グローバルOEM顧客の脱炭素化への取り組みを加速するためにHPDI技術を利用
バンクーバー、ブリティッシュコロンビア州、2023年7月21日 /PRNewswire/ -- ボルボ・グループ(Volvo Group、VOLVb.ST)とグローバルな輸送業界を対象に最新の代替燃料供給システムとコンポーネントを提供する大手企業であるウェストポート・フューエル・システムズ(Westport Fuel Systems Inc.、TSX: WPRT、NASDAQ: WPRT)は、長距離輸送および一般道路外での利用を対象にしたウェストポートのHPDI™燃料システムの商用化と世界的な採用を促すために合同事業を設立する拘束力のない基本合意書に署名しました。ボルボとウェストポートは持続可能な輸送ソリューションを創造し、グローバルなトラック輸送、エンジン、設備生産メーカーが各社の顧客と社会のために脱炭素化への取り組みを加速させるというビジョンを共有しています。
ウェストポートのHPDI(High Pressure Direct Injection:高圧直接噴射)燃料システムは、重荷重輸送や一般道路外での輸送のようなセクターの負担を軽減するための大幅な炭素削減を支援する高性能なソリューションです。HPDIは、世界のトラック輸送ならびに一般道路外の設備生産メーカーがバイオガスなどのカーボンニュートラル燃料、グリーン水素などのゼロカーボン燃料、およびその他の再生可能燃料を動力とする手頃なオプションをエンドユーザーに提供しつつ、ユーロ7(Euro 7)やアメリカ合衆国環境保護庁(US EPA)の規制要件を満たすべく取り組むことを可能にします。ボルボはこの合同事業の主要顧客となりますが、合同事業締結により新しいトラック輸送および設備生産メーカーを顧客として加えることでHPDIの商用化を拡大することになります。
ウェストポートは、関連固定資産、知的財産、事業を含む現在のHPDI資産および活動をこの合同事業に提供します。ボルボは約2,800万ドル(約3億スウェーデンクローナ)に加え、合弁事業の業績に応じて最大4,500万米ドル(約5億スウェーデンクローナ)を追加することで、合弁事業の45%の権益を取得します。
ボルボの野心は、温室効果ガス排出ネットゼロを可能にする製品、ソリューションおよびサービス提供を2040年までに達成することです。同社は今後、顧客のニーズおよび環境の需要を満たすために多様な用途に用いる様々な駆動力ソリューションが求められると考えています。ボルボは、バッテリー電池、燃料電池、内燃エンジンという3つの側面からのアプローチを提唱しています。
「再生可能燃料で稼働する内燃エンジン、特にHPDIを使用した脱炭素化は、地獄可能なソリューションの中で重要な役割を演じます。HPDIは5年以上ボルボのトラックで使用されており、LBG(液化バイオガス)においてCO2排出量を今すぐ著しく減少することを可能にする確立した技術であり、水素利用の可能性を示すものです」と、ボルボの最高技術責任者、ラーシュ・ステンクヴィスト(Lars Stenqvist)氏は述べています。
「ウェストポートは既存の製造インフラを活用しながら、顧客が二酸化炭素削減という喫緊の課題に手頃な価格で対処できるよう、最新の燃料システムソリューションを進化させています」とウェストポートの最高経営責任者、デビッド・ジョンソン氏は語っています。同氏は続けて、「ボルボとの合同事業はグローバルな炭素削減を加速するための両社の取り組みが自然な形で延長されたものです。そして当社は内燃エンジンの将来に向けたこのように大胆な支援者と提携できることを誇らしく感じています。当社の専門技術と組み合わせることで、市場におけるHPDIの立ち位置は確固となり、水素などのゼロカーボン燃料で設備を稼働させるための手段を含め、重荷重輸送や一般道路外での輸送のようなCO2削減が困難なセクターで、大幅なCO2削減を支援する手頃な価格の燃料システム技術を開発するというウェストポートのコミットメントを強調します」と語っています。
この合同事業の完了は交渉がまとまること、そして正式な投資契約の締結、合同事業契約、サプライ契約、開発契約の締結が条件です。この合同事業は2024編前半の開始が予定されています。
HPDIについて
HPDIは、長距離トラック輸送やその他の高荷重および一般道路外の用途でのCO2削減に最も費用対効果の高い方法です。ウェストポートのHPDI燃料システムは、従来のディーゼル燃料製品との最大限の共通性を維持しながら、バイオガス、天然ガス、水素、およびその他の燃料製品ラインを簡単に差別化できる柔軟性をOEM企業に提供する完全なシステムです。ディーゼルなど温室効果ガスを排出する燃料は、ディーゼルエンジンと関連付けられてきた耐久性、値ごろ感、効率性、性能などの特長を保ったまま、バイオガスや水素などカーボンニュートラルあるいはゼロカーボン燃料と置き換えることができます。HPDI燃料システムは、ディーゼル技術に基づく完全に一体化された「tank to tip」ソリューションで構成されます。エンジンの中心部には特許を取得した二重同心針設計の画期的なインジェクターが搭載されています。小量のパイロット燃料(ディーゼル燃料にもバイオディーゼル再生燃料のどちらでも可能)がガスより先にシリンダーに注入されて点火します。
