 |
カンビアーノ, イタリア , 2023年8月17日 /PRNewswire/ -- アウトモビリ・ピニンファリーナ（Automobili Pininfarina）は本日、オープントップのバルケッタとして世界初となるピュアEVハイパーカー「B95」をモントレー・カー・ウィークにて発表します。B95はアウトモビリ・ピニンファリーナの新章幕開けに相応しい革新的なニューモデルです。
クラシカルなレーシングカーに斬新な解釈を加え、ピュアEVの性能を与えたハイパーEVバルケッタは、デザインとテクノロジーが融合した傑作です。流れるようにシンプルなオープントップのボディに、技巧を凝らした美しいディテールが映えます。
エレガントなシルエットとドラマチックなプロポーションにアウトモビリ・ピニンファリーナのデザイン哲学「PURA」が具現化されているのは、先頃発表されたコンセプトカー「プーラビジョン」（PURA Vision）と同じです。デザイン哲学「PURA」に忠実でありつつ、「プーラビジョン」で確立した手法をB95に応用し、クラシカルなレーシングカーを思わせるデザインに未来的要素をバランス良く組み合わせました。
B95は8月のモントレー・カー・ウィークで世界初公開されます。7月のグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードで初公開されたハイパーGT「バッティスタ・エディツィオーネ・ニーノ・ファリーナ」（Battista Edizione Nino Farina）と先頃発表されたコンセプトカー「プーラビジョン」もB95とともに展示されます。
アウトモビリ・ピニンファリーナのパオロ・デラッチャCEOは次のように述べています。「アウトモビリ・ピニンファリーナがこれほど胸躍る新章を迎えるのはかつてないことであり、当社は今、大いなる飛躍を遂げようとしています。この夏は当ブランドを支えていく車両3台を順次公開する計画を進めてきましたが、B95がその3台目になります。最初に公開した『バッティスタ・エディツィオーネ・ニーノ・ファリーナ』には、ピニンファリーナ家出身の初代F1チャンピオンとして知られるレーサーへのオマージュが込められていました」
「次に発表したコンセプトカー『プーラビジョン』では、ひとつのセグメントにとどまらず、当ブランドの今後のモデルに影響する新たなデザイン哲学が示されました。その新たなデザイン哲学を実車に応用したのが本日公開のバルケッタです。クラシカルなモータースポーツカーの雰囲気に、革新的技術と最新の素材や工程を取り込んだレトロフューチャーな視点が特徴です」
「B95はバッティスタのパワーを受け継ぎつつ、走る喜びの概念を塗り替えるような新たなドライビング体験をもたらします。魅力的なオープントップのフォルムにこれほど傑出したEV性能を備えたクルマはこれまでありませんでした。まさに憧れのクルマです」
B95はピニンファリーナSpA（Pininfarina SpA）が95周年を迎える2025年に製造と納車がスタートします。
B95の「B」はバルケッタの「B」、「95」は95周年を表します。
生産台数はわずか10台。イタリア・カンビアーノのデザインチームが個々のクライアントの要望を聞き、細心の注意を払って一台一台製作するため、世界に二つとないオンリーワンのクルマが完成します。モントレー・カー・ウィークで初公開されるB95は、アウトモビリ・ピニンファリーナのデザインチームが設計し、ピニンファリーナSpAの職人達がカンビアーノの工房で、手作業で作り上げた美しい車両です。
パオロ・デラッチャCEOは次のように述べています。「B95はモントレーで初公開されます。世界的なラグジュアリーカーブランドの依頼を受けて何十年もワンオフカーを製作してきたデザインハウス、ピニンファリーナSpAとのコラボレーションにより、卓越した品質を実現することができました。今後も密な戦略的パートナーシップを築いていきたいと思います」
インスピレーションの源は「PURA」
B95はボディの幅全体でぐるりと取り囲むようなデザインが特徴で、フロントフェンダーもボディに包み込まれているように見えます。高めに配置されたキャラクターラインがアウターボディの筋肉質な印象を際立たせます。キャビンは外の空気を直に感じられるだけでなく、乗員に安心と快適をもたらします。
アウトモビリ・ピニンファリーナのチーフデザインオフィサー、デイブ・アマンテーアは次のように述べています。 「デザイン哲学『PURA』の核はピュアであることです。時代を超えたピュアなデザインはピニンファリーナの名車の証とされてきました。私たちが目指したのは、バルケッタ特有の目を引くシルエットを美しく仕上げることでした。クラシカルなプロポーションと精巧なディテールを組み合わせることによって、他にはない特別なクルマになりました。お客様の夢を叶えるB95とともに、当ブランドもさらに前進します」
アウトモビリ・ピニンファリーナ B95は斬新なボディ形状のバルケッタです。時流に左右されない滑らかなボディラインに技巧を凝らしたディテールが映え、美しくピュアなデザインを完成させています。エレガントなボディと車外からよく見える洗練されたキャビンがB95の存在感を高めます。
