ニューヨーク, 2023年2月15日 /PRNewswire/ -- アメリカ合衆国では形勢が変化しています。アメリカは世界中の複数の世代の移民によって成り立ち、その子孫たちが世界最大の資産市場を作り続けている国です。 しかし、2023年に突入して新たなダイナミクスが働き、裕福なアメリカ人がこれまでにないペースで海外でより良い環境を求めています。ウェルスインテリジェンス企業のニュー・ワールド・ウェルス(New World Wealth)と提携する投資移住専門家ヘンリー&パートナーズ(Henley & Partners)が本日発表した新しい米国ウェルス・レポート(USA Wealth Report)で強調されているように、アメリカは移民の富豪の間でその栄光を失いつつあり、専門家たちは「『アメリカンドリーム』は潰える寸前である」とコメントしています。
また、このレポートは、現在米国内で富裕層の大規模な移動が起こっていることを明らかにしています。 オースティン、スコッツデール、グリニッジ、マイアミなどの都市に富裕層が集まりつつあり、ロサンゼルス、シカゴ、ニューヨークシティといった大規模な富豪の中心地では富裕層が減っています。
2023年の米国ウェルス・レポート(USA Wealth Report)は、独自の新しい私有財産調査とデータで、アメリカの資産部門の総合的なレビューを提供しています。例えば、富裕層間のトレンド、都市の資産統計、富豪の移住パターン、富の主な促進者と創造者のレビューなどが含まれています。データにより、2022年にアメリカへの富裕層の流入が明らかに減少したことが明らかになっています。富裕層の流入が毎年6,400人から10,800人に変動していた2013年から2019年の期間に比べて、数字は1,500人に減少しました。
私有財産の流出について、ヘンリー&パートナーズの北米責任者であるMehdi Kadiri氏は、2022年に米国市民から最も多くの問い合わせを受けたと述べています。この時、アメリカ人は初めて投資プログラムによる居住および市民権への応募で、世界で1位にランクインしました。 「そうした米国投資家の増える需要に応えるため、ヘンリー&パートナーズは今年、富裕層の中心地であるロサンゼルス、マイアミ、ニューヨークシティに、3つのオフィスを開設しました。」
アメリカの私有財産の水準
アメリカは大きな差をつけて世界最大の資産市場となっており、世界の富の32%と世界の富豪の36%を占めています。 アメリカには世界最大の株式市場の2つ(NYSEとナスダック)があり、時価総額で世界トップ10の大企業のうち9社がアメリカを拠点としています。 ニューヨークシティの資産だけで、G20のほとんどの国の資産を凌いでいます。
グローバル投資の専門家であり、パーソナルファイナンスの著者であるJeff D. Opdyke氏は、米国ウェルス・レポートにコメントしており、急激なインフレ、社会および政治的な混乱、中流階級の急速な減少により、記録的な数の裕福な米国市民が国外へ移住したり、市民権を放棄したりしていると述べています。「非西洋諸国から生まれた新しい消費者クラスが、最終的に西洋諸国の消費者数を30億人以上上回ることになるでしょう。 生まれた地で潰えそうになっているアメリカンドリームは、この成長する消費者クラスによって再概念化されており、アメリカンドリームの足がかりをつかむことは、アメリカから出て、別の場所で地位や家族を築くことを意味するようになるかもしれません。」
最も裕福で成長が速い米国の都市
ニューヨークシティは340,000人の富豪を抱え、米国(および世界)で最も裕福な都市として君臨しており、その後をベイエリア(285,000人)、ロサンゼルス(205,400人)、シカゴ(124,000人)、ヒューストン(98,500人)が続きます。
アメリカで最も成長が早い富の中心地を見ると、過去10年に5つの都市が70%以上の富裕層増加を見せています。その先頭に立つオースティンの富裕層の人口は、2012年から2022年の間に102%の急成長を見せ、100万米ドル以上を保有する富豪が現在30,500人住んでいます。ウェストパームビーチは90%(9,400人の富豪が居住)、スコッツデールは88%(13,900人の富豪)、マイアミは75%(38,000人の富豪)、グリニッジおよびダリエンは72%(11,900人の富豪)成長しています。