【レバノン(米オレゴン州)2022年4月29日PR Newswire =共同通信JBN】
*新たな生産能力により140万台の電気自動車に動力を提供するに十分なセパレーター材料を生産
ENTEKはこのほど、米国におけるリチウムイオンバッテリーセパレーター産業に転換をもたらす拡大を大規模かつ迅速に実施することを明らかにした。持続可能で復元力を持つ米国内のリチウムバッテリーサプライチェーンの確立を目指す米エネルギー省の要請に応えるのが目的である。2025年までにENTEKは、米国でのリチウムイオンセパレーター生産を2027年まで継続する拡張によって最初の大幅拡大を完了させ、総計年間生産能力を14億平方メートルに引き上げる。完了すれば、この最初の拡大により140万台の電気自動車に動力を提供するのに十分なセパレーター材料を生産することになる。
Larry Keith最高経営責任者(CEO)は「ENTEKは数十年にわたって北米でOEMの自動車向け鉛蓄電池用セパレーター材料の大半を供給し、大手自動車メーカーや電池メーカーからも信頼と信任を勝ち取ってきた。当社の成長と成功は、主要OEMが求める高品質で高性能のセパレーターを拡大し、継続的に生産できるENTEKの能力を証明している。当社の堅固で独占的なIP、および垂直統合されたエンジニアリングおよび製造能力を組み合わせることで、ENTEKは成長が続く極めて重要な米国のリチウムイオンバッテリー業界に米国製セパレーターを供給することを確約し、その能力を備えている」と語った。
ENTEKは、「ウェットプロセス(湿式処理)」リチウムイオンバッテリーセパレーター材料の唯一の米国資本および米国拠点のメーカーとして20年以上にわたる経験を持ち、リチウムバッテリー産業の未来に投資を続けている。ENTEKのリチウムイオンバッテリーセパレーターへの米国での戦略的投資は、ネバダ州ヘンダーソンの新工場に新たに5000万平方メートルのセラミックコーティング能力を設けることから始まる。これは2023年上半期に操業開始の予定で、現行のベースフィルム生産をサポートしていく。
ENTEKは、xEV(電気自動車)用バッテリーメーカーからの厳しい技術要件に合致するリチウムイオンセパレーターの製造に不可欠な二軸延伸装置と技術の供給でBruckner Maschinenbauと契約を締結したことを発表する。Bruckner Maschinenbauは二軸延伸装置の世界大手メーカーである。今回の提携により、米国のリチウムイオンバッテリー製造の早期かつ飛躍的な成長を支える商品化された、高性能の電池用セパレーターフィルムが確保される。
ENTEKが確約している投資には、2カ所のギガ規模のxEV用リチウムイオンバッテリーセパレーター製造施設が含まれている。用地選定と評価はかなり進んだ段階にあり、電池メーカーをサポートする地域に立地することになろう。
2カ所のギガ規模のxEV用リチウムイオンバッテリーセパレーター製造施設はもっぱら、カーボンフットプリント削減に重点を置いて入手可能な再生可能エネルギーによって動力の提供を受ける予定であり、中国や韓国、日本、欧州のリチウムバッテリーセパレーターメーカーが利用している塩化メチレン抽出システムとは異なった環境面で持続可能な処理技術をENTEKが先駆的に活用してきたことの恩恵を受けることになる。
▽ENTEKについて
1984年に設立されたENTEKは、鉛蓄電池用のPE/シリカおよびAGMセパレーターを含む自動車産業向けの電池用セパレーターと、リチウムイオンバッテリーセパレーターの世界的メーカーである。ENTEKは「ウェットプロセス(湿式処理)」リチウムイオンバッテリーセパレーター材料の唯一の米国資本および米国拠点のメーカーとして20年以上にわたる経験を享受している。ENTEKは35年以上にわたり、米国、欧州、アジアで電池用セパレーターを設計、製造、設置、委託してきた。ENTEKの垂直統合型装置部門は、数十年にわたるバッテリーセパレーター製造装置の経験を持ち、ENTEKのバッテリーセパレーター製品ラインに使用される装置の製造に求められる敏しょう性と専門知識をENTEKが提供することを独自に裏付けている。詳細はwww.entek.com を参照。
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