ケンブリッジ、イギリス, 2022年4月6日 /PRNewswire/ -- Cambridge Nutranostics Ltd社(CNL)http://occltest.com は、血漿酸素を監視する最初の試験原形の臨床での検証を開始しました。血漿酸素とは、全血液中の酸素のうち、毛細血管壁を通過して組織細胞の呼吸に不可欠なガスを供給できる部分です。
この診断検査では、毛細血管から1滴の血液を採取するだけで、数分以内に結果を得ることができます。
Ivan Petyaev博士率いる英国ケンブリッジ大学とPapworth病院の医学研究者グループが、細胞外脂質であるリポ蛋白質が血漿中の主要な酸素運搬体になり得るという発見を発表しました https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/9505864/
その結果、OCCLの低下、すなわち組織への酸素供給の減少が、組織の機能低下や低酸素症の発症に寄与している可能性があることがわかりました。
CNL社は、確立されたラボ形式の OCCL テストをドライケミストリーに基づく臨床現場即時の特急診断に変換することに成功しました。この種のテストとしては初めて、医療従事者だけでなく家庭で訓練を受けていない人でも使用できる手頃な価格のテストとなりました。
特に、脳卒中や一過性脳虚血発作(TIA)などの低酸素症や虚血性心疾患の既往がある方を最初のターゲットとしています。
OCCL臨床現場即時テストは、医療従事者または患者自身が血漿酸素濃度を評価し、他の臨床症状がない可能性のあるその変化を検出することを可能にするものです。このような変化を早期に診断することで、追加検査のきっかけとなり、組織の酸素化を改善するための対策を講じる確率を高めます。
脳卒中やTIAは、脳に急性酸素欠乏ショックを与えるため、将来、認知症の発症に伴う脳低酸素症になりやすくなります。脳卒中患者の約30%が3年以内に認知機能障害に移行すると言われています。
同社は、2023年前半にテスト診断を発売する予定です。CNL社長Alexey Shulepovは、「当社は、認知症の発症を予防し、あらゆる国の人々の生活への影響を軽減するために、このテストを開発できることを誇りに思います」と述べています。