ウィーン, 2022年6月27日 /PRNewswire/ -- ウィーンで今週開催された石油輸出国機構(OPEC)国際開発基金(OPEC基金)の開発フォーラム(Development Forum)に出席した開発パートナーは、財政支援の新コミットメント参加と協力協定の調印によって、グローバルな緊急課題に取り組む決意を表明した。
主な調印と発表は以下の通り:
*OPEC基金とコソボ共和国は、インフラストラクチャー、コネクティビティー、エネルギー、水を中心とするコソボの民間部門強化を目指す「Framework Agreement for Private Sector Operations(民間部門運営の枠組み合意)」に調印した。OPEC基金事務局長のAbdulhamid Alkhalifa博士は6月にコソボを訪問し、パートナーシップ深化への熱意を表明
*アジア開発銀行(ADB)とOPEC基金は、発展途上国のプロジェクト準備態勢を改善する信託基金を開設した。OPEC基金は最初の寄付として、準備、設計、調達を強化して投資プロジェクト展開を改善する技術支援提供の300万米ドル拠出を約束。
*OPEC基金と南米のラプラタ河流域開発基金(FONPLATA)は「Cooperation Agreement(協力協定)」に調印。FONPLATAが活動する中南米・カリブ海地域における戦略プロジェクトの協調融資拡充を通じてパートナーシップを広げ深める。
*OPEC基金は国連資本開発基金(UNCDF)、Sustainable Energy for All(SEforALL、万人のための持続可能なエネルギー)と手を組み、エジプトで11月開催される国連気候変動枠組み条約第27回締約国会議(COP27)で立ち上げられる新たな気候資金とエネルギーイノベーションのハブ(Climate Finance and Energy Innovation Hub)を設計し提供する。グローバルなエンドツーエンド政策・金融プラットフォームとして考案されたこのハブは、金融イノベーションの力を利用して、エネルギーのアクセスと転換に対する投資を調達、解き放ち、リスク軽減し、拡大する。クリーンクッキングの重要な役割を認識するOPEC基金は、イニシアチブの一環として、コンゴ、マダガスカル、マラウイ、ルワンダの関連プロジェクト支援のため1億米ドルを割り当てる。
*国際再生可能エネルギー機関(IRENA)とOPEC基金は、革新的な資金調達ソリューションへのアクセスを促進し、投資を開放してプロジェクト開発をサポート、再生可能エネルギー投資を促進し、新興国および途上国における持続可能な金融へのアクセスを可能にする了解覚書(MOU)に調印した。
OPEC基金事務局長のAlkhalifa博士は「これらの新たなコミットメントと調印は、前例のない課題に直面して力を合わせるわれわれの意向の宣言である。われわれのイベントの明確な結論は、気候変動、エネルギー利用、食料供給などの分野に的を絞った緊急共同行動の必要性である。迅速に力強く前進するエネルギーを供給するフォーラムで生み出された成功と確かな勢いは大きな励みになる」と語った。
OPEC基金の開発フォーラム「Driving Resilience & Equity」には、OPEC基金加盟諸国、およびパートナー諸国の政府首脳や閣僚、Arab Coordination Group諸機関の責任者、国際開発金融機関や国際機関の高官、民間部門の代表が結集した。イベントは「Climate Challenges vs Energy Needs - Development Perspectives(気候変動vsエネルギーニーズ- 開発の展望)」、「Innovations that Enable a Smart Energy Future(スマートエネルギーの未来を可能にするイノベーション)」、「Turning Public Ambition into Effective Action(公的大志を効果的行動に転換)」などの公開討論会が行われ、「South-South Co-ownership in Development Progress(開発進展の南・南共有)」をめぐる話し合いで締めくくられた。
▽OPEC基金について
OPEC国際開発基金(OPEC基金)は石油輸出国機構(OPEC)加盟国から非加盟国への資金供給を専門とする世界的な付託を受けた唯一の開発機関である。同基金は発展途上国パートナーや国際開発コミュニティーと協力し、世界の低・中所得国の経済成長と社会的発展を促進している。OPEC基金は1976年、開発を推進し、コミュニティーを強化し、人々を支援するためOPEC加盟諸国によって設立された。その業務は人間中心であり、食料、エネルギー、インフラストラクチャー、雇用(特に中小零細企業関連)、清潔な水と衛生、医療、教育などの不可欠なニーズに応えるプロジェクトへの資金提供に重点を置いている。現在までに125を超える国々の開発プロジェクトに220億米ドルを上回る融資を約束し、プロジェクトの総額は1870億米ドルと見積もられている。OPEC基金は2021年、格付け機関のフィッチから「AA +/安定的見通し」、S&Pから「AA/ポジティブな見通し」と格付けされた。われわれのビジョンは、持続可能な開発が全ての人々にとって現実となる世界である。
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