【フレデリック(米メリーランド州)2022年4月29日PR Newswire=共同通信JBN】非上場のバイオテクノロジー企業であるHealion Bioは29日、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)などの致命的な病原体に対する抗ウイルス剤のコンビネーションを研究するための協業契約を発表した。同コンビネーションには、Healion Bioのプロテアーゼ阻害剤の1つと、日本・東京の富士フイルム富山化学が開発した抗ウイルス薬のファビピラビル(Favipiravir)(製品名アビガン)が含まれる。
Healion Bioの共同創設者であるSina Bavari博士は「伝染性の高い病原体は、検査、ワクチン、病院の治療法だけで止めることはまず不可能だ。米国防総省(DoD)は層状防御の概念を開発し、手近にある重要な薬は経口抗ウイルス薬と曝露後予防薬で、アウトブレイクを阻止するためにコミュニティーで投与が可能だ」と言及した。Bavari博士は、ウイルスの脅威への対抗策を開発する上で国防総省の最前線にある米陸軍感染症医学研究所(USAMRIID)の最高科学責任者を務めていた際、ファビピラビルに広範に取り組んできた。
ファビピラビルの発明者である古田要介博士は「われわれの研究チームは、このプログラムを通じて抗ウイルス治療薬を拡大する大きな可能性を目にしている」と熱意を込めて述べた。Healion BioのSimon Newman共同創設者兼最高経営責任者(CEO)は「SARS-CoV-2は変異を続けているため、モルヌピラビル、パクスロビド、MPro(メインプロテアーゼ)阻害剤のみならず、より多くの薬剤が必要になる。富山フイルム富山化学との協力を進め、同社の経口抗ウイルス薬の数十年の経験から恩恵を受けている」と付言した。Bavari博士は、「最高の抗ウイルス薬は常に、ウイルス耐性のリスクを低減する相乗的な組み合わせであり、コロナウイルス、インフルエンザ、フィロウイルスなど複数の適応症に対応するよう設計されている」と述べた。
▽富士フイルムについて
富士フイルム富山化学(FUJIFILM Toyama Co., Ltd.)は、富士フイルム株式会社の完全子会社である。日本の東京にある富士フイルム株式会社は、売上高210億ドルを超えるグローバル500企業の富士フイルムホールディングスの主要な事業会社の1つである。同社は、ヘルスケア、グラフィックシステム、高機能材料、光学デバイス、デジタルイメージング、ドキュメント製品など、さまざまな分野に最先端のソリューションとコアテクノロジーをもたらしている。詳細については、ウェブサイトholdings.fujifilm.com(holdings.fujifilm.com )を参照。
▽Healion Bioについて
米メリーランド州フレデリックのHealion Bio, Inc.は、次世代の抗ウイルス化合物を開発しているバイオテクノロジー開発会社である。同社は、プロテアーゼ阻害剤のHB-100シリーズと次世代抗ウイルス生物製剤HB-200/300シリーズの2つの抗ウイルスプラットフォームを持つ。HB-100シリーズは、既存薬と直交性の作用機序を持つファーストインクラスの抗ウイルス薬である。詳細は、ウェブサイトwww.healiobio.com を参照。
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ソース:Healion Bio