印象的なホイールアーチがB95のフォルムを際立たせ、パワーを予感させます。デザインチームは各ホイールアーチとボディサイドとの間に特別なデザインをプラスし、途切れのないラインを作り上げました。その結果、ボディが光を効果的に反射し、デザインに上質な深みが生まれています。
上から見ると、「PURA」のデザインDNAをさらにはっきりと感じることができます。「プーラビジョン」のような広大なガラスエリアはありませんが、デザインチームは各シート、調節式エアロスクリーン、各乗員後方のドームなどから成るループ形状でキャビンスペースをぐるりと取り囲むように設計しました。くっきりとした4本のラインがB95の上方からの姿を形作っている点に「プーラビジョン」の影響を感じます。
B95はオープントップでのドライビング体験をさらに向上させるため、世界初となる電動調節式エアロスクリーンを装備しています。往年の戦闘機から着想を得たエアロスクリーンは透明なポリカーボネート製で、精巧に造り込まれた、むき出しのアルミニウムサポートを備えています。クライアントはエアロスクリーンを上下に調節することによって快適性を向上できます。エアロスクリーンを動かしてもクルマのデザインが損なわれることはありません。
クライアントは自身のB95に合わせてコーディネートされた特注のヘルメットをオーダーすることもできます。こうしたアクセサリーがあれば、ドライバーは公道でもサーキットでもハイパーカーB95のパフォーマンスを思う存分、安全に楽しめます。
B95：ローンチカーのスペック概要
今年のモントレーで世界初公開されるB95のボディカラーはメタリックの「ブロンズ・スペルガ」で仕上げられており、フロントと運転席ドーム上部の艶やかな「ジャッロ・アルネイス」と印象的なコントラストを成し、「ブラック・グロス」で描かれた「95」のレタリングがアクセントになっています。
エレガントなエクステリアカラーと対照的なのは、随所に使用されている「ブラック・エクスポーズド・シグネチャー・カーボン」です。彫刻のように立体的でテクニカルな雰囲気を醸し出します。フロントのカーボンファイバースプリッター周辺とリアのエアロアウトレット周辺にも同様のコントラストが見られます。
ボディの仕上げには一点の曇りもなく、何層にも重ねられたグロスがB95のエレガントなシルエットを引き立てます。さらに、ゴールドのメタリックフレークが圧倒的な深みをプラスします。メタリックフレークは昼間はゴールドのきらめきを見せ、夜間はブロンズのようなカラーを帯び、昼夜で印象の異なる2つの雰囲気を楽しめます。
B95のエクステリアを引き締めるのはフロント20インチ、リア21インチの新設計鍛造アルミニウムホイールです。ホイールのマットブラック仕上げとは対照的に、むき出しのアルミニウム製アウターは精密研磨されたマットな質感です。センターロックリングはブラックアルマイト加工を施したブラッシュドアルミニウム、ブレーキキャリパーはエクステリアのアクセントカラーと同じ「ジャッロ・アルネイス」です。
インテリアはクラシカルなレーシングカーのイメージに未来的なデザインが融合しています。ダッシュボードはコンセプトカーを参考にし、キャビンは乗員が安心して心地よく過ごせるように設計されています。
運転席に座ると、大型のダッシュボードがエクステリアと一体化しているように感じ、ボンネットの特徴的なラインがキャビンまで伸びているように見えるのもコンセプトカー 「プーラビジョン」と同じです。
彫刻のようなカーボンファイバー製ダッシュボードは、広げた翼のような雰囲気作りにも一役買っています。ダッシュボードに使用されているサステナブルでラグジュアリーなタンレザーには特別なエンボス加工が施され、随所に見られるブラッシュドアルミニウムのブラックアルマイト加工とのコントラストが絶妙です。
シートにもサステナブルでラグジュアリーなタンレザーが使用されています。シートはクラシカルなレーシングカーをイメージし、乗員を曲線で包み込むようにデザインされています。どちらのシートもドライバーとパッセンジャーの快適性と保護性能を重視した形状であり、「プーラビジョン」のシートから着想を得て2つの部分で構成され、特別なアルミニウムインサートを備えています。
ヘッドレストにはピニンファリーナのロゴが電子溶接され、千鳥格子模様の高級生地が使用されています。両シート、ドアインテリア、ダッシュボードにはブラックとタンのコントラストステッチが施されています。
購入者はB95を思い通りにオーダーメイドでき、限定10台はどれも世界に1台だけの特別なクルマとなります。
オーダーメイドの目玉のひとつは、レーザーで彫刻を施したアルミニウム製ドアプレートです。ドアプレートは乗降時に目に付きやすいように両ドアの外側先端に配置されます。ブラックアルマイト仕上げにB95の彫刻をホワイトで施したドアプレートに迎えられ、ハイパーバルケッタに乗る喜びがさらに高まります。
アウトモビリ・ピニンファリーナのチーフテクニカルオフィサー、アンドレア・クレスピは次のように述べています。 「『アウトモビリ・ピニンファリーナ B95』はハイパーEVの単なるバルケッタ版とすることもできましたが、私たちはそれをよしとはしませんでした。このクルマが欲しい、このクルマに乗るとワクワクすると思ってもらえるようなクルマを目指し、最新技術を駆使しました。調節式エアロスクリーンの技術はオートバイレースからインスピレーションを得たもので、先駆的なロードカーにぴったりです。特許取得済みのこの新技術のおかげで、B95が最高速に達しても快適さが損なわれることはなく、オープントップならではのスリリングなドライビングを堪能できます」
