【ドバイ(アラブ首長国連邦)2022年3月24日PR Newswire=共同通信JBN】
*ISALEX 2.0には、International Security Alliance(ISA)のメンバー国9カ国の法執行チームがVRによるバーチャル演習のために集まる
*50人のセキュリティー専門家が3日間にわたり、サイバー犯罪、ドローン、ソーシャルメディアに関連するセキュリティー脅威シナリオに取り組む
International Security Allianceのバーチャルサイバーセキュリティー演習であるISALEX 2.0が23日、世界で初めて始まった。EXPO 2020 Dubaiで開催されたISALEX 2.0は、メタバースで開催される初の演習である。このユニークなシミュレーションはサイバーセキュリティーを強化することを目的とし、アライアンスメンバーの即応力を確保して、革新的で未来志向のソリューションを通じて将来の脅威に立ち向かう。
ISAメンバー国9カ国の内務および法執行機関の省庁から選ばれた50人の代表がISALEX 2.0に参加し、実世界のセキュリティーシナリオ数件に立ち向かう。このチームは、すべての参加国の作戦指令室と指揮統制センターに配備される。チームはバーチャルリアリティーとビデオ会議テクノロジーの両方を通じてコミュニケーションを図る。アラブ首長国連邦(UAE)の内務省はEXPO 2020の中に同国の作戦指令室を設置した。
今回の演習は初のバーチャルサイバーセキュリティー実験とみなされ、チームは現実を模したセキュリティー脅威に関連するさまざまな想定外のシナリオに立ち向かう。バーチャルおよび現実のシナリオは、連携、プレッシャーの下でも意思決定、脅威の迅速な評価、リスク緩和を求める。演習には、従来プラットフォームおよびソーシャルプラットフォームを通じた戦略的コミュニケーションを含めあらゆる形態における危機管理も組み込まれている。
UAE内務省の国際作戦局長であるHamad Khatir少佐は「UAEは安全およびセキュリティーに対する次世代の脅威に先頭に立って立ち向かっており、ISALEX 2.0は将来に向けたエキサイティングな1歩となる。ISALEX 2.0は、VR環境での危機に関する実践的体験がどのようにして、知見と専門知識の共有を促進して警察の即時対応トレーニングをサポートできるかを示し、国際協力を促進する。現在、われわれは法執行をメタバースに取り入れたが、われわれが恩恵を受けるのは最終的には現実世界である」と語った。
今年のISALEXは、アブダビで2019年に開催されたISALEX 19の成功の結果を受けて開催された。ISALEX19は、アライアンスメンバー間のベストプラクティスの経験共有と交換を促進する合同の国際的な演習だった。2019年のISALEXは、テロ対策、危機および災害管理、通信、民間防衛に重点的に取り組んだ。
▽International Security Alliance(ISA)について
アラブ首長国連邦(UAE)とフランスが2017年に正式に立ち上げたInternational Security Allianceは、バーレーン、イスラエル、イタリア、モロッコ、セネガル、シンガポール、スロバキア、スペインの内務省が加わり、コミュニティーの安全と繁栄を守ることにコミットするワーキンググループとしての役割を果たしている。ISAは、国境を越える組織犯罪、国境検問、急進化、暴力的な過激主義などに関するグローバルなセキュリティー問題などにおける協力、知見の共有、連携を強化することを目標にしている。UAE内務省内に設置されているISA事務局は、ハイレベルの戦略的および技術的関与から実際の演習、トレーニング、共同作戦まで、すべての活動の調整を担当し、ISAが世界で新たに発生するセキュリティー脅威にダイナミックに対応することを可能にしている。