【成都(中国)2023年2月21日PR Newswire=共同通信JBN】中国国家重点研究開発計画(National Key R&D Program of China)の支援を受けたCOVID-19変異株用組換えワクチン(Sf9細胞株)の臨床試験が、このほど中国国家食品薬品監督管理局(NMPA)に承認されたのを受け、WestVac Biopharma(Guangzhou)Co., Ltd.(以下、「WestVac Biopharma(Guangzhou)」と表記)は、XBB.1.5やBA.5など最近流行しているCOVID-19変異株の派生型用の3価組み換えタンパク質ワクチンの開発を大きく前進させた。これは、XBB.1.5を標的とする世界初の3価組み換えタンパク質ワクチンの1つである。
WestVac Biopharma(Guangzhou)は、世界でも最先端の昆虫細胞発現プラットフォームの反応の速さを組換えタンパク質ワクチン製造に生かし、1カ月足らずでベクターをつくり上げ、高純度・高品質のヒト用3価組換えタンパク質ワクチンを製造した。これは完全な合成ワクチンである。サブユニット・ワクチン抗原は、標的である変異株の派生型XBB.1.5およびBA.5のS-RBDおよびHRタンパク質の構造をベースに精密設計されており、安定した三量体タンパク質粒子に自己集合できる。研究の結果、本ワクチンはXBB.1.5、BQ.1、BF.7、BA.5、BA.2.75その他のオミクロン株の派生型に対し高い中和抗体価を誘発することが明らかになり、XBB.1.5、BQ.1、BF.7、BA.5といった国内外で流行中の数多くの変異株の派生型に対し広域スペクトルを有するCOVID-19ワクチンであることが示唆された。WestVac Biopharmaは現在、各国当局と積極的に連携し、3価組換えタンパク質ワクチンの国家承認要件を可及的速やかに満たすべく取り組んでいる。その使命は、新型コロナウイルスの新たな変異株との闘いにWestVac BioPharmaの力を役立てることである!
WestVac Biopharma(Guangzhou)は、広州経済開発区ナレッジシティーの革新的ワクチン生産基地にあるWestVac Biopharma Co., Ltd.の100%子会社である。昆虫細胞組み換えタンパク質ワクチンと鼻腔用スプレーワクチンを合わせた5000Lの生産ラインが近く建設され、年間5億回分のワクチン生産能力を持つことになる。
親会社のWestVac Biopharma Co., Ltd.は、ワクチンの研究開発、生産、販売の全てを手掛ける革新的なバイオ医薬品企業である。WestVac Biopharmaは、2021年と2022年の2年連続でユニコーン企業リストに選ばれた。WestVac Biopharmaが開発したCOVID-19用組み換えワクチン(Sf9細胞株)「Coviccine(R)」は、臨床試験で十分な安全性、免疫原性とオミクロン株の派生型に対する70.95%の予防効果を示し、COVID-19オミクロン株の派生型の患者の症状を世界で最も効果的に予防するワクチンの1つとなっている。Coviccine(R)は2022年12月、中国当局から緊急使用を認められ、既に入札プロセスに入っているほか、複数の省でワクチン接種用に供給されている。一方、WestVac Biopharmaが開発したCOVID-19変異株用組み換えワクチン(Sf9細胞株)は、このほどNMPAから臨床試験許可が出て、近く第I/II相臨床試験が始まる予定。