【北京2023年2月13日PR Newswire=共同通信JBN】2020年初頭から、中国は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)との闘いで独自の道を歩んできた。「Through the Storm(嵐を越えて)」は、この3年間の闘いを60分のドキュメンタリーに凝縮している。
このCGTN作品は、2月10日に世界初公開される。「Through the Storm」は、武漢での最初の感染発生、大規模なワクチン接種キャンペーン、上海の都市封鎖、そして再開・復興までの様子を描いている。
「Through the Storm」は、中国が新型コロナウイルスとの闘いで独自のアプローチを選択した理由は何だったのか?武漢での勝利から再開までの3年間、中国はどのような行動を取ったのか?中国は2023年、確かな復興を遂げることができるのか?という、3つの重要な疑問に答えている。
最前線の集中治療専門医、村の医師、自治体職員、ボランティア、意思決定者の目を通して、このドキュメンタリーはその答えを明らかにしている。
▽格好の機会
2020年初めに中国が直面したのは、現在のオミクロン株よりはるかに強毒で致死性の高い新型コロナウイルスの原株だった。当時、14億人の人口に対して集中治療室(ICU)の病床数はわずか6万3000。中国の極めて優秀な医学者ですら、この未知の敵の前では無力かと思われた。
武漢が直面した悲惨な状況は、国内のどこでも繰り返される可能性があった。しかし、中国の厳格な新型コロナウイルス政策のおかげで、全国規模の災厄は回避された。
大流行が始まってから、12万近いICU病床が増設された。その結果、中国の人口10万人当たりのICU病床数は現在、英国、日本、スペイン、フランスなどの先進国を上回っている。また、中国の医療スタッフはオミクロン株に対応する中で経験やスキルを蓄積、最新の治療プロトコルや診断技術を次々に導入してきた。中国は2年間で国民の91%超にワクチンを接種、特に高齢者に重点が置かれている。
▽障壁
最初の感染発生から3年間で、多くのことが変わった。厳格なコミュニティー封鎖、大量のPCR検査、仮設病院の設置など、武漢で得られた経験と対策が取り入れられ、完成度を高めた。
2020年1月10日以降、新たな新型コロナウイルス患者が報告されない日は計250日に上った。中国の呼吸器疾患の第一人者Zhong Nanshan氏は、中国の厳格な新型コロナウイルス対策の結果、2000万人以上の命が救われたと推計している。
中国人は常に、自分たちがこのウイルスに勝てるという確信を持っていた。
アルファ、デルタ、ガンマの変種に続き、人体への感染速度が70倍速いオミクロン株が出現したが、症状ははるかに軽かった。
変異株の進化は、より大きな課題をもたらした。これに対し中国は、定期的に予防と対策を調整し、最終的に2022年末、新型コロナウイルス政策の大転換を決定した。
▽正常化
パンデミック期間中も、中国は世界経済の成長に大きく寄与し続けた。世界の不安定化、パンデミック、国内の景気減速にもかかわらず、中国は過去5年間、年平均5%の国内総生産(GDP)成長率をなんとか達成してきた。
新型コロナウイルス対策緩和の恩恵を大きく受けたのは、映画業界だった。春節の7日間の興行収入は、10億米ドルと史上2番目の高さだった。同期間中、国内の交通網は3億人超の旅客を記録、観光業界に前年同期比30%増の560億米ドルの収益をもたらした。
国際通貨基金(IMF)は、2023年の中国のGDP成長率見通しを4.4%から5.2%に引き上げた。モルガン・スタンレーはさらに楽観的で、1月に発表したリサーチノートで成長率見通しを前回より0.3ポイント高い5.7%に上方修正している。
現在、世界はパンデミックから徐々に回復しつつあるが、新型コロナウイルスは依然、存在している。人類の未来をより確かなものにするには、より効果的かつ幅広いグローバルな協力が不可欠である。
ソース:CGTN