【青島(中国)2013年12月12日PRN=共同JBN】
*医療エレクトロニクス市場を目指す医療機器メーカーが幼い命を救う.
肝臓ガンに冒され、いくつかの大病院で助かる見込みがないと言われた2歳の子供が12月3日、中国の青島で手術を受け、腫瘍切除に成功した。ハイセンス(Hisense) Higemiの医療機器の助けを借りて、非常にリスクの高い複雑な肝臓の腫瘍部位切除手術はわずか3時間で終了した。従来では7時間以上かかる手術で、切除手術中に失われた血液も30ミリリットルにとどまった。この手術は、ハイセンス Higemiの国内市場である中国国内の手術室に設置された医療機器の最初の応用例だった。手術を担当した青島大学付属病院のトン・チアン副院長は「ハイセンス Higemiの革新的なハイテク医療機器が急速かつ広範囲に使われるようになって、手術を行う国中の医師、患者が恩恵を受けるのをうれしく思う」と述べた。
ハイセンス Higemiがカギとなる技術研究所を設立し、医療向けアプリケーション向けの先端技術の研究開発を始めたのが数年前。最近はディスプレー技術研究企業と提携し、医療用ディスプレー機器開発や、外科手術シミュレーション技術の開発、モバイル・インターネットやクラウド技術をテコにした「ワークステーションとモバイル・ディスプレー用プラットフォーム」に重点を置いた商業用ソフト、ハードの開発におけるハイセンスのディスプレー、画像処理技術の強みを利用してきた。
医療用エレクトロニクス業界は従来から、エレクトロニクス関連メーカーにとって将来が約束された道だと考えられてきた。GE、フィリップス、シーメンス、サムスン、ソニー、キヤノン、東芝、NECなど消費者向けエレクトロニクス大手企業は、この分野に進出済みで、中国の医療用エレクトロニクス業界の規模は、2013年には1900億人民元(約310億ドル)、2015年には3400億人民元(約560億ドル)に達するものと見込まれている。
ハイセンスは北京病院、Qilu医院、青島大学付属病院などの有名病院や大学研究所などと提携し、共同開発プロジェクトや臨床医療応用の開発に取り組んできた。ハイセンスは初期の開発努力が成功した後には、将来は医療エレクトロニクスを専門とする子会社を設立する計画である。
ソース:Hisense Group