エンジンは直噴射を利用し、点火のために燃焼室の高圧力に依存することでより高い馬力とトルクを達成することができます。このように、HPDI燃料システムを利用するエンジンの特性はディーゼルエンジンと非常に類似しています。高荷重の長距離および配送業者、ならびに鉱業、鉄道、海上などの一般道路外の利用を対象に設計されているHPDI燃料システムは、環境への影響が少ない代替ソリューションを提供し、かつ重荷重輸送に求められる性能、燃料効率、運転領域に対する最高の業界基準を満たすものです。HPDIシステムを搭載したトラックは、燃料コストを下げ、車両の性能に妥協することなく、脱炭素化した地域内および長距離の陸上輸送ソリューションを顧客に提供することを望む輸送業者にとって、理想的なソリューションです。詳細については、当社のHPDIウェブサイト(https://wfsinc.com/technology/hpdi)をご覧ください。
ウェストポート(Westport)について
ウェストポートでは、よりクリーンな明日を迎えるためのイノベーションを推進しています。当社は天然ガス、再生可能天然ガス、プロパン、水素などクリーンな低炭素燃料のための最新の燃料供給コンポーネントとシステムをグローバル輸送業界に提供するリーディングサプライヤーです。当社の技術は、輸送に用いる場合に求められる性能および燃料効率、さらに気候変動および都市部の大気汚染問題に対応する環境上のメリットを提供します。カナダのバンクーバーに本社を置き、欧州、アジア、北米、南米で事業を展開しており、世界70ヵ国以上の顧客に世界有数のグローバル輸送ブランドを提供しています。ウェストポートは先を見据える企業です。詳細については、www.wfsinc.comをご覧ください。
将来の見通しに関する情報
本プレスリリースは、適用される証券法に規定される意味での「将来の見通しに関する情報」が含まれます(「将来の見通しに関する記述」)。将来の見通しに関する情報は、「予想しています」、「意図しています」、「かもしれません」、「するつもりです」、「考えられます」、「提案しています」などの表現およびその他類似の表現、あるいは特定のイベントまたは状況が「起きるかもしれない」あるいは「起きるだろう」という記述を特徴とすることがよくあります。本プレスリリースにおける将来の見通しに関する記述には、引用されている合同事業と正式契約のタイミングと完了に関する記述が、同じ特徴の表現で含まれています。これらの将来の見通しに関する記述は、約束や保証をするものではないものの、既知および未知のリスクや不確実性が含まれます。また、ウェストポートの実際の結果、活動のレベル、業績あるいは成果がこれらの将来の見通しに関する記述に表現あるいは示唆された将来の結果、活動のレベル、業績あるいは成果と著しく異なる原因となる可能性のある経営陣の見解および仮定の両方に基づくものです。これらのリスク、不確実性および仮定には、エンジン開発プログラムの成功と完了、水素の輸送燃料としての価格設定および可用性、技術的課題に対する当社の対応能力、一般経済、支払い能力、政府の方針および規制、為替レートの変動に関連した内容、およびwww.sedar.comのWestportのSEDARプロファイルとwww.sec.govのWestportのEDGARで提供されているウェストポートが継続して公開している情報に記述されている実際の結果、業績あるいは成果もしくは財務状況に影響を与える可能性のあるその他のリスク要因と仮定が含まれています。さらに、新型コロナウェルスの大流行の結果と影響、およびサプライチェーンの混乱は、この時期予測が難しいものであり、実際の結果が本プレスリリースで述べられている将来の見通しに関する記述とは著しく異なる原因となる可能性があります。かかる将来の見通しに関する記述は発表時点での記述にすぎないため、本プレスリリースをお読みになる方は全面的に依拠することはないようにお願いいたします。ウェストポートは、法律により求められる場合を除き、記述の基になった予想あるいはイベント、条件あるいは状況における変化、あるいは実際の結果がこれらの将来の見通しに関する記述の内容と異なってくる可能性に影響を与えるかもしれないそれらの変化を反映させるためにかかる記述を公的に更新あるいは訂正する義務を負わないものとします。\
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