パリ, 2022年5月20日 /PRNewswire/ -- ワクチン候補、遺伝子および抗がん治療用ウイルスの開発および製造を専門的に手掛ける医薬品受託製造開発機関(CDMO)であるABL Europe(ABL)と、個別化がん免疫療法に特化した新興のバイオテクノロジー企業であるOdimma Therapeutics (Odimma)は、両社が開発協定を締結したことを発表しました。ABLは、Odimmaの革新的な独自の免疫プラットフォーム「ODI-2001」のウイルス成分の製造を手掛ける予定です。「ODI-2001」中のウイルス成分は、強力な免疫アジュバントとして、そして個別化ネオアンチゲンを発現するDNAベクターのキャリアとして機能します。ABLが製造するGMPグレードの素材は、臨床試験や早期商品化をサポートします。
がんは、世界における主要な死因および罹患原因となっています。世界保健機関によれば、2020年のがんの負担を見ると、新規症例数は1,930万件に上り、1,000万人に迫る死者数が記録されています(1)。がん治療における主要な課題の一つとして挙げられるのが、現在の免疫療法の改善です。一人ひとりの患者さんの腫瘍の特徴に合わせてテーラーメイドの治療を作り上げることは、同分野で最も有望なアプローチの一つとなっています。
医師であり、Odimma Therapeutics会長であるJean-Marc Limacherは次のように述べています。
「このウイルス成分の製造は、臨床段階へ入る準備が整った当社の個別化がん免疫療法である『ODI-2001』の開発における、医薬品としての第一ステップということができます。私たちは、治療用ウイルスのバイオプロダクションにおける、ABLの強固かつ長年にわたり蓄積された知見に全幅の信頼を寄せています」
ABL EuropeのマネージングディレクターであるPatrick Mahieuxは次のように述べています。
「私たちは、Odimmaと手を携え、当社の長年にわたるウイルスベクター製造の経験を活かして、治療が最も難しいがんに対する解決策をもたらす取り組みに貢献できることを誇りに感じています」
(1) 出典:WHO、国際がん研究機関(IARC)、メディアセンター – 2020年12月15日 - 世界におけるがんの最新データ: 2020年のがん負担は、新規症例数1,930万件、死者数1,000万人に増加 – IARC (who.int、英語)
Institut Mérieuxのグループ会社、ABLについて
ABLは、ワクチン候補、遺伝子および抗がん治療用ウイルスの開発および製造を専門に手掛ける医薬品受託製造開発機関(CDMO)です。ABLの使命は、開発から販売までを担いつつGMP準拠のウイルスベクターを提供し、顧客の免疫療法におけるイノベーションの成功に貢献することです。ABLのCDMOでは、原薬、製剤の充填・仕上げ、プロセス・アッセイ開発、バイオ分析試験などのサービスを提供しています。
ABLはInstitut Mérieuxの子会社であり、ヨーロッパおよび米国の複数の拠点で事業を展開しています。詳細については、サイトhttp://www.abl-biomanufacturing.comをご覧ください
革新的なフランス企業、Odimmaについて
Odimmaは、個別化がん能動免疫療法のユニークなアプローチを掲げるフランスのバイオテクノロジー企業です。Odimmaは、腫瘍が示す非自己の標的(ネオアンチゲン)を特に認識することができるという、患者さん自身の免疫系が持つ能力を利用し、強力な次世代個別化免疫療法プラットフォームの設計を行いました。この独自プラットフォームは、非自己抗原に対して強力な細胞性免疫反応を誘導する能力を有することが示されているとともに、担癌マウスにおいて強力な抗腫瘍効果を誘発する能力があることも実証されています。本免疫療法製品は、その設計上、短期間での製造が可能なうえ、標的とするネオアンチゲンの数にも制限がありません。詳細については、サイトhttp://www.odimma-therapeutics.comをご覧ください
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メディアコンタクト
ABL(Institut Mérieuxグループ会社) Odimma Therapeutics
Justine CHABROL Jessica MATTA
コミュニケーション&CSR部門責任者 CEO
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