【東莞(中国)2022年5月27日PR Newswire=共同通信JBN】ファーウェイ(Huawei、為華技術)の次世代データセンターファシリティーの発表イベントで、ファーウェイ・データセンター・ファシリティー・チームのFei Zhenfu最高技術責任者(CTO)が、新世代の電源ソリューションである「PowerPOD 3.0」を発表した。このソリューションは、コア技術の革新とコンポーネントの統合によって、データセンターのレイアウトを最適化するとともに、設置面積と電力、時間を節約して心配無用のデータセンター用電源システムを構築することができる。
設置面積の削減:設置面積は40%減
革新的なコンバージド・アーキテクチャーと業界最高の高密度UPS5000-Hの採用により、キャビネット当たりの電力密度が増加し、電源システムのスペース配置も最適化される。キャビネット台数を22にから11に減らした結果、設置面積が大幅に削減される。12MWのデータセンターでは、例えば、PowerPOD 3.0ソリューションによって節約された設置面積に、従来の電源ソリューションよりも170以上も多いラックを追加配置できる。
省電力:消費電力を70%削減
従来の電源ソリューションのリンク効率は、一般的に94.5%以下である。対照的にPowerPOD3.0 は、リンク長を短縮しながら、効率を最大97.8%まで向上させた。さらに、UPS5000-Hは、S-ECOモードで99.1%の効率を実現し、電力消費を効果的に削減する。12MWのデータセンターでPowerPOD 3.0を使用した場合、毎年30万ドル近くを節約する。
時間節約:納期短縮は75%
従来の電源ソリューションは、オンサイトの接続に約35本の銅棒と180本のケーブルを必要とし、高品質へのリスクと2カ月の納期を必要とする。PowerPOD 3.0 は、内部接続にトレイのようなプレハブ母線を使用する。プレファブリケ-ションとコミッショニングを工場内で行うことにより、オンサイトでの工事はわずか2週間で完了し、顧客のサービス運用開始を加速する。
心配無用:SLAにおける故障率を40%低減
PowerPOD 3.0は、「自立駆動」のコンセプトと人工知能(AI)技術に基づく、iPowerインテリジェント機能を実装し、エンド・ツー・エンドの可視性実現のための2層の信頼性の高い設計とAIによる温度予測、主要部品の寿命予測、インテリジェントな設定を提供する。これにより自動的で予測的なO&Mが可能になる。
データセンターは高密度化と大規模化へと進化している。データセンターの「心臓」である電源システムは、ライフサイクルを通じて、需要の増加に見合った安全性と信頼性を確保するだけでなく、電源チェーンのすべての機器を革新的なやり方で統合し、顧客にさらなる価値を提供しなければならない。