【上海2022年5月17日PR Newswire=共同通信JBN】自動車・オートバイのエンジンでは、完全燃焼の実現と排出ガスの削減のため、通常、インテークマニホールド(TMAP)上の温度圧力センサーによって、空燃比を迅速かつ正確に制御することが求められ、それにより動力性能、燃費、排出のバランスを構築することができる。サブミリ秒の応答速度を持つ自動車用絶対圧センサーは、内燃機関システムにおいて閉ループ制御を実現するためのキーコンポーネントの1つである。また、ガソリン駆動モデルでは、ガソリンのインジェクター近くに圧力センサーを設置し、排出を削減することも同様に求められている。
半導体サプライヤーであるNOVOSENSE Microelectronicsはこのほど、自動車用絶対圧MEMSダイ(NSP163x)と信号処理IC(ASIC)を統合する自動車用統合絶対圧センサーである自社のNSPASxシリーズを発表した。このデバイスはMEMSダイの出力を調整・補正するためにASICを採用し、10kPaから400kPaの圧力信号を、カスタマイズされた0から5Vの出力範囲でVoutに変換することが可能だ。内部のMEMSダイは、高感度単結晶シリコンのピエゾ抵抗効果に基づき、IAFTF16949の認証を受けた先進のシリコン-シリコンボンディングCSOI MEMS微細加工技術で設計されている。また、ウエハー全体がAOIおよびCPテストに100%合格し、AEC-Q103認証も取得しており、ライフサイクルでの総合精度はプラスマイナス1%FS未満となっている。
NSPASxシリーズとMEMSウエハー(NSP163x)は、主に自動車・オートイバイのインテークマニホールド圧力検出、自動車のパージライン圧力検出、HEV/EVのバキュームブースティングシステム(VBS)圧力検出、電池パックの熱暴走圧力検出、カーシートエアバッグ圧力検出などに使用されている。
主な機能:
*高精度、低消費電力:
*高直線性および二次キャリブレーションなしの優れた安定性
*100パーセントの温度補償
*出力精度:0℃から85℃でプラスマイナス1%F.S.以下、-40℃から130℃でプラスマイナス1.5%F.S.以下
*動作電流3mA未満
*多様なアプリケーション向けの携帯性に優れたマルチ出力モード:
*レシオメトリックアナログ出力
*アブソリュートアナログ出力
*高い信頼性と安定性を持つ自動車レベルの規格:
*-24Vから28Vの過電圧・逆電圧保護機能
*最大18Vの高電圧による直接供給
*AEC-Q100資格
*空燃比を迅速に制御するクイックレスポンス:
*応答速度0.8ms以下
*高い柔軟性を持つ様々なアプリケーションのカスタマイズ:
*10kPaAから400kPaAまでの圧力範囲のカスタマイズに対応
*MEMSウエハー(NSP163x)のカスタマイズも可能
NOVOSENSE Microelectronicsは、MEMS/ASIC、パッケージング技術、多圧・多温度ポイントでの自動キャリブレーション技術を自社開発しており、MEMSウエハーと集積デバイスのカスタマイズをサポートし、マルチアプリケーションの要件を満たすことができる。
サンプルアプリケーションや注文は、sales@novosns.com までメールを。
種類 |
GPN |
圧力範囲 |
出力 |
精度 |
Vin |
温度 |
パッケージ |
アブソリュート |
NSPAS3シリーズ |
10kPa~400kPa |
0.5V~4.5V |
1%(0~85℃) |
5V |
-40℃~130℃ |
SOP-8 7.0mm× 7.0mm |
アブソリュート |
NSPAS1シリーズ |
10kPa~400kPa |
0.5V~4.5V |
1%(0~85℃) |
5V |
-40℃~125℃ |
SOP-8 7.3mm×7.3mm |
▽NOVOSENSEについて
NOVOSENSE は、中国の高性能・高信頼性アナログおよびミックスドシグナルチップ設計会社だ。検出、運転、システム間相互接続に特化したNOVOSENSEは、センサー、信号チェーン、分離およびインターフェース、パワーデバイスおよびドライバー、ならびにパワーマネジメントなど、自動車、産業制御、情報通信、家電などの分野で幅広く使用されている包括的な半導体製品およびソリューションを提供している。
「Sense and Drive the Future, Build a Connected World with Semiconductors(未来を感知して推進し、半導体でつながる世界を構築する)」を使命に掲げる同社は、デジタル世界と現実世界をつなぐチップレベルのソリューションを提供することに取り組んでいる。
詳細な情報は、ウェブサイトwww.novosns.com を参照。