【東京2022年9月16日PR Newswire＝共同通信JBN】
＊アディティブマニュファクチャリングの成長と技術革新を加速
株式会社ニコンは15日、Hybrid Manufacturing Technologies Global, Inc.への出資を発表した。受賞歴のあるアディティブマニュファクチャリング（積層造形、AM）の業界リーダーであるHybrid Manufacturing Technologies Global, Inc.（HMT）は、ユーザーがアディティブツールを任意のプラットフォームに統合できる手法の創出に成功した。この画期的な技術により、ユーザーは多数の補完的技術を単一の構成に統合して、製造工程を最大限に活用することができる。
部品メーカーは特定の生産目標と公差に応じ、AM加工と機械加工を併用することがよくある。HMTは、コンピューター数値制御（CNC）の精度と表面仕上げ機能をすべて1つのシステムで保持しつつ、アディティブの自由度を上げることにより、画期的な飛躍を実現した。特許取得済みのAMBIT（TM）デポジションヘッドを使用すると、単純なツール交換だけで金属の切断から追加に切り替えることができるため、ユーザーは前例のない柔軟性を得ることができる。HMTの工具交換可能なヘッドは、レーザー加工に限定されず、多数の素材と膨大な活用方法にも対応している。HMTは既存の垂直プラットフォームを改良し、1つのシステムでアディティブ加工とサブトラクティブ加工の両機能を有効化したり、ユーザーの目的に合わせてカスタム化されたヘッドを備えた特注のソリューションを創出したりできる。
ニコンは世界で最も精密な機器のいくつかを製造しており、その製品は、半導体製造、テレビやスマート機器用のパネルの大量生産から、医療システム、自動車、人工衛星まで、さまざまな用途で利用されている。ニコンは世界中の業界トップ企業への戦略的投資や提携による相乗効果により、先端材料加工技術を含む新たな成長事業の立ち上げを加速するため、次世代プロジェクト本部（Next Generation Project Division）を設置した。
今回の最新の投資により、HMTとニコンは双方の専門知識を組み合わせて活用、技術革新を加速し、ハイブリッド製造環境を拡大できる。ニコンの柴崎祐一執行役員兼次世代プロジェクト本部長は「このHMTへの出資は、デジタル製造をさらに工業化する次世代プロジェクト・プログラムの最新の構成要素である。実証済みの協業機能を有する業界リーダーとして、HMTとそのAMBIT（TM）ポートフォリオはニコンの技術とよく合致している。ハイブリッド製造などの新しい産業を通じて価値を創造し、社会を前進させる当社の取り組みの一環として、彼らと協力することを楽しみにしている」と語った。
HMTの共同創業者兼最高経営責任者（CEO）のJason B. Jones博士は「ニコンのような長年の技術リーダーから出資を受けることは光栄である。当社はともに、AMとデジタル製造の可能性をより完全に実現していく。この技術の成果が、今後数十年で地球上のほぼすべての人々の生活に影響を与えることを期待している」と語った。
HMTのPeter Coates共同創業者兼最高技術責任者（CTO）は「Hybridは相乗効果がすべてである。この業界での10 年間の大半で、当社は共同事業の戦略的性質に誇りを持ってきた。ニコンとの提携は、先端製造に付加価値を与えることで、これをまったく新しいレベルに引き上げる」と付言した。
▽ニコンについて
ニコンは1917年の創業以来、世界中の光学技術市場の先駆者であった。ニコンは今日、先端技術を活用し、デジタルカメラや双眼鏡からFPD（フラットパネルディスプレイ）や半導体リソグラフィ装置などの産業用精密機器、顕微鏡、医療業界向けの測定機器・製品など広範囲の製品とソリューションを提供している。ニコンは、その技術を活かして素材加工など新たな成長の柱を生み出すと同時に、精密・光学分野をリードする企業であり続け、企業価値の持続的な長期にわたる向上を目指している。
▽Hybrid Manufacturing Technologies Global, Inc.について
Hybrid Manufacturing Technologies Global, Inc.の米国を本拠とする事業会社であるHybrid Manufacturing Technologies, LLCは2012年以来、ハイブリッド・アディティブマニュファクチャリングの世界的な業界リーダーである。付加素材の自由度とCNC機械加工の精度を融合させるソリューションの先駆者であるHybridは、洗練された統合方法を備えたコンパクトで交換可能なデポジションヘッドとインスペクションヘッドの前例のない製品ラインを開発した。これにより、日常的なCNCやロボットの機能が妥協することなく拡張され、デジタル製造の次の波の採用を加速している。
▽問い合わせ先
Lisa Block
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