【北京2023年6月7日PR Newswire=共同通信JBN】2021年9月、北京市民から市のホットラインに、Beijing Economic-Technological Development Area(北京経済技術開発区)に新しくできた学校の近くにバス路線がないという連絡がありました。
その2カ月後、新しいバス路線が開業しました。
2000万人以上が住む大都市であるこの中国の首都は、2019年から都市運営に新しいアプローチを採用しました。現在、49の国営公共サービス企業・機関と連携し、北京の大規模なホットラインサービスを提供しています。
合計750本の回線が、1日24時間、現地住民からの公共サービスに関する質問や苦情を受け付けています。
Beijing Municipal Administration of Government Affairs Services(北京市政府業務サービス管理局)の「苦情受付迅速処理」改革部門のGeng Yu主任は、「私たちはホットラインに寄せられるすべての電話の中から最も頻繁に報告されている都市の問題や要望を見つけ出し、対策を実行しています。私たちは都市の統治でもサービス提供でも、人々を中心に据えています」と述べました。
都市管理者が住民の問題を解決するためにとるアプローチには、その都市運営に関する政府の考え方や住民への接し方が表れています。
中国には、「船を浮かせている水は、船を転覆させることもある」という有名な古いことわざがあります。中国共産党(CPC)中央委員会総書記でもある習近平(Xi Jinping)国家主席は、国民と党の関係を表す言葉として、このことわざを引用したことがあります。この場合、水は国民を、船は党指導部を意味します。
このことわざは、人々のニーズに配慮することによってのみ、党は国民の支持を得ることができるということを示唆しています。そのため、党は国民のために誠心誠意尽くすことを基本理念としています。
習主席は、「国民の最も強い反応を引き起こし、党の統治の根幹そのものを揺るがすような問題に対処する」ことを優先すべきだと訴えました。
習主席は2022年の中国共産党第20回全国代表大会(党大会)での報告で、「我々は国民の根本的な利益を守り、幸福を高めなければならない。そして発展が国民のための、国民によるもので、その成果が確実に国民に共有されるよう、不断に努力する必要がある。近代化の成果がすべての国民に公平に恩恵をもたらすようより良い仕事をしなければならない」と述べました。
習主席は基本理念の重要性も強調し、「より良い生活を送りたいという国民の願望を、常に我々の取り組みの中核に置くべきだ。我々は国家の復興という偉大な目標に向かい、限りないエネルギーで努力を継続する必要がある」と述べました。
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