B95に搭載されている最先端パワートレインはハイパーGT「バッティスタ」のものと同じで、息をのむパフォーマンスを発揮しますが、B95専用のチューニングが施されます。B95の0 - 100km/h加速は2秒未満、最高速は300km/h超です。
世界初のハイパーEVバルケッタのリチウムイオンバッテリーは120kWhの大容量で、最高出力は1400kW（1900PS）。液冷式T字型バッテリーパックは強力かつ軽量なカーボンファイバーハウジングに収納され、最大270kWのDC急速充電器を使用すれば、わずか25分で 20～80％まで充電可能です。
バッテリーの電力は計4基の高性能電動モーターに送られ、それぞれのモーターが各ホイールを駆動します。ドライブモードは5種類あり、フルトルクベクタリングテクノロジーが活用されます。ドライバーが自身の好みや運転条件に応じてドライブモードを選択すると、パワーデリバリーとハンドリングが調節されます。
ドライビングダイナミクスを調整するためのドライブモードは、カルマ、プーラ、エネルジカ、フュリオサ、カラッテレの5種類で、ステアリングホイールの横にあるロータリーセレクターで選択します。手触りがよく、スポーティなセレクターです。
アウトモビリ・ピニンファリーナのエキスパートたち
イタリアのアウトモビリ・ピニンファリーナでエンジニアリングと製造に従事するエキスパートたちは、数十年にわたる実績と専門知識を注ぎ込み、B95を開発しました。イタリアで考案、設計、開発されたB95には、ドイツのアウトモビリ・ピニンファリーナ・デジタル・イノベーション・ハブで開発された先進技術が搭載されています。
アウトモビリ ピニンファリーナはイタリア・カンビアーノにエンジニアリングの拠点を、ドイツ・ミュンヘンにイノベーション・ハブを構え、20カ国以上から集まった116名の従業員がグローバルな専門知識と経験を活かし、電動モビリティの新時代を切り拓いています。
詳細については、こちらをご覧ください
automobili-pininfarina.com/media-zone
編集者注
アウトモビリ・ピニンファリーナについて
アウトモビリ・ピニンファリーナの事業本部はドイツのミュンヘンにあり、ラグジュアリー＆プレミアムカーブランドで経験を積んだ経営陣が指揮を執っています。ハイパーGT｢バッティスタ｣および今後の全モデルは、イタリア国内でデザイン、エンジニアリング、製造が行われ、すべての主要グローバル市場で「ピニンファリーナ」のブランド名で販売されます。アウトモビリ・ピニンファリーナは世界で最もサステナブルで最も熱望されるラグジュアリーカーブランドを目指しています。同社はマヒンドラ＆マヒンドラ社（Mahindra & Mahindra Ltd）が100％出資し、ピニンファリーナS.p.A.（Pininfarina S.p.A.）とマヒンドラ＆マヒンドラ社との間で商標ライセンス契約が締結されたことにより、アウトモビリ・ピニンファリーナと命名されました。ピニンファリーナS.p.A.は94年にわたる歴史の中で、世界に誇る名車を数多く手掛けてきた経験を活かし、設計と生産をサポートするという重要な役割を担います。
アウトモビリ・ピニンファリーナのバッティスタ（プレスキットはこちら）
バッティスタは、これまでイタリアで設計・製造された車両の中で最もパワフルであり、内燃エンジンを搭載する現代の公道仕様スポーツカーでは達成できないレベルのパフォーマンスを発揮します。0-100km/h加速は現行のF1レースカーを凌駕する2秒未満、最高出力1,900馬力、最大トルク2,340Nmを誇り、ゼロエミッションパッケージで究極のエンジニアリングとテクノロジーを両立しています。各ホイールに1基ずつ計4基の電動モーターがあり、120kWhのバッテリーから電力が供給されます。WLTP複合モードの航続距離は1回の充電で最長476km（300マイル）です。イタリア・カンビアーノにあるピニンファリーナS.p.A.の工房では、150台限定のバッティスタが一台ずつ手作業で製作されています。
Photo - https://mma.prnasia.com/media2/2188323/B95_01.jpg?p=medium600
Photo - https://mma.prnasia.com/media2/2188327/B95_02.jpg?p=medium600
Photo - https://mma.prnasia.com/media2/2188329/B95_03.jpg?p=medium600
Photo - https://mma.prnasia.com/media2/2188330/B95_04.jpg?p=medium600
Photo - https://mma.prnasia.com/media2/2188331/B95_05.jpg?p=medium600
Photo - https://mma.prnasia.com/media2/2188332/B95_Infographic.jpg?p=medium600
Logo - https://mma.prnasia.com/media2/1316779/Automobili_Pininfarina_Logo.jpg?p=medium600
