【ロンドン2022年6月23日PR Newswire=共同通信JBN】Hindawi Limitedは新たなジャーナル(学術誌)リポートの立ち上げを発表した。リポートはHindawiのジャーナルの基本サービスについて前例のない詳しい内容を提供している。
Hindawiのジャーナルリポートは、論文の投稿から査読や検索に至るまで、幅広い出版基準を紹介し、それぞれのジャーナルの出来栄えや構成にこれまで以上の深い洞察を提供している。
リポートはDataSalonとの提携で新たに作られ、ジャーナルの測定基準(メトリックス)の下にある「see full report(リポート全文参照)」というリンクをたどることで、それぞれのジャーナルのメインページからhttps://www.hindawi.com/ を通じて公開されている。その一例を参照:https://www.hindawi.com/journals/omcl/journal-report/
新たなジャーナルリポートは第1段階として論文採択率や判定期間に対してより深い知見を提供する。それには、査読期間の中央値や論文ごとのレビュー件数などがある。引用文献や論文ビューといった従来からの基準と並んで、リポートは著者や編集者、査読者の地理的分布状況を提供する。最終節にはメタデータ(CrossRefに公表されている要旨や引用文献など)の開放性や、内容の機械可読性、永続識別子(ORCIDなど)についての基準が含まれている。
この情報を共有することによりHindawiは、研究者が出版先を選ぶ際に、限定された、またしばしば問題のある指標に依存するのではなく、より豊富な情報に基づく判断に役立つことを目指している。
HindawiのCatriona MacCallumオープンサイエンス担当ディレクターは次のように述べた:
「Hindawiは出版に対して科学的根拠に基づくアプローチをとることにコミットしている。さまざまなサービスに関するデータを切り離して共有し始めることで、当社は出版の『ブラックボックス』を解体し、これを独立した精査に開放することを目指している。当社のワークフローへのアプローチをより透明、かつより協力的なものとすることはまた、出版のイノベーションを後押しし、オープンサイエンスにコミットしている研究者、資金提供者、機関を一段と支援する」。
HindawiのMathias Astell最高ジャーナル開発責任者は次のように語った:
「このリポートは、ジャーナルの出来栄えや構成の透明性を高める上で重要な1歩を記すものであり、研究者や機関、資金提供者、出版パートナーが、ジャーナルがもたらす価値についてより明確に理解することを支援する。ジャーナルの地理的な分布を明確に提示することが、出版における歴史的な地理的偏りの打破を支援する始まりになると確信している。また実際に著者の経験に影響を及ぼす基準を公に共有することは、ジャーナルの伝統的な評価での問題のある手法から遠ざかる上で極めて重要であることも確信している。これは当社リポートの最初の相互作用であり、将来の段階で透明性と開放性を一段と高めていく計画である」。
DataSalonのNick Andrewsマネジングディレクターは次のように論評した:
「Hindawiは大胆な1歩を踏み出し、同社のジャーナルについての詳細にわたる基準を公開した」。
編集者注意
▽Hindawi Limitedについて
Hindawi Limitedは世界最大級のオープンアクセス出版社で、科学や医学のあらゆる分野に関する240を超す学術研究誌のポートフォリオを有している。
すべての査読済みのジャーナルは、対象を絞った分野に適合させるために、編集者としての役割をしてもらうそうした分野の学術研究者との連携によって発展してきた。
当社が行うあらゆることの中心に研究者を置き、開放性を通じて研究の影響を最大化するという使命が主導することにより、当社はより幅広く学界と協力し、より開かれた学術的なエコシステムに道を切り開く出版社や組織との協力体制を築いている。
▽DataSalonについて
DataSalonは出版社に顧客の知見を提供する専門家集団である。卓越したサービスを誇りにしており、当社のクラウドベースのサービスは迅速で柔軟性があり、第1級のサポートで裏打ちされている。
世界の最大級の学術出版社の多くが、新たな販売推進や将来戦略の情報提供、組織全体への正確な知見提供を促進するのにDataSalonに依存している。
Logo - https://mma.prnewswire.com/media/1843453/Hindawi_Logo.jpg