台北2013年1月29日PRN 唐奨教育基金会(The Tang Prize Foundation 、http://www.tang-prize.org )がこのほど台湾で公式に設立された。この財団は台湾最高峰の研究機関である中央研究院(Academia Sinica)と契約し、今後は中央研究院が「永続工程」「医療バイオテク」「文学作品以外の漢学」「法学」の4賞からなる「唐奨」の推薦、選出を行うことになった。「唐奨」はこれら4部門で独創的で影響力がある研究を表彰し、人類の発展に寄与する第1級の研究を促進しようとするものだ。
(写真:http://www.prnasia.com/sa/2013/01/28/20130128220229930636.html)
唐奨教育基金会はサミュエル・イン博士の寄付になる30億台湾ドル(約1億200万米ドル)をもとに創立された。イン博士は「唐奨を作ることは私にとって長年の夢のひとつだった。この賞が世界、人類の役に立ち、中国文化を促進し、よりよい世界を作るための研究の助けになればと期待している」と述べた。
同賞の4分野は人類の社会的な発展のために重要な分野である。唐奨教育基金会はこれらの分野に対する学会および一般大衆の関心が増えること、さらに専門家が今後ともこれらの分野で革新的な研究にまい進することを期待している。「唐奨」に向けたすべての努力は最終的な目標である人間生活の向上に向けられている。「唐奨」は今後、世界で最も権威があり先見的な賞に育ち、台湾が国際社会にさらに貢献できるように育っていくことが期待される。
中央研究院のチーフェイ・ウォン院長は「歴史的にも中央研究院は常に第1級との定評があった。当研究院の会員は自国、海外を問わず、多くの分野で重要な地位を占めており、唐奨の最高の候補者を選考、選出するための専門的な能力を持っている」として次のように述べた。
「選考委員会を構成するそれぞれの分野の専門家を台湾および海外から注意深く選考する。この委員会は非常に厳格な客観性を持って、これら4分野で最も創造的な影響力のある研究を示した個人または団体を選出することになる。このような方法で行えば、唐奨は徐々に国際的な信用を獲得していくことになるだろう」
「唐奨」は2014年から2年に1度、これら4分野で最も優秀な貢献を行った個人または団体を表彰することになる。受賞者はそれぞれ4000万台湾ドル(約136万米ドル)を下回らない賞金を授与されるが、受賞者のそれぞれが提案した関連分野における研究の促進、育成や人材開発のための計画を約5年間の期間で行うことを補助するため、さらに1000万台湾ドル(約34万1000米ドル)が割り当てられる。
唐奨選出委員会は第1回「唐奨」に向けた推薦リストを作成し、2013年5月に適格な個人および(または)団体に招待状を送付する。候補者が推薦を受諾する締め切りは9月30日。唐奨選出委員会は、2014年4月末に唐奨教育基金会の理事会に対して最終候補について詳細な報告を提出する。唐奨教育基金会は2014年6月18日に受賞者を発表する。
▽唐奨教育基金会について
唐奨教育基金会は潤泰集団(Ruentex Group)会長のサミュエル・イン博士によって2012年に設立され、その理事会には幅広い専門家が招請されている。同基金は「唐奨」指導要綱の促進、持続可能な管理に責任を持っている。同基金は中央研究院に候補の推薦、選出プロセスに責任を持つ選出委員会を組織するよう委任している。同基金は委員会の専門的アドバイスに基づいて受賞者を選出する。同基金の詳しい情報はウェブサイト(www.tang-prize.org)を参照。
▽「唐奨」について
「唐奨」は「永続工程」「医療バイオテク」「漢学(文学作品以外)」「法学」の分野で最も独創的で影響力のある研究者または団体を表彰する国際的な賞である。この賞は研究者がこれら4分野の研究開発に励み、持続可能性およびバランスの良い発展のために働くことを期待して作られた。「唐奨」は同賞創始者が敬愛する唐王朝にちなんで命名された。この王朝はコスモポリタン文化の黄金時代で、中国の繁栄が頂点に達した時期。唐王朝は、自信とコスモポリタン的な包括性に彩られた性格を持ち、何世代にもわたって敬愛の情を引き起こしてきた。「唐奨」が促進しようとしているのもそのような資質である。
ソース:Tang Prize Foundation