【深セン(中国)2015年8月19日PRN=共同通信JBN】
*TCL Corporationの変革努力は成果を上げている
TCL Corporationが8月発表した2015年中間決算報告によると、同社は売上高、純益とも確実な成長を遂げた。TCLの2015年上半期売上高は前年比6.6%増の466億8400万人民元(約73億米ドル)を計上した。純益は20億8900万元(約3億2700万ドル)となった。経常外利益と損失を除く純益は、前年同期より73.68%増の16億2000万元(約2億5300万ドル)だった、この中には上場会社の株主に帰属する前年比120.35%に上る純益12億700万元(約1億8900万ドル)が含まれる。
世界経済の停滞と市場の需要減にもかかわらず、TCLは2015年上半期に売上高と純益の堅実な成長を実現し、業界チェーンの垂直統合での優位とともに生産能力の意味で素晴らしい成果を上げた。
純益の大きな増加は主として、通信事業と金融・投資企業であるChina Star Optoelectronics Technology(CSOT:華星光電)からの利益に起因する。2015年上半期にCSOTは、競争力を維持する手段として製品の効率から焦点を移す戦略を実施した結果、着実な成長を保持した。CSOTは2015年上半期に81億6700万元(約13億ドル)の販売収益、12億4000万元(約1億9400万ドル)の純益を達成した。CSOTはその優良な競争力のおかげで、報告期間中に1171万個のLCDパネルを販売し、その主要製品は引き続きバイヤーから有利な反応を得ている。超高精細LCDパネルは前年比25%増加した。CSOTは生産能力利用度(稼働率)、総合製品歩留、主要な営業・財務指標の意味で9連続四半期で世界を先行する立場を維持した。CSOTのt2、t3工場が生産を開始したことで、TCLはLCD業界チェーンを改善し、全体的な競争力を強化した。
TCLの通信業務は一定の優位を保持する部門であり、2015年上半期に急速な成長を維持した。TCL Communication Technologyは該当報告期間中に前年比8.88%増となる105億3000万元(約16億ドル)の販売収益、3億5800万元(約5600万ドル)の純益を上げた。世界のスマートフォン市場における成長鈍化と競争激化にもかかわらず、TCL Communication Technologyは、TCLおよびALCATELブランド双方の市場影響力を強化する動きの中で、製品ミックスの革新を進め、改善することによって市場シェアを拡大し続けた。同社は2015年上半期に前年比16.3%増となる3484万台のモバイルフォンを販売し、スマートフォンは38.86%増の2088万ユニットを売り上げた。IDCおよび社内データによると、同社は2015年第2四半期にモバイル市場のシェアが世界第6位に上がった。さらに、TCL Communication Technologyは、モバイル・スマート機器領域でイノベーションを切り開く計画である。これはスマート機器、クラウドプラットフォーム、インターネットサービスを一体化するオープンなスマート・エコシステムを確立し、モバイル・アプリケーションとサービスを提供してそのエコシステムに迅速に付加価値を付けることで実現する。
TCL Multimedia Electronicsは2015年上半期に121億7100万元(約19億米ドル)を売り上げた。同期の純益は1億900万元(約1700万ドル)で、これには営業利益8500万元(約1330万ドル)が含まれるが、前年同期から1億4400万元(約2250万ドル)の改善である。同社は、2015年上半期に有効であることが証明された各種統合戦略・措置を導入することによって、営業効率を向上させて事業発展を加速した。同社製LCDテレビの平均価格は前年比4.2%増加した。スマートテレビの販売比率は65.2%に上昇し、4Kテレビの比率も13.8%に上がった。同社は6月、中国の曲面ディスプレー搭載テレビ市場で24%を占有した。TCL Multimedia Electronicsは引き続き、オンライン・オフライン業務を統合して販路を増やし、eコマース部門の販売比率を14.1%に伸ばした。
製品事業の堅実な発展に加えて、TCLのサービス事業も急成長を経験した。huan.tv、GoLiveやインターネット、モバイルアプリのプラットフォームもすべて堅調だった。業界エコシステム全般のGoLiveとの提携は、2015年上半期に順調に進展した。GoLiveは中国の上流部門で国家新聞出版広電総局が所有する唯一のテクノロジー・プラットフォーム、China Research Institute of Film Science & Technologyと戦略的な提携にこぎつけた。提携の取り決めの下、同社はテレビ、映画館チェーンの独占的なトライアル免許を取得した。同社はまた、下流部門で大手スマートテレビ販売数社と協定を結んだ。8月のアクティブユーザー数は200万を超えた。
金融サービス業務と投資・ベンチャー業務部門も好成績を示した。金融サービス業務部門は2015年上半期に3億2700万元(約5110万ドル)、投資・ベンチャー業務部門は同期に2億1500万元(約3360万ドル)の純益をそれぞれ上げた。両部門の急速だが堅実な成長は、将来のTCLの重要な収益源として好ましい前兆である。
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ソース:TCL Corporation