【三亜(中国)2018年7月17日PR Newswire=共同通信JBN】中国・海南省は、中国政府が海南島を国際自由貿易試験区にする計画を発表して以来、最初の大陸間空路となる三亜-ロンドン線の開始を発表した。直行便の第1便は北京時間7月12日13時00分、乗客214人を乗せて三亜鳳凰国際空港を出発した。この便の搭乗率が99%だったことは、海南がその豊富な観光資源を英国で宣伝する長年の取り組みが今や効を奏したことを示す。この新路線は海南と欧州を結ぶだけでなく、海南の国際線に英国の中継地を加えるものでもある。第1便の就航セレモニーは海南省人民政府と中国南方航空が行った。
▽観光市場の活況は航空産業の発展と定期直行便の順調な運行を促進
中国南方航空のCZ651便は毎週、北京時間の木曜と日曜の13時に三亜を出発、ロンドンに現地時間18時45分に到着する。復路のCZ652便はロンドンを現地時間同22時10分に出発、三亜に北京時間の翌日16時20分に到着する。飛行時間は約12時間45分。
在広州英国総領事館のアンドリュー・オールド総領事代理は「海南は中国の自由貿易区の構築を促進している。三亜-ロンドン間の直行便開設は、英国からより多くの訪問者が三亜で休暇を過ごすよう引き付け、英国を本拠地とする企業が三亜に投資し施設を設立する助けとなるだろう」と述べた。またオールド氏は、ビザを申請する英国旅行者に関するいくつかの優遇策に言及した。
三亜市の阿東市長は、欧州は中国人旅行者に人気の旅行先となり、三亜の旅行サービス事業者も欧州市場、とりわけロンドンに重点を置いていると述べた。三亜-ロンドン間の路線は、59カ国からの観光客の三亜へのビザなし渡航を実現する海南の戦略の実施に向けた1歩であり、三亜が英国、欧州との通信、貿易および文化、観光の交流を深化することに役立ち、海南の国際自由貿易区としての地位に貢献する。
三亜の観光業は驚異的な成長を遂げている。インバウンド旅行の前年比成長は航空会社の国際展開加速を後押ししている。三亜は2016年に約45万人の訪問者を記録し、この数は2017年には70万人に増加した。2018年7月12日の時点で、三亜は英国、ロシア、韓国および日本など25の目的地へ34の国際線を開設している。
▽三亜は国際競争力を高めるため英国観光客向け旅行パッケージをカスタマイズ
5月以来、Sanya Tourism Development Commission(三亜市観光開発委員会)は59カ国からの観光客に対する海南へのビザなし渡航および三亜-ロンドン間の直行便などの優遇政策を活用し、英国旅行サービス事業者をターゲットとしたさまざまな宣伝キャンペーンを実施してきた。三亜は、観光客が熱帯の風景とビーチ、家族全員で楽しめるアクティビティを含む英国観光客向けに特別に設計されたサービスの強力なポートフォリオを楽しめるよう温かく歓迎する。Sanya Tourism Development Commissionは、ロンドンからの観光客の間で三亜の知名度と人気を高める策として、オンライン、オフライン両方のキャンペーンを活用して新たな航空便サービスを宣伝する取り組みを強化している。
ピークの夏季期間中、この新路線は旅行者、スタディツアーや留学に関心を持つ学生とビジネス旅行者を主なターゲットとしている。
海南省では英国からの観光客数が年々増加しており、昨年、欧州からの観光客の優先を始めた。三亜-ロンドン線の開設は、海南への訪問者を増やし、熱帯雨林、陽光、ビーチ、海南省と地元の黎(リー)族と苗(ミャオ)族の豊かな文化など三亜のユニークな特徴を楽しみたい英国市民に便利な旅を提供する確実な助けとなる。