【ウォルサム(米マサチューセッツ州)2015年2月18日PRN=共同通信JBN】
自動車OEM向けの初の革新的な自動車モデリング機能を提供
20億台を超える車載端末、IoTデバイス、モバイル端末を常に最新の状態に保ち、無線接続の世界を大きく変えているレッドベンド・ソフトウエアは18日、Redbend 10の発売を発表した。このソフトウエア・マネジメント・プラットフォームは、レッドベンドの中核となるスマート・デルタ技術と仮想化技術を活用し、自動車OEMやティア1サプライヤーに加え、IoT市場やモバイル市場のデバイス・メーカーとデバイス追加機能ベンダーの間で高まっているソフトウェア・マネジメントのニーズに対応する。
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レッドベンドのスマート・デルタ技術は、極めて高い信頼性、効率性、安全性を備えたソフトウエアとファームウエアのアップデートを実現する。また、Redbend 10に組み込まれた仮想化技術を使用すると、完全に独立した複数のOSを1つのモジュールまたはデバイス上で稼働させることができる。
レッドベンドのオレン・ベツァレリ上級副社長(製品、戦略、マーケティング担当)は「ソフトウエア・マネジメントにおける15年以上の経験から、自動車、IoT、モバイルの3つの市場において、あらゆるデバイス・メーカーのソフトウエア・マネジメントに対するニーズの80%に応える、1つのプラットフォームを開発した。さらに、残りの20%の顧客に対しても、そのプラットフォームと組み合わせ、顧客独自の要求に合わせてカスタマイズ可能な、拡張性を備えたアーキテクチャーを実現した」と語った。
自動車業界での用途
Redbend 10を使用すると、自動車OEMは、信頼性と効率性の高いソフトウエア・アップデート・キャンペーンを1回実行することで、車両のあらゆるモデルを隅から隅までアップデートすることがでる。Redbend 10を使用すれば、インフォテインメント・システム(IVI)、電子制御ユニット(ECU)、テレマティック制御ユニット(TCU)など、OSも、リソースのレベルも、サプライヤーも、接続ネットワーク(WiFi、セルラー、USB、ODB2、車載バス)も異なる、あらゆる車載コンポーネントを1回のキャンペーンでアップデートできるようになる。
Strategy Analyticsのロジャー・ランクトット副所長は「レッドベンドのソフトウエア・アップデート戦略は、バグ修正や購入後に車両に機能を追加し付加価値を上げることはもちろん、増加の一途をたどっているソフトウエア由来のリコールを減らすこともできる」と述べた。
すべてのアップデートが行われる前に、各自動車OEMが設定したルールと条件の一式を評価する必要がある。Redbend 10以前は、車両モデルごとの特定のOEMのルールと条件をモジュールにハードコードしておく必要があった。Redbend 10を使用すれば、OEMはルールと条件を柔軟に修正できるため、時間と費用を節約し、すばやく効率的に、かつ確実にアップデートを配信できるようになる。
IoTでの用途
Redbend 10は軽量デバイス・マネジメント・ソリューションを特徴としており、IoTメーカーは、低容量のメモリー、低い処理能力、最小の帯域幅しかないデバイスのアップデートが可能となる。
モバイルでの用途
Redbend 10は、ソフトウエア・マネジメント・ソリューションに豊富なデバイス分析機能を追加した。この分析機能により、メーカーは、デバイス、ネットワーク、サービス、アプリケーションの性能や利用状況を極めて正確に認識、把握できる。
ソース:Redbend