ヒューストン, 2022年3月9日 /PRNewswire/ -- Oil and Gas Climate Initiative （OGCI、石油・ガス気候イニシアチブ）は8日、Aiming for Zero Methane Emissions Initiative（メタン排出ゼロを目指すイニシアチブ）を開始した。このイニシアチブは、業界が既に安全性を真剣に取り扱っているのと同じように石油・ガスのメタン排出を取り扱うオールイン・アプローチを呼び掛けており、ゼロを目指し、そこに到達するために必要とされることを実行するよう努めるものである。
われわれは、上流の石油・ガス産業からのメタン排出の除去は気候変動の緩和に貢献し、パリ協定の目標を前進させるための最良の短期的機会の1つであると認識している。
このイニシアチブは、アラムコ（Aramco）、bp、シェブロン（Chevron）、CNPC、Eni、Equinor、エクソンモービル（ExxonMobil）、Occidental、Petrobras、Repsol、シェル（Shell）、TotalEnergiesの最高経営責任者（CEO）によって既にサポートされている。OGCIは、全ての石油・ガス企業がこのアプローチに参加するよう奨励している。
Aiming for Zero Methane Emissions Initiativeの署名者は以下に基づき、業界からの実質的に全てのメタン排出は回避することが可能であり、回避する必要があると考えている：
1. 2030年までに、操業中の石油・ガス資産からのメタン排出量をほぼゼロにするよう努め、パートナーにも同様の結果を達成するよう奨励する。
2. われわれは、人々の安全と業務の完全性を維持しつつ、メタンの放出と燃焼を回避し、検出された漏れを修復するためのあらゆる合理的な手段を導入する。
3. 署名者はメタン排出量に関する透明性のある報告を毎年提出する。
4. 技術進化につれ、メタン排出量の推定値をより多くの監視・測定技術で補完し、メタン排出量を回避するための新しいソリューションを導入する。測定、報告、検証（MRV）メカニズムの継続的な改善を歓迎する。
5. われわれは、メタン排出に取り組むための健全な規制の実施を支持し、政府がメタン排出削減目標を気候戦略の一部に含めることを奨励する。
このリーダーシップイニシアチブは、Methane Guiding Principles（メタン指針）、Oil and Gas Methane Partnership 2.0（石油・ガスのメタン・パートナーシップ2.0）、Global Methane Alliance（世界メタン・アライアンス）などの重要な複数の利害関係者のイニシアチブを補完する。
OGCIは、メタン排出量の削減、目標の設定、技術の開発・展開、および意識を高め、慣行を改善するための複数の利害関係者のイニシアチブに参加するため、既に重要な行動を取っている。メンバー企業は2017年以降、メタンに関する全体的な進展を報告しており、過去5年間でメタンの絶対総排出量を30%以上削減している。
OGCIは、2025年までの0.20%をはるかに下回るメタン強度目標に引き続きコミットしており、この新しいイニシアチブと2021年9月に開始された新戦略を説明するため、2025年以降の共有目標を検討する予定である。
OGCIのBob Dudley会長は「上流の石油・ガス産業からのメタン排出を除去することは、気候変動の緩和に貢献し、パリ協定の目標を前進させるための最良の短期的機会の1つであると認識している。われわれがさらに前進する時が来た。石油・ガス業界はこの取り組みを主導することができ、またそうすべきであると確信する」と語った。
OGCI執行委員会のBjornOtto Sverdrup委員長は「われわれはこのリーダーシップイニシアチブで、石油・ガス業界が既に安全性を真剣に取り扱っているのと同じようにメタン排出を取り扱うオールイン・アプローチを呼び掛けている。ゼロを目指し、そこに到達するために必要なことを実行するよう努める。われわれは、全ての石油・ガス企業にこのアプローチに参加するよう奨励している」と語った。
▽Oil and Gas Climate Initiativeについて
Oil and Gas Climate Initiative（OGCI、石油・ガス気候イニシアチブ）は2014年に設立され、現在、世界の石油・ガス総生産量の約30%を占める12の世界的な石油・ガスの大企業で構成されている。
OGCIの最も重要な使命は、その集合的なリソースを使用し、世界のエネルギー需要を満たしつつ、石油・ガス業界の事業およびその製品使用による温室効果ガス排出を軽減する行動を加速することである。
全てのOGCIメンバー企業は、パリ協定で設定された期間内に自社管理下にある事業からのネットゼロ排出量に到達し、その影響力を活用して非事業資産でも同じことを達成することを目指している。OGCIメンバー企業は、行動指向を維持し、透明性のある報告を行い、ネットゼロに向けた進展達成に伴ってコンソーシアムの大志をアップデートすることを誓約している。
