【深セン(中国)2016年9月7日PR Newswire=共同通信JBN】深センに本社を置く複合技術企業、Kuang-Chi Groupはこのほど、Traveler II Betaが年内のテスト飛行で動物を地球周辺空間に搬送すると発表した。中国南端にある海南省の海口で行われた地球周辺空間技術研究センターの開所式で発表された。
Traveler II Betaはデータ収集・分析用の飛行装置で、民間航空機の飛行高度の2倍を超える標高2万-10万メートルの地球周辺空間を飛行する。Travelerは2015年6月、ニュージーランドで初のテスト飛行を終え、指定飛行高度の2万1000メートルに達して地上へのデータ送信に成功した。
省内唯一の海口ハイテク地区にあるKuang-Chiの海口未来技術研究所は2015年12月、地球周辺空間技術の開発・探査契約に調印した。ニ・キアン海口市長によると、ハイテク地区では2015年以来、40余りのプロジェクトが立ち上げられたが、このうち80%以上はハイテク企業である。市長は、同地区がイノベーション重視のKuang-Chiにふさわしいと指摘した。
Kuang-Chi会長のリュウ・ルオペン博士は「海口は宇宙探査に最高の研究リソースである。文昌衛星発射センターが海南省にあり、その科学者の大半が海口に居住しており、地球周辺空間の探査に役立つ」と語った。また、海南省周辺の豊かな海洋資源は環境分析・観察の将来の応用に多くの余地を与える。
Traveler II Betaの主要サブシステムは完成し、組み立てとテストの最終段階にある。有人のTraveler IIも組み立ての最終段階にあり、2017年のテスト飛行を控えて、キャビンテストが2016年末までに完了する見込みである。
2010年に創設され、中国の深センに本社を構えるKuang-Chiは、未来技術の開発に重点を置く企業である。5人のチームとして発足したKuang-Chiは、18カ国・地域の従業員2400人以上のGlobal Community of Innovation(GCI)を創出した。
Kuang-Chiの子会社KuangChi Science Limited (00439.HK)は未来技術の開発に集中し、将来の宇宙探査や人工知能(AI)などさまざまな破壊的技術の研究開発を行っている。Kuang-Chiは8月31日、2016年6月30日まで6カ月の暫定決算を報告した。売上高は約31億2000万香港ドルと前年同期比で461.77%の大幅な伸びを示し、利益は約1億553万香港ドルだった。収益のうち、インターネット接続、データ収集、データ分析、その他の通信サービスなど総合的サービスを提供するグループ初の市販製品の宇宙プラットフォーム、Cloudは2億8473万香港ドルを占めた。Kuang-Chiの最近の市場価格は173億香港ドル近くに成長している。
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ソース:Kuang-Chi Group