アブダビ(アラブ首長国連邦), 2023年8月9日 /PRNewswire/ --*同プロジェクトはヤス島とサディヤット島の住民にロボタクシー8台とミニバス4台を提供し、5000人超の登録ユーザーにサービスを提供し、1万7000件の注文を処理します
アブダビの都市をよりスマートで持続可能にするという賢明なリーダーシップのビジョンに沿い、アブダビ Department of Municipalities and Transport (DMT) のIntegrated Transport Centre (ITC) は、 ヤス島 と サディヤット島のスマート交通プロジェクトの重要な進展を発表しました。このプロジェクトは、ユーザーに高度なモビリティソリューションを提供し、アブダビの環境に優しく持続可能な交通部門の発展のための基盤を整えます。
ヤス島とサディヤット島でのスマート交通プロジェクトには現在、UAE(アラブ首長国連邦)初の完全自動運転タクシーであるTXAI自動運転車8台が含まれています。2021年11月に5台のTXAIで最初に立ち上げられ、2022年11月にさらに3台の車両で強化されたこれら8台のロボタクシーは、地域の交通手段に革命をもたらし、人気が高まっています。5000人超の登録ユーザーを擁する自動運転車は、これまでに1万7000人の乗客を成功裏に輸送し、住民と訪問者の両方に安全で便利な交通手段を提供しています。ロボタクシーに加え、この持続可能なプロジェクトには、2022年11月に地元の交通サービスに導入されたミニロボバス4台が組み込まれています。これらのミニバスは、効率的で環境に優しい交通ソリューションを提供し、島で利用できるモビリティーのオプションをさらに強化します。
Department of Municipalities and TransportのMohamed Ali Al Shorafa会長はプロジェクトの加速について「スマート交通プロジェクトは、知識とイノベーションによって推進されるスマートで持続可能な交通ソリューションの導入を目指すアブダビのスマート交通戦略の重要な要素です。この取り組みは、スマートシティーの開発とアブダビの持続可能な成長の達成というアブダビの将来ビジョンに合致しています。DMTとITCは、政府および民間部門の戦略的パートナーと協力することで、私たちの賢明なリーダーシップによって設定された未来のビジョンを実現するスマートで統合された持続可能な交通システムの確立に取り組んでいます」と述べました。
Al Shorafa氏は「このプロジェクトは、アブダビの環境に優しく持続可能な交通部門の開発という新たな段階の舞台を設定するもので、特に交通部門はビジネスを支え、他の多くの分野における経済活動の競争上の優位性を高める成長の最も重要な推進力の一つであることから、経済と観光へのさらなる投資を促進します」と付言しました。
このような進展に伴い、UAEは最近、電気自動車に関する国家政策を閣議決定しました。この政策には、電気自動車充電器全国ネットワークの構築、電気自動車市場に関する規制、関連産業を刺激するインセンティブなどが含まれます。この政策は、排出ガスとエネルギー消費を削減し、UAEの道路網の質を維持することを目的としています。さらに、中国の自律走行車会社WeRideは、初の国家レベルの自律走行免許を取得し、UAE全土でさまざまな路上テストや自律走行事業を実施できるようになりました。
Autonomous Rapid Transit(ART)の取り組みは、高度なデジタルシミュレーションを容易にする統合プラットフォームであり、クラウドコンピューティングシステムT100によってサポートされた技術インフラ・サービスを提供するアブダビの「デジタル・ツイン」システムの開発と共に進められています。このシステムは、統合されたオペレーティングシステムによってデータの保存と処理を合理化します。
自律走行車は、今後数カ月の間にITCによる一連の厳格な試験を受ける予定で、その間に夏の天候の中で乗客の積載量が多い条件下で車両の性能が評価されます。これと並行してITCは、アブダビでの自律走行車の安全かつ成功裏の運行を確保するために、自律走行車の運行規模の拡大と、それに付随する法律や規制の整備を検討しています。
WeRideの広報担当者によると「WeRideは自律走行製品とサービスを国際的に積極的に拡大しています。中東は当社の主要ターゲット市場の一つです。今年3月、当社はChina-UAE Industrial Capacity Cooperation Demonstration Zone(中国・UAE産業能力協力実証区)に中東事務所を正式に設立しました。この最初の国家レベルの免許の取得は、確実に当社の現地開発を加速させ、規模を拡大するでしょう」。
アブダビのスマート・デジタル化戦略は、UAEの持続可能な開発目標に沿い、パリ協定とUAEのNet Zero 2050ビジョン(2050年までにネット・ゼロ・エミッションを達成するための戦略的イニシアチブ)に従って二酸化炭素排出量の削減に貢献するもので、アラブ首長国連邦はそれを行う中東・北アフリカ(MENA)初の国家となり、温室効果ガス(GHG)排出量を削減し、世界の気温上昇を産業革命前の水準と比較して1.5° Cに抑えるための官民両部門の協調的な取り組みを活用します。
UAEは、エネルギーと持続可能性の分野における地域リーダーとして、経済を成長、強化、多様化させ、私たち全てに影響を及ぼす世界的な問題に対する現実的な解決策を研究、提供してきました。UAEが年内にCOP28の開催を控えている今、DMTとITCが人々と地球に利益をもたらす持続可能で環境に優しい輸送システムを開発し続けるための手段を提供することによって、アブダビ首長国全体に革新的で実行可能な解決策を組み込み、持続可能な輸送への主要な貢献者として、また環境保全と気候変動緩和の主要な推進者としての役割を確固たるものにすることを決意しているのは、適切なことです。
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