【ジュネーブ2023年2月8日PR Newswire=共同通信JBN】
*UBPの2022年の純利益は2億1040万スイスフラン、前年の2億120万スイスフランから4.5%増
*収益は7.0%増の12億1300万スイスフラン
*2022年末の運用資産総額は1404億スイスフラン
2022年の金融市場の急激な調整、ならびに対ユーロ・対ポンドのスイスフラン高による為替レートのマイナス効果を受け、2022年12月末時点のUBPの運用資産は1404億スイスフランとなった(2021年比12.5%減)。
新規資金は9億スイスフランで、特にDanske Bank Internationalの統合と個人クライアントからの資金流入により、主に機関投資家からの資金流出が相殺された。
2022年の収益は前年比7.0%増の12億1300万スイスフランに上り、主に最近の利上げに伴う純利ざやの拡大によって後押しされた。外国為替取引の利益も好調で、1600万スイスフラン増加した。これは、個人クライアント向け仲介業務の低迷による手数料の減少(6.2%減)を補うのに役立った。
年末時点の営業経費は8億2660万スイスフランに上り、2021年の7億5450万スイスフランから9.6%増えた。この増加は、2021年11月のMillennium Banque Priveeと2022年1月のDanske Bank Internationalの買収に関連する特別費用と、UBPの優先市場(東欧、中東、アジア)における新チーム採用のために行った多額の投資によるものである。
その結果、2022年の純利益は2億1040万スイスフランとなり、前年の2億120万スイスフランから4.5%増加した。収入に対する経費の比率は68.1%(2021年は66.5%)である。
さらに、UBPは少数株主持分の売却により2930万スイスフランの特別利益を計上した。この一過性の利益は、一般銀行準備金の強化、価値調整・減価償却、追加引当金により完全に相殺された。
UBPは、2022年12月末時点で388億スイスフランの安定したバランスシート総額により、有機的および外部的な発展計画を引き続き実施する手段を有している。ティア1比率は26.7%で、バーゼルIII合意とスイス連邦金融市場監督機構(FINMA)規則が求める最低基準を大きく上回る。また、短期流動性カバレッジ比率(LCR)は304.6%で、ムーディーズが長期預金格付けをAa2に据え置くことを決定したことは、UBPの財務健全性をさらに強調するものである。
UBPのGuy de Picciotto最高経営責任者(CEO)は「これらの結果は、当社の基盤が強固であることを示している。このような不安定な環境の中で、各チームがクライアントに寄り添い、新たな投資ソリューションを提案するために懸命に働いてくれたことに感謝する。現在の逆風は構造的というよりも周期的なものであると考えられるが、今年も予測不可能な年になることを覚悟する必要がある。当社は、リスクマネジメントと、新しい市場環境を活用するための投資ソリューションに注力している。また、当社の専門性を継続的に強化し、機関投資家および個人クライアントに高品質のサービスを提供するため、人的資源を投入し、優秀な人材の採用を続けていく決意である。当社のビジネスモデルは、弾力性があることを立証しており、当社が毎年、投資能力を維持し、世界中で成長戦略を追求することを可能にしている」と述べている。
▽Union Bancaire Privee(UBP)について
UBPはスイスの大手プライベートバンクの1つで、ティア1比率は26.7%と最上級の資本基盤を持っている。UBPは個人および機関クライアントの両方の資産管理分野を専門としている。UBPはジュネーブに本拠を置き、世界の20カ所以上で1960人を雇用している。運用資産は1404億スイスフラン(2022年12月31日時点)に上る。