【東莞(中国)2016年1月6日PR Newswire】1億8000万香港ドルの商業契約により、KuangChi Science(00439.HK)の有名なインテリジェント都市空間ビジネス製品、都市レベルのCloud空間情報プラットフォームが国際的な第1回商業飛行を完了し、2015年12月28日、中国南部広東省の東莞で最初の商業運転を開始した。東莞の袁宝成市長、KuangChiのリュウ・ローポン会長ら約100人が東莞エコパークでCloudの上昇を見守った。
この飛行は都市空間テクノロジーの大きな節目を示すものである。長さ48メートル、高さ20メートル弱の目を見張らせるプラットフォームはヘリウムで地上300メートルまで浮上し、通信、インターネット接続、さらにビッグデータ収集・分析などの総合サービスを提供する。
エコパーク上空限定の飛行を許諾されたCloudは、極めて高い通信タワーや低空周回の人工衛星と比較できる。合成ケーブルで地面に固定され、データプロセスセンターにアクセスするポータルの役目も果たす。防水で避雷、気圧や気温の変化に耐えられる設計の"飛行船"は3時間で充填(じゅうてん)される。飛行中は20メートル、つながれていれば25メートルの風速に耐えられる。
KuangChi Scienceのルアン・リン最高技術責任者(CTO)は、このシステムが測量、交通・山火事の監視、自然災害、救援活動など幅広く利用できると語った。
Cloudに使用されている中核的なテクノロジーと装備は、深セン市の光明で発生した悲惨な地滑りの生存者、ティアン・ゼミンさんを救命した。Cloudからの多機能・高解像モニターが土砂崩れに埋まったビルの特定と掘削記録の保存に役立った。緊急時にモニターとCloudのコンパクト版、Cloud miniを使用し、救援隊はさらに掘削する22地点を割り出した。ティアンさんは第1地点のビルで発見された。
安全で費用効率に優れ、環境にやさしいCloudは、400キロを積載して地上1000メートルから2000メートルまでの上昇が可能である。システムの積載物は無線基地局、スーパーWi-Fi装置、テレビ・ラジオ放送機などさまざまなニーズに応じており、通信、都市計画・管理、大気汚染監視、海洋監視のような各種ミッションに利用できる。
Cloudは高空で広範囲をカバーし、信号送信は地上システムより格段に優れている。東莞のケースでシステムのWi-Fi通信能力は半径30キロをカバーし、地上中継局と合わせてカバーエリアは3000平方キロに達する。
Cloudに使われているディスラプティブテクノロジーは米軍事請負業者、Raytheonが開発したものと似ているが、同社のテクノロジーは軍用に限定されている。Cloudは民間部門ではこれまでに類を見ないものである。
2月に深センで行った試験飛行で、CloudはWi-Fi通信のカバー、地上監視、海洋データ収集のタスク達成に成功した。
東莞で使用中のシステムは機能と安定性能を増強することによって、大気中のPM 2.5レベル監視、混雑地域の保安措置、都市交通の知的誘導に役立つ。システムが提供するインターネット・オブ・シングス(IoT)ネットワークとWi-Fiカバーは、東莞市民の生活を一層楽で優れたものにする。
KuangChiの「Global Community of Innovation(GCI)」イニシアチブの一環であるCloudは、サイエンスフィクション・テクノロジーを実現する新たな試みである。GCIのパートナーはMartin Jetpack、Near Space Traveller、Space Levitation Station、Solarship、Zwipe、HyalRoute Broadband、Parallel World、iPhoton、Super WiFi、Smart Structureが含まれる。
ソース:KuangChi Science