【香港2022年4月7日PR Newswire＝共同通信JBN】多段射出機と複合ツールワークステーションを備えた射出成形機に長期間にわたって関わり、鉄鋼製品の統合的な一括サービスを世界規模で提供しているKing Steel Machinery Co., Ltd（King Steel）は、多段射出機・成形型締め装置（MICS）を開発した。これは4セットの射出機を装備することができ、リニアまたはディスク、モールドの構成による2色／単色の完成品生産を柔軟に行うために用いることができるメカトロニクスシステムであり、コストを15％－20％削減することができる。2色生産のために射出機のセット数を2から4に増やすことにより、King Steelはこうした機械の生産能力を70％も大幅に引き上げ、装置の稼働率は最大95％となった。これにより同社は、靴製造機械分野を先導する企業となった。
デジタルツイン技術を使って装置を操作するKing Steelの従業員
King SteelのChang Chia-lingマーケティングディレクターは「MICSをベースにして開発された機械は、顧客の効率とコスト改善を支援してきた」と述べた。シーメンス（Siemens）のデジタルツイン・ソフトウエアであるNX-MCD（統合サイバーフィジカル・システムの一種）の利用により、開発コストを低減する一方、研究・開発（R&D）効率が引き上げられた。King Steeは、同社の知的所有権のほか、顧客とブランドの利権を保護するために、同社独自の機械に関して17の分野で約100件の国際特許を申請している。
MICS技術は、電子機器や包装材料に加え、スポーツ用品（スニーカー、ヨガバー、非空気注入式サッカーボール、自転車用具、アクセサリー）やヘルスケア用品、保護具のほか子ども用およびペット用の玩具など、さまざまな射出プロセスとセクターで幅広く応用されている。MICSの応用を通じて同社は、さまざまなセクターが生産能力を引き上げ、省エネルギーと二酸化炭素排出量削減による環境面での利益を得ることを支援することにより、最小の投資で生産を最大化することを目指している。
