ペニエ(フランス)
2022年6月2日
/PRNewswire/ -- PMBは、European Institute of Innovation & Technology for Health(EIT Health、欧州工科大学院)が支援する「FLASHKNiFEコンソーシアム」の立ち上げを発表した。この欧州官民パートナーシップは、新しい放射線治療装置を臨床診療に導入することにより、放射線治療を向上させることを目指している。
世界中で毎年1000万人以上の患者が放射線治療を受けており、手術や化学療法とともに、がん治療に不可欠なツールとなっている。さらに、治療を受けた患者の30%から40%が放射線療法に耐性(抵抗性)を示している。放射線により誘発される副作用があるため、腫瘍に照射する放射線量は厳しく制限されることになる。もし毒性を減らすことができれば、より多くの放射線量を与えることができ、がん治療においてより効率的でより忍容性の高い結果を提供することが可能となる。
FLASHKNiFEコンソーシアムは、最近発見された放射線治療の管理方法であるFLASH放射線療法を使用することにより、この課題に対処することを目指している。単一の非常に短い治療セッションを前提とするFLASH放射線療法は、いくつかの前臨床および臨床研究において、従来の放射線治療よりも副作用を引き起こすことが少ないことが示されている。
このコンソーシアムは、PMB、Alcen、Institut Gustave Roussy、Centro Hospitalar Lisboa Norte、Universitatsklinikum Erlangen、ProductLife Groupなど、今後3年間にわたってこの目標を達成するために活動する欧州中の著名な機関を結集する。 FLASHKNiFEは、総予算が820万ユーロで、EIT Health(250万ユーロ)とパートナーが共同出資している。
FLASH放射線治療の臨床応用をさらに前進させるため、FLASHKNiFEコンソーシアムおよび追加の臨床パートナーであるCHUVが2023年から皮膚がんに関する多施設臨床試験を実施する予定である。
Gustave Roussy放射線治療部門責任者のEric Deutsch教授は「この非常にエキサイティングなEIT Healthプロジェクトに着手するという決定は、生物学的イノベーション、FLASHコンセプト、技術革新、FLASHKNiFE、およびこれらのイノベーションを患者のために実現する能力を一堂に集約したことにより実行された」と述べている。
▽PMBについて
PMBは、防衛、医療、研究の業界向けの複雑なメカニカルアセンブリーの設計と製造を専門とする革新的な企業である。 2000年代後半から、同社は核医学用の粒子加速器、非破壊検査、FLASH放射線治療システムを統合した複雑なシステムを開発してきた。 PMBは、社会的課題を前進させるイノベーションに重点を置いたフランスの産業多様化グループであるAlcenの子会社である。
詳細は、www.pmb-alcen.com を参照。
▽報道関係問い合わせ先
Fatine Slaoui
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