ウディネ(イタリア), 2022年3月9日 /PRNewswire/ -- 世界有数の整形外科メーカー、リマ・コーポレート(LimaCorporate S.p.A.)と、ニューズウィーク誌の世界整形外科ランキングで常に第1位、米国ではUSニューズ&ワールド・レポート誌の整形外科ランキングで常に全米第1位を誇るホスピタル・フォー・スペシャル・サージェリー(Hospital for Special Surgery、HSS)は9日、両者の提携における新たな節目を発表した。HSSの複雑な整形外科ソリューション向けのProMadeポイント・オブ・ケアセンター(ProMade PoC)で設計・製造された初めての個別患者用ソリューションが、2例の複雑な関節再建手術で成功裏に使用された。
1例は、ニューヨーク市のHSSで股関節・膝関節外科医のRobert L. Buly医学博士(https://www.hss.edu/physicians_buly-robert.asp )が行った股関節手術で、もう1例はノースカロライナ州シャーロットのオーソカロライナ脊椎センターで整形外科医のPatrick Connor医学博士が行った肩関節手術である。
リマ・コーポレートのLuigi Ferrari最高経営責任者(CEO)は「ProMade PoCセンターで生み出された初めての2例のProMade手術が成功したのは、リマ・コーポレートの誇りだ。当社の技術とノウハウが、Buly博士やConnor博士のような一流の専門外科医、HSSという先見性のある医療機関と結び付くことで何が達成できるかを証明した。われわれは皆、患者の治療向上と『eMotion of Motion(動く感動)』を取り戻すという同じ目標で結ばれている」と語った。
ProMade PoCセンターは、設計・製造エンジニアと外科医との連携を強化し、個別患者用のソリューションを開発してから、現場施設で3Dプリントする機会を提供している。手術までの時間を数週間短縮し、HSSの医師だけでなく、全米のプロバイダーや病院が利用できるリソースになっている。
Connor博士は「ProMade PoCセンターが利用できるというのは、とりわけユニークな症例の患者のニーズに応えようとするプロバイダーには大きなメリットになる。このようなカスタマイズされたソリューションは、再建の選択肢が非常に限られている患者に実行可能なチャンスを提供し、成功の可能性を高める可能性がある」と語った。
Buly博士は「3Dプリントは、従来の機械加工と比べ、特に非常に複雑な形状を容易に作ることができるという利点がある。整形外科用インプラントは、個々の患者の身体構造要件に合致することが重要で、ProMadeのエンジニアと連携して、個別患者用の部材を開発し、かつては時間のかかった国際的製造プロセスを迅速化し、私のユニークな症例に対処できたことに感激している」と付言した。
HSSとリマ・コーポレートの長年の戦略的関係を経て設立された同センターは、ニューヨーク市のHSSメーンキャンパスに位置する、米食品医薬品局(FDA)の規制下にある商業施設である。革新的かつこの種初のプロジェクトの目的は、個別的で他とは違う複雑な人工関節ソリューションを必要とする米国の患者に、より迅速で利用しやすい治療を提供することである。
HSSのLouis A. Shapiro社長兼CEOは「ProMade PoCセンターのビジョンが、初の個別患者用インプラントで実現したことは、この上なくうれしい。HSSは常に、整形外科分野の発展に力を注いできており、全米のプロバイダーや患者に有益なソリューションを提供できるのは誇りだ。このセンターとリマ・コーポレートとの継続的パートナーシップは、HSSのイノベーション・スピリットを象徴している。両者の知見を共有し、カスタム3Dプリント機能の利用のしやすさを新たなレベルに引き上げることで、クラス最高の患者ケアを強化し、新しく複雑な筋骨格系ソリューションの開発を加速させ続けていきたい」と語った。
▽リマ・コーポレートについて
リマ・コーポレート(LimaCorporate)は、患者中心のケアを推進するデジタルイノベーションとカスタマイズされたハードウエアに注力しているグローバルな整形外科企業である。同社の先駆的な技術ソリューションは、外科医に力を与え、関節置換手術の患者転帰を改善するために開発されている。同社の最大の関心事は、外科医に再建ソリューションとカスタムメイドの整形外科ソリューションを提供し、彼らが、患者に動く喜びを取り戻させ、生活の質を向上させられるようにすることである。
イタリアに本社を置く同社は、世界20カ国以上で事業を展開している。リマ・コーポレートの取り扱い製品には、大関節の再置換、初発のインプラントから、固定法を含むあらゆる四肢ソリューションまでが含まれている。
同社の詳細については、www.limacorporate.com を参照。
▽HSSについて
HSSは、筋骨格系の健康に焦点を当てた世界有数の学術医療センターである。その中核が、USニューズ&ワールド・レポート誌(2021-2022)で、整形外科の全米第1位(12年連続)、リウマチ学の第4位にランクされ、USニューズ&ワールド・レポート誌の「ベスト小児病院」リスト(2021-2022)で、ニューヨーク州、ニュージャージー州、コネチカット州のベスト小児整形外科病院に選ばれたホスピタル・フォー・スペシャル・サージェリー(Hospital for Special Surgery)である。HSSは、ニューズウィーク誌が世界20カ国以上の医療従事者を対象に行った調査でも、2年連続で整形外科世界第1位にランクされた(2021)。1863年設立の同病院は、整形外科の合併症と再入院率が全米で最も低く、感染率も最低レベルにある。HSSはニューヨーク州で初めて、米看護師資格認定センターから5回連続で「優れた看護サービスに対するマグネット認証(Magnet Recognition for Excellence in Nursing Service)」を受けた。ワイルコーネル医科大学の系列病院であるHSSは、ニューヨーク市にメーンキャンパスが、ニュージャージー州、コネチカット州、ニューヨーク州のロングアイランドとウエストチェスター郡、さらにフロリダ州に施設がある。患者ケアに加え、HSSは研究、イノベーション、教育分野もリードしている。HSS研究所(HSS Research Institute)は、変性予防、組織修復、組織再生を通じて筋骨格の健康増進をリードすることに注力している20の研究室と300人のスタッフで構成されている。HSSイノベーション研究所(HSS Innovation Institute)は、新たな医薬品、治療法、デバイスの可能性の実現に取り組んでいる。HSS教育研究所(HSS Education Institute)は、145カ国以上の医師、看護師、関連医療従事者、学術研修生、消費者向けに筋骨格の知見や研究を推進している信頼すべきリーダーである。同研究所は、医療施設や他の組織と連携し、筋骨格ケアの質と価値を高め、ワールドクラスのHSSケアが国内外でより広く受けられるようにしている。www.hss.edu
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