【成都(中国)2015年7月9日PRN=共同通信JBN】
*「麗しい中国-2015中国シルクロード観光年」イベントの一環
中国の「(シルクロード)一帯一路」戦略を実質的に展開するため、中国国家観光局は一連の「麗しい中国―2015 中国シルクロード観光年」イベントを提唱した。四川省はその中で、世界レベルの観光地となるべく、省内の主要観光資源の整備を加速化させる開発戦略と開発目標に焦点を当てた。このため、四川省は大胆なマーケティング改革策を実施したが、その内容は「シルクロード南路を旅してパンダのふるさとを訪ねる-欧州パンダ愛好家四川の旅」と銘打って、壮大な国際マーケティング・イベントを計画し、実行することだった。
このイベントのために選ばれた欧州のパンダ愛好家を中核とするドライブ旅行グループは6月12日、専門家、研究者、ならびに著名なメディア代表者とともに英国とスペインを同時出発し、パリで合流した。 使用車は成都で製造された特別仕様のスポーツ型多目的車(SUV)で、一行はエッフェル塔から凱旋門を通過、ベルリンでは神秘的な趣のあるシャルロッテンブルグ宮殿を経て、美しいドナウ川沿いを走行し、奇抜でロマンチックな国から国への冒険旅行を満喫し、その道すがらパンダをテーマにした四川観光の宣伝イベントを展開した。
ジャイアント・パンダとシルクロード南路、四川観光が同イベントの構成部分として初めて統合されたのである。ジャイアント・パンダは世界中の人々に愛される中国の至宝であり、長い間、中国と欧州間の交流の大切な使者となってきた。欧州の動物園で飼育されているジャイアント・パンダは全て、生息地である四川省から送られている。
四川省を起点とするシルクロード南路は2000年以上も前に開通し、古くから欧州やアジアの国々と中国との交易や文化交流の通り道になってきた。四川省は世界にまれな景観を持ち、観光資源に富む地として、数多くの自然遺産と文化遺産があり、その中にはジャイアント・パンダの原始的な生態に触れられる生息地に加えて、九寨溝、黄竜、峨眉山、楽山大仏、都江堰、青城山など世界的に知られた観光リゾート地が含まれる。今回のイベントはこうした世界レベルの観光要素を真珠の首飾りのように結び連ねている。
欧州中から選ばれたパンダ愛好家をパンダのふるさとに招待し、欧州の観光客として四川各地を旅行する千載一遇の機会を提供するのは今回が初めてである。成都で製造され、旅の欧州行程では同市を代表する役割を担ったSUV車は、パンダ愛好家が一生の夢を成就しつつ、長旅の間に美しい景観を体験する際の乗り物になったのである。
ソース:Tourism Administration of Sichuan Province