*デジタル化、サプライヤーズ・ファイナンス、ESGで
【シンガポール2022年3月29日PR Newswire=共同通信JBN】
大手不動産サービスプロバイダー、Savills (Singapore) Pte Ltdは29日、シンガポールのフィンテック企業neobank banco platformとの戦略的提携を発表した。
両社は、サプライヤーおよびサービスプロバイダー向けアクセス改善とより競争力のあるファイナンス・オプションに即座に注力し、正式認可を受けたグリーンファイナンス・オプションを通じて持続可能性の実践を強化することで、不動産業界のファイナンスソリューションをデジタル化する方針。
デジタルプロセス、neobank bancoプラットフォーム(即ち、オンラインのみのファイナンス)を通じて決済を変革することで、Strata Managementの利害関係者間の発行・決済が簡素化され、すべての人にとり透明性、法令順守、ガバナンスが向上する。同時に、bancoとSavillsは、同部門の多くの中小企業にサプライチェーン・ファイナンスと早期決済ソリューションへの容易なアクセスを提供し、これまでそのようなソリューションへのアクセスは高価で管理が難しいと感じてきたグループが現金・運転資本の管理ソリューションをより低コストかつより簡単に利用できるようにする。
シンガポールの野心的な「Green Plan 2030(グリーンプラン2030)」に沿い、また不動産セクターは世界の炭素排出量の40%を占めているとのDeloitte(デロイト)の推計を考慮すれば、不動産管理サプライチェーンのあらゆる分野が二酸化炭素排出量削減に取り組む必要がある。チームは、決済・ファイナンスのゲートウエーを生み出す際に、「グリーンファイナンス」を中心としたエコシステムを創出する。これにより、最終的には地元企業がサプライチェーン・ファイナンスにアクセスできるようになり、二酸化炭素排出量削減に役立つ。
現在のプロセスのデジタル化、新しい技術を活用した人的資源不足の緩和、ソリューション解決に向けたよりデータ駆動型のアプローチの採用など、業界の多くの課題を克服する上で技術は重要な役割を果たし続ける。
Savills SingaporeのMarcus Loo最高経営責任者(CEO)は「banco platformのようなフィンテック専門企業との戦略的提携により、MCST業界のクライアント向けサービス提供を真に高めることが実現する。Savillsは、決済エコシステムを単一のプラットフォームにデジタル接続し、決済プロセス全体を効率的、透明かつ手間のかからないものにすることで、クライアントの問題点を解決するのに役立ついくつかのプラットフォームを展開できることを非常に喜んでいる」と語った。
banco platformのLincoln Yin共同創設者兼CEOは「不動産管理部門には、技術を活用する可能性がたくさんある。したがって、シンガポール最大の株式非公開MCST Managing AgentであるSavillsと提携して、この業界が決済、銀行、ファイナンスのプロセスを変革する際に直面する問題の多くを緩和し、よりアクセスしやすく、より効率的かつ将来性のある事業にすることをうれしく思う」と語った。
Savills東南アジア部門CEOのChris Marriott氏は「これは、Savillsの広範な資産管理ポートフォリオと業界専門知識をbanco platformの最先端フィンテック機能と合体させたエキサイティングなコラボレーションであり、そうすることで業界に有意義なソリューションをもたらし、ESGを改善するために自らの役割を果たす。これがシンガポールだけでなく、地域全体で広く採用されるソリューションプラットフォームになることを心から確信している」とコメントした。
▽Savillsについて
Savillsはロンドン証券取引所に上場している世界有数の不動産サービスプロバイダーである。1855年創業の同社は、比類のない成長を遂げた豊かな遺産を有している。同社は、フォローするのではなくリードする会社であり、現在、米州、欧州、アジア太平洋、アフリカ、中東全体に700超のオフィスと提携先を持っている。
▽banco platformについて
RootAnt Groupが立ち上げた2018年創業のbanco platformは、シンガポールを拠点とするフィンテック企業であり、東京を拠点とする金融サービス企業グループSBIホールディングス(TYO:8473)、R3などの戦略的投資家を擁している。同社は自社製品提供によりデジタルファイナンスプラットフォーム上でより優れた、より迅速で、より安価な金融と企業向けのソリューションを提供することにより中小企業が直面している現在の課題を解決する。