バルセロナ（スペイン）, 2015年3月3日 【PRN】メディアテック（MediaTek）は2日、業界初のワイヤレス充電集積回路（IC）のMT3188が、顧客を対象に発売されると発表した。そのリファレンスデザインは、パワーエレクトロニクス、監視回路、共振回路を含み、すでにA4W、WPC、PMA各標準グループの3つの認証を受けている。このチップセットの量産によってメディアテックは、世界の数十億人の消費者向け機器で利用できるマルチモードのワイヤレス充電用チップセットを製造する世界初の半導体企業となる。
MT3188はシングルモード共振ソリューションに対してコスト増なしで、A4WP共振ワイヤレス充電規格とともにWireless Power Consortium（WPC）、Power Matters Alliance （PMA）の電磁誘導式ワイヤレス充電規格と互換性を持つことになる。MT3188はこのようにマルチモードのワイヤレス充電をサポートすることによって、ハンドセットメーカーやその他デバイスメーカーは、今日の市場で主流の充電器のいずれからでも自社製品をシームレスに充電する能力を備えることになる。
MT3188ベースのソリューションのユーザーは、配置の自由から生じる恩恵、固有の複数デバイス充電、A4WPのRezence（TM）テクノロジーによる遠距離充電、さらには市場にある既存の電磁誘導式充電を経験する。
メディアテックのWireless Connectivity and Networking Business UnitゼネラルマネジャーのSR・ツァイ氏は「メディアテックは、数多くなる標準規格に対する混乱を取り除くマルチプロトコル・ソリューションを市場で初めて顧客に提供することによって、あらためて市場のリーダーあることを立証した。これは世界のすべての人々に質の高いテクノロジーの利用を拡大するという当社のコミットメントを示している。スマートレシーバー共振器の様式は、デザインを簡素化するだけでなく、異なるパッドにあるデバイスを充電する際にシームレスなユーザー体験をもたらす。われわれは市場のニーズを承知しており、急ぎ効率的なソリューションを提供した」と語った。
ワイヤレス充電器Kupiinのブランド名でしられるBillion Digital Technologyのジェリー・チー社長は「メディアテックはワイヤレス充電市場の発展を早める道を提供する。世界の標準規格は、ワイヤレス充電器市場が成長する根拠となっているが、現在ある終わりのない標準化競争が成長のスピードを落としており、これら標準規格が一元化される兆候はない。メディアテックは顧客の泣き所を緩和するニーズの高いソリューションを提供すると同時に、この分野でより強い成長を加速している」と語った。
MT3188のマルチモード・ワイヤレス充電は、A4WP BSS 1.2認証、Qi 1.1.2認証、PMA 1.0認証をサポートする。MT3188は現在量産態勢にあり、スマートフォン、タブレットからウエアラブルまでのマルチモード・ワイヤレス充電を可能にする製品に採用される。
▽メディアテック（MediaTek Inc.）について
メディアテックはファブレス半導体企業の先駆者であり、ワイヤレス・コミュニケーションおよびコネクティビティー、HDTV、DVD、ブルーレイ向け最先端システム・オン・チップ（SoC）の市場リーダーである。メディアテックはメディアテック・ラボを通じて、デバイス作製、アプリケーション開発、同社製品提供に基づくサービスの世界的エコシステムを生み出している。選ばれた人ではなく一般大衆向けに利用可能なテクノロジーを活用することで、あらゆる人がEveryday Genius（R）になれると確信している。メディアテック（TSE:2454）は台湾に本社があり、世界各国にオフィスを持っている。詳細はwww.mediatek.comを参照。
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