【深セン(中国)2015年10月29日PR Newswire=共同通信JBN】TCL Corporationが2015年1-9月期の決算を発表した。報告期間の売上高は前年同期比7.08%増の741億1000万元(約116億ドル)だった。純利益は26億1000万元(約4億1100万ドル)で、これには同社上場会社の株主に帰属する20億6500万元(約3億2500万ドル)の純利益が含まれる。
2015年1-9月期の純利益には、China Star Optoelectronics Technology(CSOT:華星光電)が主に貢献した。CSOTは報告期間中に17億9100万元(約2億8200万ドル)の純利益を上げた。TCLの通信事業と金融サービス事業の純利益はそれぞれ6億1400万元(約9670万ドル)と5億5600万元(約8760万ドル)だった。
LCDパネル業界全体の落ち込みに反して、CSOTは競争力を保つ手段として効率から製品へ焦点を移す戦略を実施した結果、着実な成長を維持した。CSOTの1-9月期の売上高は127億1100万元(約20億ドル)、純利益は17億9100万元(約2億8200万ドル)で、このうち営業利益は前年同期比10.8%増の13億1800万元(約2億0800万ドル)だった。報告期間中にCSOTは、生産ラインの設備稼働率、T1施設での総合製品歩留まり、主要な営業・財務指標のそれぞれの結果から見て、世界をリードする立場を維持した。加えてCSOTのT3工場は計画通り進んでいる。T3工場が操業開始すると、新設備はTCL Communication Technologyとの統合的な生産チェーンを形成し、CSOTの市場競争力をさらに高めると予想される。
TCLの通信事業は報告期間中に高い収益性を保った。今年1-9月期にTCL Communication Technologyは前年同期比2.02%増の163億300万元(約25億7000万ドル)の売上高を達成した。純利益は前年同期比7.16%増の6億1400万元(約9670万ドル)。TCL Communication Technologyは技術開発と製品設計で一貫して優れた能力を持ち、市場競争力を向上させ続けた。1-9月期に発売開始した主力携帯電話のIDOL 3やGO PLAY電話、POP STARスマートフォンは携帯電話ユーザーに好評だった。1-9月期の携帯端末販売は前年同期比14.0%増の5539万5000台だった。
TCL Multimedia Technologyは2015年1-9月期に、前年同期比4.17%増の194億9400万元(約30億7000万ドル)の売上高を計上した。同社はこの時期に2億3800万元(約3750万ドル)の損失を見込んでいた。その悪影響を克服して業績を改善するため、TCL Multimedia Technologyは販売網と製品の品ぞろえを見直した。中国市場で販売したスマートテレビと4Kテレビの売上高が全売上高に占める割合はそれぞれ51.7%、19.2%に上昇した。中国での曲面ディスプレーテレビの販売は9万5383台と、同国内の曲面ディスプレーテレビ市場の20%のシェアを占めた。TCL Multimedia Technologyは為替相場変動の悪影響を軽減するために、組織構造や製品群の改善を続ける計画を明らかにした。同社は今年第4四半期には業績が上向くと予想している。
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