【東京2018年7月24日PR Newswire】
中国で「2次元コードの父」と呼ばれる王越氏は、世界の決済シナリオにおける2次元コード導入の増加は急上昇寸前であり、日本はその先駆けとなると大胆に予測する。
中国で2次元コードの父と呼ばれる起業家がいる。彼の名前は王越。彼は17年前、日本で2次元コードの一種であるQRコードを知った。2次元コードが世界に広くインパクトを与えると確信した王氏は、自ら2次元コード技術に特化した会社を中国に設立した。
2次元コードを使用した決済方法は現在、中国でよく利用される支払い方法の1つである。消費者が決済方法として使用している2次元コードの大半は、日本で最初に開発されたQRコードが元になっている。王氏は、QRコードは世界規模ではまだまだ発展の余地があり、日本の企業はその過程でより大きな役割を果たすことができると言う。
彼は日本が起業の原点であると語る。2001年11月、東京に拠点を置く会社のエンジニアとして働いていた王氏は、QRコードが日本の病院で使用されていることに気づいた。それは日本の株式会社デンソーウェーブが最初に考案した2次元コードの一種であった。
2次元コードは従来のバーコードよりも、かなり多くのデータを保存でき、日本ではすでに専用アプリケーションがあった。また当時、通信事業大手のドコモ(DoCoMo)がカメラを搭載したフィーチャー・フォンを発表した。王氏は、フィーチャー・フォンが2次元コードエンジンを搭載できれば、カメラによる2次元コードの読み取りが可能になり、人と人、人と情報の間のコミュニケーションは2次元コードを介して、非常に簡単になり、2次元コードがいつの日か真のゲームチェンジャーになると日が来ると予見した。
当時のことについて王氏はこう回想した。「その日は遠くないと思った。当時、日本はフィーチャー・フォン時代を迎える準備が整っていて、すぐに中国も後に続くだろうと思った」。
かくして2002年、王氏は北京に戻り、2次元コードの技術開発をコア業務とする北京意鋭新創科技有限公司(Beijing Inspiry Technology Co., Ltd。以下「INSPIRY」)を設立した。2003年には日本企業向けに2次元コードエンジンといくつかの2次元コード規格を開発した。その後2008年には、初のモバイル2次元コードエンジンを開発し、スマートフォン上での2次元コードの生成を実現した。
中国ではスマートフォンが一般に普及し始めた2012年以降、テンセント、アリババやその他のインターネット企業がQRコード決済サービスを開始し、またたく間に広がった。公開データによると、今や4億6,300万人の中国人がネットショッピングの際、スマートフォンで支払いをしているが、その多くが2次元コードスキャン決済だ。
王氏が中国のメディアから「2次元コードの父」と呼ばれているのは、2次元コード技術とその応用を17年間(記録は現在も更新中である)も模索し続けてきたからだ。彼がつくったINSPIRYも、2次元コード決済ブームの中で成長し、最初に開発したセルフサービス式スキャン決済端末・スマートボックス(Smart Box)は、今や中国で広く使用されている。
王氏は「私にとっては、日本こそが起業の原点」と語る。INSPIRYは、現在、日本、フィリピン、シンガポール、インドネシアなどアジア地域を中心に、2次元コード決済技術の普及促進のため、日本の複数の組織やAlipay(アリペイ)をはじめとするその他の国際的モバイル決済ブランドと緊密に協力している。
日本について王氏は、QRコードを発明した日本の2次元コード産業チェーンは高水準にある、とし「日本は2次元コード決済市場に新たに生まれたグローバルチャンスをつかむべきだ。日本企業はグローバル化ビジネスで多くの成果をあげてきた。2次元コード決済分野でも世界的普及を促進する力がある」と語った。
▽問い合わせ先
胡捷(コショウ )
08039151125
hujie@inspiry.jp
ソース:Beijing Inspiry Technology CO., LTD.
(日本語リリース:クライアント提供)