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Ultimaker Cura 5.0リリース、3Dプリンティングは新たな節目へ

Ultimaker
2022-06-01 12:00 5277

オランダ、ユトレヒト, 2022年6月1日 /PRNewswire/ -- プロ向け3DプリンティングのグローバルリーダーであるUltimakerは、無料オープンソーススライスソフトウェアの最新バージョンであるUltimaker Cura 5.0を公開しました。このCura最新バージョンは、デザイン、建築、エンジニアリング、金属3Dプリントにおけるユニークな用途向けプリントを実現します。 

Ultimaker Cura 5.0 – Thinner walls and finer details
Ultimaker Cura 5.0 – Thinner walls and finer details

Ultimaker Cura 5.0には、より高精度かつ高速3Dプリントのための新しい設定が可能な、強化されたスライスエンジンが含まれています。新しく開発された本スライスエンジンの可変線幅機能は、薄壁や細かいディテールのプリント能力を向上させ、プリントパーツの強度をより高めます。これ以外にも、Ultimakerプリンター所有者向けのプリントプロファイル高速化、Apple M1チップのサポートなど、さまざまな改良が施されています。

Ultimaker Cura 5.0 イメージより薄壁面と精細なディテールを実現

Ultimaker Cura 5.0は、スライスソフトウェアでは類を見ない、プリント品質における大いなる飛躍を実現します。これは、3Dプリント技術における真の革命の始まりです。これまで3Dプリントに目を向けても、自分にはまだ早いかもしれないと決めつけていた人も、今日、もう一度見直すときが来たのだと信じています。これまでは、3Dプリントのために設計を工夫する必要がありました。」
3Dプリントのための設計から、設計のための3Dプリントへ、テーブルをひっくり返す時が来たのです。」
ミゲル・カルボ - Ultimaker最高技術責任者(CTO

より薄い壁面と精細なディテール
Ultimaker Cura 5.0の新スライスエンジンでは、3Dモデルをスライスする際に可変線幅を使用することができます。スライス時の線幅は、これまでノズル径と使用線幅の設定によって決定されており、設定を選択しスライスすると、線幅はパーツ全体で一定となっていました。

つまり、2.5本分の太さがある場合には、2本分の線が使われてわずかな隙間ができてしまっていました。また、1本分以下の太さとなる細い線はまったくプリントされませんでした。これは、一般的なFFF方式 3Dプリントの欠点でしたが、Ultimaker Cura 5.0はこれのデメリットを解決するに至りました。新改良されたCura 5.0のスライスエンジンでは、最も効率的なツールパスを作成して細かい部分を正確にプリントするために、線幅が増減されます。その結果、パーツ内側の隙間が少なくなり、薄い壁面や細かい部分をプリントする際の品質が向上しました。

「デザイナーにとって特に興味深いのは、寸法精度の高いオブジェクトを作ることができる薄肉部です。さらに、表面の仕上がりも非常に良くなりました。もはやラピッドプロトタイピングというより、ラピッドマニュファクチャリングと言えます。昨今では技術成熟により、最終製品、例えば1点もの、改造オブジェクト、特定ニーズに合わせたオーダーメイド品などをプリントすることができます。3Dプリンティングは、21世紀の製造技術になるでしょう。」
トム・ディクソン氏 - 受賞歴のあるデザイナー

「建築家がデザインを正確に伝える上で、細かいディテールや細部の特徴が重要となります。これは、従来の建築模型を用いて手作業で行うこともできますが、短時間で構築できるソフトウェアを利用できれば、プロセスのスピードアップにつながります。私は最近のプロジェクトで新しいCura 5.0バージョンを使っており、3Dプリンターが実現できるようになった機能に驚いています。これは、建築業界全体にとって大きな進展と言えるでしょう。」
カルロス・カスティーリョ氏 - 建築デザイナー, 製造

「新バージョンであるUltimaker Cura 5.0では、特長ある細部に対しての高精度プリントが簡単に実現できます。金属パーツを3Dプリントする方は、ソフトウェアに組み込まれた使いやすいオートスケーリング機能の恩恵を受けることができます。これらの改良により、コストパフォーマンスのよい金属パーツ製造が、かつてないほど容易になりました。」
トビアス・ロードルマイヤー氏 - BASF Forward AMビジネス開発マネージャー, 金属エコシステム

活用用途を広げるUltimaker Cura 5.0 

より強固なパーツ
Ultimaker Cura 5.0の新スライスエンジンの可変線幅機能により、プリントパーツ内側にある隙間が少なくなります。これは、パーツをより堅牢にし強度が向上することを意味します。強度が最も向上するのは、薄い壁面をプリントする時です。これまでは、固定された線幅により、壁内部に隙間ができたり、場合によっては正しくプリントされないこともありました。しかし、Cura5.0でこのような薄壁プリントも可能になりました。

薄肉プリントの改善により、Ultimaker Cura 5.0でプリントしたパーツは、射出成形パーツの強度と品質にこれまで以上に近づいています。 

Curaは進化しており、FFF方式の3Dデザインには多くの自由度があります。これは、CAD設計の段階で考慮しなければならない制約が少ないため、最終造形物に対するソフトウェア制限が少なくなるためです。薄い壁面や、射出成形物によく見られるようなテーパーなどの設計上の特徴は、より効率的に製作され、3Dプリンター特有の最終造形物が製作されることになるのです。」
スティーブ・コックス - エンジニア、3Dプリンティング提唱者

プリントプロファイルの高速化
Ultimakerプリンターのユーザーが利用できるプリントプロファイルが更新され、Ultimaker Cura 5.0の改良された機能を利用できるようになりました。その結果、プリント時間が最大20%短縮されました。

その他の改良点

  • Apple M1チップのサポート
  • 効率化されたUltimaker Marketplaceとの統合
  • UI改良

Ultimaker Cura 5.0はこちらからダウンロード!
https://ultimaker.com/ja/software/ultimaker-cura

日本国内向けUltimaker Showcaseオンラインセミナーを開催
Ultimakerショーケースでは、デザイン、建築、エンジニアリング、金属3Dプリントの3Dプリントコミュニティのイノベーターやオピニオンリーダーが、Ultimakerのスライスソフトウェアの最新バージョンによって可能になったユニークなアプリケーションを紹介いたします。

  • 開催日時:2022年6月16日(木)14:00~14:40
  • アジェンダおよび参加登録:https://register.gotowebinar.com/register/1878397292080922381

Ultimakerについて
2011年に設立されたUltimakerは、柔軟性をもたらし、力を与え、持続可能なソリューションへの世界の転換を加速させるという使命を担っています。380人の従業員が、業界最大の多様な3Dプリンティング製品とサービスを提供する独自のUltimakerエコシステムを顧客が最大限に活用できるようにするプラットフォームを提供しています。Ultimakerは、ハードウェア、ソフトウェア、マテリアルをシームレスに統合し、シンプルに機能する製品を提供します。

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ソース: Ultimaker