アルウラ(サウジアラビア), 2023年6月7日 /PRNewswire/ -- AlUla王立委員会(RCU)は、フランスの建築家Jean Nouvel(ジャン・ヌーヴェル)氏が設計したSharaan Resort(シャラーン・リゾート)と International Summit Centre(国際サミット・センター)の建設に着手しました。このプロジェクトはシャラーン自然保護区の山中で直に建設され、建設段階とリゾート運営において野心的な持続可能性目標を達成することを目指しています。
AlUla王立委員会は、シャラーン自然保護区における式典で、フランスのエンジニアリング・グループであるBouygues Construction(ブイグ建設)と契約を締結し、サウジアラビアの大手エンジニアリング会社であるAlbamani(アルバマニ)社の合弁でこのリゾート建設を管理することとなりました。ブイグ建設は、この複雑な開発に必要となるトンネル工事と超高級ホテルの建設という、独自の経験の組み合わせを兼ね備えています。
AlUla王立委員会の開発建設部門は、カナダのWSP社のコンサルティングと、サウジアラビアのJasara社のプログラムマネジメントの支援を受けて、このプロジェクトを主導しています。各社が協力して、シャラーン自然保護区の自然と文化遺産に浸れるような見事なビジョンが提供されます。
2000年以上前にナバテア文明が近隣にある砂岩に建造物を刻んだように、このシャラーン・リゾートは、AlUla王立委員会によるシャラーンのビジョンの中心である自然景観と原生動植物を保護しながら、AlUlaの生きた博物館の新しい章を石に刻むことになるでしょう。同王立委員会は、鉱山と掘削の世界的な専門家と協議して、同建築のビジョンに沿った解決策を考案しました。
5億年前に遡る山に建設されるシャラーン・リゾートには、38室のスイートルーム、スパ&ウェルネスセンター、キッズ・クラブ、スポーツ・センター、1日中食事ができるレストラン、およびビジネス・センターが備えられており、思い出に残り、時代を超える体験が提供される予定です。また、シャラーンのパノラマビューが楽しめる山頂には、特徴的な高級レストランが設置される予定です。独自のガラス張りのエレベーターが、同リゾートを地質学的・芸術的な体験と結び付けて、太古の堆積層のほか、アートや彫刻で埋め尽くされたニッチの数々を眺められるようにします。
隣接する山中には、シャラーン国際サミット・センターがあり、世界中からイベントの数々とリーダーたちが集まります。完全に安全かつプライベートな環境が確保されている設計のため、宿泊客の偶然の出会いやプライベートな交流、カジュアルな環境でのレジャーを共有することができます。施設には、講堂、会議室、マジュリス(集会場)、図書館、スポーツ・レジャー・エリアなどが予定されています。
また、サミット・センターは13に及ぶホスピタリティ・パビリオンを有し、近隣には2つのプライベート・ヴィラが建設され、合計53か所の重要なホスピタリティの拠点が完成する予定です。
サウジアラビアの「ビジョン2030」および「AlUla持続可能性憲章」に沿って、シャラーン・リゾートと国際サミット・センターは、自然環境と調和した設計になっています。敷地内の調査を入念に行った結果、パッシブデザインと地中熱の伝達を利用する設計になっており、夏は涼しく、冬は暖かく過ごせます。同プロジェクトはまた、飲料水を必要な時だけ使用し、処理可能な排水はすべて灌漑用水などにリサイクルすることで、廃水ゼロを目指しています。
同王立委員会の最高開発建設責任者であるMohammed Altheeb氏は、次のように述べています。「シャラーン・リゾートは、現在建設中の最も野心的なプロジェクトです。このリゾートは、AlUlaの人類と自然の歴史に畏怖の念を持って設計されており、また、私たちはこの同じ哲学に沿った持続可能性のある建築方法を約束しています。同王立委員会とそのパートナー企業は、お客様がシャラーン自然保護区の素晴らしさを体験できる、この古代の山々の物語の新しい章を披露できることを楽しみにしています。」
ブイグ建設の副最高経営責任者であるPierre-Eric Saint-André氏は、次のように述べています。「このAlUlaにおける野心的な文化・観光プロジェクトに参加できたこと、特に、AlUla王立委員会から、パートナーであるAlmabani社とともに、象徴的なシャラーン・リゾートと国際サミット・センターの建設の担当企業に選ばれたことに感謝しています。私たちは、例えば、フィルハーモニー・ド・パリの建築に携わる機会も過去にあり、ジャン・ヌーベル氏の建築事務所の大胆なビジョンは、私たちにとって大きなインスピレーションの源となっています。 というのも、その技術力は極めて独自性が高く、非常に刺激的なものだからです。私たちには、私たちの挑戦への情熱と、あらゆる大陸で70年以上にわたって培った最先端の専門知識をもたらして、この偉大なプロジェクトが、特別な観光体験、環境への配慮、壮大な景観の中での調和という観点から、確実に象徴的な基準となるようにできる確信があります。」
編集者への注記:
地名は常に「AlUla」であり、「Al-Ula」ではありません
AlUla王立委員会について
AlUla王立委員会(RCU)は、サウジアラビア北西部にある自然および文化的意義の顕著な地域であるAlUlaの保全と発展のために、2017年7月に勅命で設立されました。AlUla王立委員会の長期的計画では、AlUlaを暮らし、仕事し、訪問するのに格好の場所として確立する一方で、AlUla地域の自然と歴史遺産を保全する、都市と経済開発への責任ある、持続可能な、鋭敏なアプローチが際立っています。この計画には、考古学、観光、文化、教育、および人文科学の広範な領域が含まれており、サウジアラビア王国のビジョン2030プログラムの遺産保全優先順位、経済的多様化、地元コミュニティの自立の促進を満足させることに対する固い約束が反映されています。
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