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3D Innovareef:タイの海洋生態系を復活させる彫刻

Chulalongkorn University
2022-10-27 08:00 1127

【バンコク2022年10月27日PR Newswire=共同通信JBN】Chula Veterinary Medical Aquatic Animal Research Center of Excellence(VMARCE)のサンゴ礁の回復促進、エコツーリズムの推進、海洋環境の健康観察用のInnovareefが、製品・サービスデザイン部門でNational Innovation Awards(NIAWARDS)2020を受賞した。

前世代の人工岩礁は、視覚汚染を引き起こしただけで、ほとんど効果がなかった。そこで、VMARCEディレクター兼チュラロンコン大学(Chulalongkorn University)獣医学部観賞用水生動物・水生動物保護研究ユニット(Ornamental Aquatic Animal and Aquatic Animals for Conservation Research Unit)(OAAC)責任者のNantarika Chansue准教授が率いるチュラ研究チームが、プラヌラの生着を促進して海洋生物の生息地を生み出し、サンゴ礁の回復促進を図るため、優れた潮汐力抵抗を持つ、本物そっくりの人工岩礁づくりに取り組んでいる。

Innovareefには、他の人工岩礁に比べて以下のような優位性がある。

1. サンゴの成長に必要なカルシウムやリン酸塩入りのサンゴ栄養剤をコーティング。 プラヌラの成長が年に約3-4センチ速くなるというデータがある。

2. 生物模倣(バイオミミクリー)がプラヌラの生着を受け入れ、海洋生物の生息地として機能する。

3.流体力学的設計による潮汐力への抵抗。

4. 水温、潮汐力、水素イオン濃度指数(pH)など海洋環境を監視できるプローブが取り付けられた、地球温暖化監視スマート・ステーション。

5. 海水に近いpHのセメント製という受賞デザインのInnovareefは、レゴブロックのような軽量設計で、運搬や組み立て・解体が容易。製造コストも、1ユニット当たり2万6000バーツと低い。

タイのInnovareef:ダイバーの新しい楽園

Innovareefは、国内外のアマチュアダイバー、シュノーケラー、シーウオーカー向けのエコツーリズムのアトラクションとして開発し、国の収入を創出できる。

未来:次世代のInnovareef

チームは、生産コストを下げるとともに、その地域に生息する海洋生物をベースにデザインをより良いものにしていく予定。地球温暖化の影響からInnovareefを守るため、チュラロンコン大学の工学部と共同でナノテクノロジーの活用も進めている。

詳細については、VMARCE 電話: +66 (0) 2251 8887、+66 (0) 2218 9510、電子メール: vmarc.clinic@gmail.com まで問い合わせを。リリースの全文やさらに画像が必要な場合は、https://www.chula.ac.th/en/highlight/89180 を参照。

 

ソース: Chulalongkorn University