【ピスカタウェイ（米ニュージャージー州）2012年8月20日PRN＝共同JBN】大手バイオテクノロジー企業のGenScriptは20日、ジョンズ・ホプキンス大学（JHU）医学部のジェフ・ボーク博士が発案して進めている合成酵母ゲノム開発のためのSynthetic Yeast Genome Sc2.0 Projectに参加すると発表した。ボーク博士とその研究室の助言の下で、GenScriptは同社の有力なテクノロジー・プラットフォームを使って非常に大きな配列の特殊な酵母（菌）染色体腕の合成を完了する。
ボーク博士の研究室は2011年11月にネイチャー誌に画期的な論文を発表し、多目的設計の酵母染色体腕が初めて合成することに成功し、機能上有効であることが分かったと報告した。その後、海外の多くの研究室が、あらゆる酵母ゲノムの合成を追求する同博士の努力に参加した。GenScriptはこの大規模プロジェクトへの参加を受け入れられる唯一の営利組織である。
GenScriptの最高経営責任者（CEO）兼会長であるフランク・チャン博士は「GenScriptはSynthetic Yeast Genome Projectの一貫として参加することを誇りに思う。ジェフ・ボーク博士は非常に重要かつ遠大な研究プロジェクトを指導している。究極の目標は理想的なモデル有機組織体を生成し、医薬、燃料、その他の物質を生み出す合成生体組織を設計することである。GenScriptはこの目標に向けて貢献できる機会ができ大変うれしく思う」と語った。
2002年に創設されたGenScriptは合成生物学とともに成長し、現在は世界最大の遺伝子合成サプライヤーとなった。GenScriptは米ニュージャージー州に本社があり、欧州、日本、中国に子会社を擁し、世界の科学コミュニティーに最高の研究サービスを一貫して提供している。GenScriptは世界をリードする遺伝子合成サービスに加えて、バイオ研究用試薬、アッセイ開発・スクリーニング、抗体医薬開発、研究用動物モデル・サービスなど、生物学研究と初期段階医薬開発のための総合的なサービスを提供している。革新的な合成生物学テクノロジーを開発・適用することによって、GenScriptは生物学の研究の推進・変革で研究者を支援している。
ソース：GenScript USA Inc.
