメリットを提供します。
MT8516は、マイクによる音声入力やコネクテッドオーディオ製品向けにTDM(最大8ch)、PDM-in(2ch)を備えます。更に、様々なプラットホームのニーズに応えられる様、この製品はLPDDR2, LPDDR3, DDR3, DDR3L やDDR4といった幅広いメモリーをサポートしています。MT8516は高集積のプラットフォームであり、設計の簡素化、市場導入までの期間短縮、Ai機能を搭載したスマートスピーカー、家電機器など、様々なデバイスを小型プラットフォームで実現することを可能にします。
この度、MediaTekはドコモ社のドコモAIエージェントAPIをこのMT8516で利用可能としました。MT8516の詳細につきましてはhttps://www.mediatek.com/products/audio/mt8516 を参照ください。
MediaTek Inc.について
MediaTek Inc.（台湾証券取引所：2454）は、年間15憶台のコネクテッドデバイスを提供しているグローバルファブレス半導体メーカーです。モバイルデバイス、ホームエンターテイメント、コネクティビティ、およびIoT製品向けに革新的なシステムオンチップ（SoC）の開発で市場をリードしています。イノベーションに向ける当社の取り組みによって、スマートフォン、タブレット、デジタルテレビ、OTTボックス、ウェアラブル端末、自動車用ソリューションなどの幅広い製品において、電力効率に優れたモバイルテクノロジーや高度なマルチメディアソリューションを含む主要テクノロジー分野の市場を牽引する地位を確立しました。MediaTekは、スマートテクノロジーを通じて人々が視野を広げ、目標の達成に貢献します。当社はこの概念を「Everyday Genius」と呼び、企業活動の原動力としています。詳しくはこちらのサイトをご覧ください。www.mediatek.com
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（日本語リリース：クライアント提供）
