【ミルウォーキー2022年6月16日PR Newswire=共同通信JBN】
雇用主にはより創造的かつ革新的な人材戦略アプローチが必要であることが調査で判明
ITスキル・ニーズがかつてないほど急速に広がり、専門性の高い技術人材が求められている一方、「パワースキル」とも呼ばれる重要なソフトスキルは、人材の採用、調達プロセスで軽視されている。技能向上や再教育の重要性が言われ続けているにもかかわらず、技術人材ピラミッドの中央に位置する労働者の潜在能力は未開発のままである。ManpowerGroup(NYSE: MAN)傘下にあるIT専門職調達・管理サービスのグローバルリーダーExperisのレポート「The New Age of Tech Talent(新時代の技術人材)」は、雇用者は組織の内外で人材戦略の創造性と機敏性を高める必要があることを明らかにしている。本調査は、人事責任者は、労働力データ、明確な人材哲学、新手法への意欲を指針とするよう提言している。
ManpowerGroupのJonas Prising会長兼最高経営責任者(CEO)は「IT部門は急成長している」「高度な技術力を持つ人材が切望されているが、適応力のあるゼネラリスト候補の持つ大きな潜在能力が生かされていないことが多々ある。これは致命傷になりかねない。こうした人材が持つソフトスキルの発掘こそ、困難だがやりがいのある仕事だからだ。企業は、全従業員の潜在能力を十分に引き出し、彼らを再教育してギャップを埋めれば、人材ニーズを満たすことはできる」と語った。
技術職の補充が困難な理由を尋ねたところ、採用責任者の34%が「候補者に適切な技術的スキルがない」、32%が「適切な関連経験がない」、27%が「適切なソフトスキルがない」と回答した。本調査は、採用責任者の22%がITプロジェクトマネジャー探しに最も苦労しており、サイバーセキュリティー・アナリスト、ソフトウエア開発者、AI/機械学習の専門家(いずれも20%)がこれに続いたとも指摘している。雇用主が回答した、技術職に求めるソフトスキルの上位には、「批判的思考及び分析」「創造性及び独創性」「論理的思考及び問題解決」「信頼性及び自制心」「回復力及び適応力」が並んだ。(注)
ExperisのGer Doyleデジタル・事業イノベーション責任者は「セクターにかかわらず、技術的なスキルギャップに関する話題は、最上級職や下級職に集中することが多く、高い技術的スキルと直感的な事業センスを持ちながら、新技術に触れる機会がないために将来のキャリア開発に向けたロードマップを持てない既存の人材が見落とされがちだ」と付け加えた。
非常に多くの組織が同じ人材プールからIT人材を採用しようと競い合っている時こそ、雇用主にとって、より遠くに目を向ける絶好のチャンスである。候補者が、従来の資格要件を欠いているために見過ごされるのは、よくあることだ。さらに、性別や民族の多様性を受け入れる採用戦略も、適切なIT人材探しには重要である。
「The New Age of Tech Talent」に掲載されたのは、40カ国で4万人の雇用主を対象にした調査の結果で、企業はテクノロジーへの投資を加速させ、サイバーセキュリティー(46%)、インターネット・オブ・シングス(IoT)(44%)、電子商取引プラットフォーム(43%)、クラウドコンピューティング(41%)を優先していることを明らかにした。
本レポートは、組織が新思考を実践するための4つの方法を明示している。
*オープン・ザ・ミドル:世界的に組織の5社に1社は熟練技術者探しに難渋しており、30%の組織がIT/データ人材の確保に最も苦労している。企業は、必要なポストを埋めるため、より社内に目を向け、全従業員の潜在力を見極め、従業員を再教育してギャップを埋め、将来の課題に対処していく必要がある。
*隠れた人材の発掘:雇用主がより適応力を高め、新たな人材源を開拓し、必ずしも過去の経験ではなく、潜在能力に基づいて採用する必要があるというのが、技術部門の現実だ。資格や経験だけで候補者を選別する従来のアプローチでは、雇用主が求める未開の資質を持つ人材の採用はできないだろう。
*データ戦略を信じる:企業が採用、定着、人事戦略でより良い結果を出そうとするなら、データ分析ツールを活用し、より賢明な採用決定と離職率低減を図ればいい。世界中の組織の3社に1社は、機械学習をはじめとするAI技術への投資増を計画しており(invest more in AI technology )、今後1年間で適性・性格評価ツールがより効果的な採用決定を可能にするだろう。
*自信を持ってリードする:企業風土や価値観に導かれている企業は、新たな労働力の現実にしっかり適応し、人材争奪戦に勝利できるだろう。重要なのは、労働者の10人に7人(7 in 10 workers )が、信頼してついていけるリーダーがいることが重要だと答え、3人に2人は自分と価値観が同じ組織で働きたいと考えていることだ。Experis Academyは、ManpowerGroupの「大規模な人材創出者となり、万人の雇用適性向上と成功を図る」取り組みの一環として、企業が需要の高い技術者やその他大勢の労働者を迅速かつ大規模に事前教育、技能向上、再教育し、彼らが有意義で持続可能な仕事に就けるようにしつつ、将来に向けたスキルアップ支援も行っている。
(注)Experisの「The New Age of Tech Talent(新時代の技術人材)」の調査とその方法については、以下を参照(here )。
▽MANPOWERGROUPについて
世界有数の労働力ソリューション企業ManpowerGroup(R)(NYSE: MAN)は、組織の成功を可能にする人材の調達、評価、育成、管理を通じて、急速に変化する仕事の世界で組織の変革を支援している。当社は、毎年、何十万社もの組織向けに革新的ソリューションを開発し、スキルを身に付けた人材を提供するとともに、幅広い業界やスキルにまたがる何百万人もの人々に有意義で持続可能な雇用を探し出している。Manpower、Experis、Talent Solutionsという当社の専門職ブランド・ファミリーは、75を超える国や地域で候補者とクライアントのために実質的により大きな価値を生み出し、それを70年以上にわたり行ってきた。ManpowerGroupは、その多様性により、Women(女性)、Inclusion(包摂)、Equality(平等)、Disability(障害)にとって最高の職場だと常に評価されており、2022年には13年連続で「World's Most Ethical Companies(世界で最も倫理的な企業)」の1つに選ばれ、需要の高い人材に選ばれるブランドとしての地位を確固たるものにした。
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